イノベーションへの解 の商品レビュー
前作「イノベーションのジレンマ」が面白かったので購入してみる。 前作がわかりやすい事例と事象の説明だったのに対して、これは理論の実証に明け暮れている感じです。 わからなくはないし、けっこう有用なことを書いていると思うのですが、ちょっと理屈を並べすぎの感もあって、とっつきにくい内容...
前作「イノベーションのジレンマ」が面白かったので購入してみる。 前作がわかりやすい事例と事象の説明だったのに対して、これは理論の実証に明け暮れている感じです。 わからなくはないし、けっこう有用なことを書いていると思うのですが、ちょっと理屈を並べすぎの感もあって、とっつきにくい内容でした。 楽しめたか、という点で前作ほどはいかない感じです。 よほどこの手のお話が好きでなければ、読まなくてもいいかも。
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「破壊的イノベーション」理論のシリーズ第二段。前作の「イノベーションのジレンマ」では、破壊的イノベーションが発生し、既存のビジネスが新たなビジネスに「破壊」される仕組みの説明が中心で、このジレンマに対抗する手段については、深く語られていなかった。 本書では、自らが破壊的イノベーシ...
「破壊的イノベーション」理論のシリーズ第二段。前作の「イノベーションのジレンマ」では、破壊的イノベーションが発生し、既存のビジネスが新たなビジネスに「破壊」される仕組みの説明が中心で、このジレンマに対抗する手段については、深く語られていなかった。 本書では、自らが破壊的イノベーションを起こすための手段を詳細に分析・解説している。 この理論をベースに、実践的なツール類を開発し、事例を解説したものが、スコット・アンソニー他著「イノベーションへの解実践編」である。
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目次を見ていただければ一目瞭然、本気のビジネス書です。 自宅にいながらハーバード・ビジネス・スクールの授業が受けれます。 これを読んだら何もかも解決するわけではなく、 データの解析と研究をもとにした理論の用い方が書かれています。 まず、この本に書かれている自分の「状況」を 正し...
目次を見ていただければ一目瞭然、本気のビジネス書です。 自宅にいながらハーバード・ビジネス・スクールの授業が受けれます。 これを読んだら何もかも解決するわけではなく、 データの解析と研究をもとにした理論の用い方が書かれています。 まず、この本に書かれている自分の「状況」を 正しく認識することが大変難しい。 さらに、その上で成長するための「対応」を迫られるとなると 簡単にできたもんではありません。 自分は経営に関わっている立場ではないですが、 読んでよかった一冊でした。 立場が変わると何度も開くことになるだろう一冊です。
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持続的イノベーションと破壊的イノベーション、既存企業はその成功ゆえに破壊的イノベーションに勝てない。破壊的イノベーションを成功に導くにはどうしたらいいのか、または立ち向かうにはどうしたらいいのか。割と具体的な手引書。ローエンド形破壊と新市場型破壊。投資家目線では破壊が始まる瞬間を...
持続的イノベーションと破壊的イノベーション、既存企業はその成功ゆえに破壊的イノベーションに勝てない。破壊的イノベーションを成功に導くにはどうしたらいいのか、または立ち向かうにはどうしたらいいのか。割と具体的な手引書。ローエンド形破壊と新市場型破壊。投資家目線では破壊が始まる瞬間を見逃さないようにしたいところ。
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終章「バトンタッチ」で書いてあるように,本書は理論を用いる方法についてまとめてある.社会経験のまだないため,本書の後半(理論を用いる)あたりから内容を理解するのが難しくなった.そのため,社会に出てからまた読んでみようと思う. できることなら,本書を読む前に『イノベーションのジレ...
終章「バトンタッチ」で書いてあるように,本書は理論を用いる方法についてまとめてある.社会経験のまだないため,本書の後半(理論を用いる)あたりから内容を理解するのが難しくなった.そのため,社会に出てからまた読んでみようと思う. できることなら,本書を読む前に『イノベーションのジレンマ』を読んでおいたほうが理解がスムーズになると思う.一応,本書でも理論については説明しているが,詳しくは書かれていないからである. 本書では,イノベーションには二つあると述べており,一つは”持続的イノベーション”,一つは”破壊的イノベーション”である.”持続的イノベーション”の例としてはHDD の容量を増やすことで,”破壊的イノベーション”の例としてはHDD のサイズを小さくすることである.”持続”は現在の顧客に対する要求を解決するイノベーションである.しかし,顧客の要求はいずれ満たされるようになる.そこで,顧客は他の機能を要求するようになり,それを解決するのが”破壊”である. これらの分析についてよく調べまとめてあるが,全体的に読みにくい.これは翻訳するときにおかしくなったのか,元々なのかわからないけど,とにかく読みにくい.
