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白い巨塔(第3巻) の商品レビュー

4.1

95件のお客様レビュー

  1. 5つ

    29

  2. 4つ

    39

  3. 3つ

    19

  4. 2つ

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  5. 1つ

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2012/12/31
  • ネタバレ

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医事裁判が財前と里見の人生を分ける。 そして里見は白い巨塔を去る。 昭和39年の白い巨塔、現在も変わらないと思う。会社も同じかも。 里見は凄いと思いながらも、憧れきれない自分を感じながら平成24年も大晦日。

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2015/10/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

やっと3/5。 文体が古い(初版が昭和40年なら当然であるが)し、かつ専門用語が登場しまくるので、疲れるわ疲れるわ…。 しかし、走り始めた物語の吸引力は、さすがは長く読み継がれる名作だ、と唸らされる。一冊の半分以上を裁判の行方に費やされたこの第3巻、裁判開始以後の部分はほぼ一気読み。 報われぬ正義…。泣き寝入らせられるのを拒む遺族…。控訴審の行方が気になるところ。 台詞回しがあまりにも説明的に過ぎて鼻につくが、ソレを補う何かが、この作品にはある。 ★3つ、7ポイント半。 2012.12.11.了。

Posted byブクログ

2012/09/10

舞台は医療裁判に突入。 ここでも"政治屋"根性が存分に発揮される。 高い地位の人間が今の地位から失墜する危機に陥ったら、の例。 本当に汚く醜い心理描写で、これを「リアル」とは言いたくないが、第三者的目線で物語を俯瞰している読者が全く同じ状況下に立たされた時、...

舞台は医療裁判に突入。 ここでも"政治屋"根性が存分に発揮される。 高い地位の人間が今の地位から失墜する危機に陥ったら、の例。 本当に汚く醜い心理描写で、これを「リアル」とは言いたくないが、第三者的目線で物語を俯瞰している読者が全く同じ状況下に立たされた時、果たしてそれでもそのような綺麗事を言えるのか。 そう考えると、ここまで肩書きや地位にしがみつこうとする方がやはり人間味があるのかなぁとも思ってしまう。 そんな中での里見の存在はもはや心のオアシス。 彼のような真摯で誠実な医者が多い世の中であることを祈るばかり。

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2012/06/19

医療裁判の難しさを世に問う傑作。また、財前と里見という対照的な人物が大学病院を舞台に大学病院における人間模様を描き出す。舞台は大学病院だが、共感できてしまうのは、この様相が大学病院に限ったことではなく、どんな組織にも垣間みることができるからではないだろうか。

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2012/02/05

ちょうど、この本を読んでいる時に深夜テレビのドキュメンタリー映画で ダッハウ強制収容所の映像が流れていました。 財前は外遊中に収容所を訪れて、やりきれない思いを感じるのですが その後すぐに患者が亡くなったと日本から連絡がきます。 別にたいした事ではないと、連絡を返さないのです...

ちょうど、この本を読んでいる時に深夜テレビのドキュメンタリー映画で ダッハウ強制収容所の映像が流れていました。 財前は外遊中に収容所を訪れて、やりきれない思いを感じるのですが その後すぐに患者が亡くなったと日本から連絡がきます。 別にたいした事ではないと、連絡を返さないのです。 本当にぞっとしました。 財前怖い。これからどうなるんだろー。

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2011/12/30

誤診や政治的な問題など、現代にも通じる課題ばかり。きっと甘い汁を吸い続けてるひとたちが、現にいるんだ。

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2011/12/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ついに裁判。そして第一審判決。 自身と大学病院の名誉を守るため虚偽の証言し勝訴する財前と、医師として正しく公平な証言をするも敗訴し大学を去ろうとする里見。 人としてどちらが正しいのか、大学病院内で行きぬく医師としてはどちらが賢いのか。 そして控訴へ。

Posted byブクログ

2012/09/12

2011年12月13日読了。浪速大学教授就任まもなくドイツでの学会に招待され有頂天の財前だが、渡航直前に執刀した患者の容態が急変し・・・。前巻の教授選の暗い迫力にも息を呑んだがこちらの誤診裁判の緊迫感はそれを凌ぐか。医学の専門知識を持ち仲間同士をかばおうとする医者を相手取って裁判...

2011年12月13日読了。浪速大学教授就任まもなくドイツでの学会に招待され有頂天の財前だが、渡航直前に執刀した患者の容態が急変し・・・。前巻の教授選の暗い迫力にも息を呑んだがこちらの誤診裁判の緊迫感はそれを凌ぐか。医学の専門知識を持ち仲間同士をかばおうとする医者を相手取って裁判を起こすことの難しさが克明に描写され、暗澹とした気持ちになる。故郷の母に思慕をめぐらせたりドイツの地で医者としての使命感に燃えたり、財前も決して悪い奴ではなく人間的に脆いところを持っているあたりもサスペンスを盛り上げるスパイスになっており、時間を忘れて読んでしまった。面白い。

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2011/12/06

今巻の主人公は里見助教授といっても過言ではないと思います。 「僕は学問的業績に埋もれた医学者であることより、無名でも患者の生命を大切にする医者であることを選ぶ、それが医者というものだろう──」 里見助教授素敵!!!! たしか1巻に描かれていた、病理から臨床へ移る決心をした心...

今巻の主人公は里見助教授といっても過言ではないと思います。 「僕は学問的業績に埋もれた医学者であることより、無名でも患者の生命を大切にする医者であることを選ぶ、それが医者というものだろう──」 里見助教授素敵!!!! たしか1巻に描かれていた、病理から臨床へ移る決心をした心情もそのようなことで、胸を打たれた覚えがあります。 窓際の患者の様子が映像として脳裏に焼きつくほど、強く印象に残っています。 正直者のお爺さんが必ず最後は幸せになる、というのは現実にはそうそうなくて、だからこそ願望を込めて昔話はそう結ばれたのでしょう。 その点、この小説は嫌になるほど現実臭く、読み応えがあります。が、しかし、やはり里見助教授には倖せになってほしいです。

Posted byブクログ

2011/09/11

いやー、財前教授の医療過誤裁判はハラハラするわぁ。 つか、大学病院の医局はくさっとるな。。。。 この勢いで4巻も一気に読み進めます。

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