そして誰もいなくなった の商品レビュー

アガサ・クリスティ(著者),清水俊二(訳者)

2021/06/27

事件の全容が明らかになる終盤部分より、皆が疑心暗鬼になりながら、互いに牽制しあって恐怖から逃れようとする中盤が面白かった。すごくワクワクした。

2021/05/08

綾辻行人さんの「十角館の殺人」を読んでから元ネタ(?)になっているこちらを読んでみました。
だからそこまで大きな驚きはなかったけど、本作が古典かと思うともっと早く読んでおきたかった…。

隔離された簡単に逃げ出せない場所で連続殺人が起きて、だんだん人が狂っていくのもきっとこれがオリジンなんだなぁ、と。

登場人物が多くて主人公がはっきり決まってないような話だと、人物を覚えるのに時間がかかってしまうけど
(海外モノだと尚更、名前から男女が判別できないこともあるので、、)
これは一人一人のキャラクターがしっかり書かれているので比較的早い段階で把握することができた。

めちゃめちゃすごいトリックがあるというよりは、こういう人物の作り込み方・描き方がすごいと思う。
表向きにはなっていない殺人を断罪する、というのも社会派な一面があってよかった。特に欧米は日本よりも罪の文化だし、罪の意識が強ければ強いほど不安定になっていくのが分かりやすかった。

童話の歌詞通りに殺していく感じや、その他諸々の演出も不気味でいかにもミステリという感じでよかった。
(追記:童話になぞらえて殺していくのは他の作品発祥でした)

2021/05/07

面白かった。
誰が犯人だろうと考えながら読み進め、最後に全てが明かされる。まさに王道で、読みやすかった。

誰が嘘をついているのかいないのかそれぞれに疑惑を向けつつなので、話が複雑になりそうなところ不思議とサクサクと読むことができた。

動機がありそうなミス・ブレントと協力者としてアームストロング医師が犯人かなーと思っていたが、ウォーグレイヴ判事とは…。

ただ、ところどころ「1,2分」といった表現（訳？）が散見されたが、会話の途中での「1,2分」は長すぎると思う。他にも表現として突っ掛かる箇所があったので、原書か別に訳された作品も読んでみたいと思う。

2021/05/06

推理小説の古典をはじめて読んだ。
確かに、後世まで残るわけだ。

とは言え、物語の最後の最後まで、だからなんなんだと思っていた。
推理すらさせない？訳が分からないと思わせといての、どんでん返し。

面白かった。

2021/04/02

繰り返し読んで面白い名作。
ただ最初のお孫さんのコメントであらすじが読めてしまう作りなのは自分好みの編集ではない。

2021/01/25

名作。海外のミステリーを初めて読んだ本だった気がする。読み進めてタイトルの意味が分かったとき衝撃だったのを覚えている。

2022/01/27

読み終わったあとは、さすが世界中で知られる名作ミステリーだなと感じた。

どんどん物語が進んでいくので読んでいて飽きない。人間の心理的描写と殺人のテンポが絶妙にマッチしていて、ありえなそうでありえそうな展開が並んでいた。
この計画は現実的に見ると隙もなく完璧だとは言えないが、もしやり遂げることができたなら達成感があるだろうと思う。
計画の動機が全くの個人的な感情からきているところも、計画性のあるトリックとミスマッチしているように感じて興味深い。人物描写や背景が作り込まれていない分シンプルに事件に集中することができるのも、この小説のいいところだと思う。
面白かった。

2020/09/26

日本版のドラマで見ていたので、情景を何となくそれでイメージしながら読んだ。

ある程度結末を知っている状態で読んでも、面白いと感じた。
「制裁」というものに自分も気持ちよさを感じてしまってたのかもしれない・・・。
アガサ・クリスティーにハマってしまいそうである。

2020/08/10

2020/08/10

支店長から借りた
ミステリーっていつも読みにくいなーとか、海外ミステリー名前覚えられないし苦手だなーとか思ってたんだけど、これはほんとにストーリーだけ人物の背景だけのシンプルな内容で読みやすかった。
個人的な海外ミステリーあるあるなんだけど、海外の宗教観とか世界観とか舞台・雰囲気をいつも掴みきれなくて長くて、句読点とか文体もちょっと癖のある書き方で読むの疲れるけどそんなの思わず読めてよかった！
トリックとか動機も無理矢理感がなく王道ミステリーってかんじの一作。

2020/06/21

後出しジャンケンのような推理要素がなく、イメージ通りの王道ミステリーという感じでした。
家庭教師の女性がいい味を出しているなと思います。
登場人物が多いので人物紹介を見ながら読むと分かりやすいと思いました。