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[ 内容 ] 本書では、新事業を予測通り発展させる立場にあるマネージャーに指針を与える。 収益ある成長事業の構築とは、あまりにも膨大なテーマである。 そのためここでは、成長を生み出すためにあらゆるマネージャーが下さなくてはならない、九つの意思決定に的を絞った。 これらはイノベーシ...
[ 内容 ] 本書では、新事業を予測通り発展させる立場にあるマネージャーに指針を与える。 収益ある成長事業の構築とは、あまりにも膨大なテーマである。 そのためここでは、成長を生み出すためにあらゆるマネージャーが下さなくてはならない、九つの意思決定に的を絞った。 これらはイノベーションのブラック・ボックスのなかで成功するための重要な決定である。 [ 目次 ] 第1章 成長という至上命令 第2章 最強の競合企業を打ち負かす方法 第3章 顧客が求める製品とは 第4章 自社製品にとって最高の顧客とは 第5章 事業範囲を適切に定める 第6章 コモディティ化をいかにして回避するか 第7章 破壊的成長能力を持つ組織とは 第8章 戦略策定プロセスのマネジメント 第9章 良い金もあれば、悪い金もある 第10章 新成長の創出における上級役員の役割 終章 バトンタッチ [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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クリステンセン先生の「イノベーションのジレンマ」に続く第2作!! 顧客の意見に熱心に耳を傾け、 新技術への投資を積極的に行い、 常に付加価値を提供している業界トップの優良企業。。 が、その優れた経営のために失敗を招き、 トップの地位を失ってしまう。 その『優れた...
クリステンセン先生の「イノベーションのジレンマ」に続く第2作!! 顧客の意見に熱心に耳を傾け、 新技術への投資を積極的に行い、 常に付加価値を提供している業界トップの優良企業。。 が、その優れた経営のために失敗を招き、 トップの地位を失ってしまう。 その『優れた経営』こそが、 業界リーダーの座を失った最大の理由。。。 驚きませんか?この逆説。 実際にそのケースの数々が紹介されています。 「その製品部分は御社のコアコンピタンスではないし、アウトソーシングした方がコスト削減でROA上がりますよ♪」 ↑ この甘い囁きに乗ってはいけません!!笑
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歴史的名名著であるクレイトン・クリステンセン教授の「イノベーションのジレンマ」の続編が本書、「イノベーションへの解」。 巨大企業が正しい技術革新を行っているにもかかわらず、特定の状況下では新規参入企業の破壊的イノベーションによって市場から追放されてしまうという、前作が示す衝撃的...
歴史的名名著であるクレイトン・クリステンセン教授の「イノベーションのジレンマ」の続編が本書、「イノベーションへの解」。 巨大企業が正しい技術革新を行っているにもかかわらず、特定の状況下では新規参入企業の破壊的イノベーションによって市場から追放されてしまうという、前作が示す衝撃的なジレンマの解が書かれていると思い、期待に胸を膨らませて一読したが、ジレンマに対する明確な解は書かれていない。 本書では9つのイノベーションを行うマネージャーが下さなくてはならない意思決定について、その指針を与えている。前作と重なる部分も多くあまり衝撃的な内容ではなく、しかも前作並かそれ以上に難解である。 次作である「明日は誰のために」でジレンマに対する解が書かれていることを期待する。
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前書「イノベーションのジレンマ」につづく、クリステンセンの名著。 翻訳が生硬なうえに論の立て方も複雑で、読み込むのには決して楽な書物ではない。しかし、一度本書の理論を理解すれば、経営のみならず平時のビジネスシーンや企画立案にも使えることうけあいである。 実際、本書で説かれている「...
前書「イノベーションのジレンマ」につづく、クリステンセンの名著。 翻訳が生硬なうえに論の立て方も複雑で、読み込むのには決して楽な書物ではない。しかし、一度本書の理論を理解すれば、経営のみならず平時のビジネスシーンや企画立案にも使えることうけあいである。 実際、本書で説かれている「真の競合相手を探すこと」は、グロービスの法人営業講義でも援用されており、営業担当者にとっての助けとなっている。 読み応えと実用性を考慮し★5とする。読み手次第ではその価値は★10にも★1にもなりうるだろうが。
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「イノベーションのジレンマ」の続編。 前著「イノベーションのジレンマ」は"破壊的イノベーション"という技術革新によって、優良大手企業が舵取りに失敗しTOPの地位から脱落しまうメカニズムを、学問的に分析・考察した本。 今まで後塵を拝してきたメーカーが、破壊的...
「イノベーションのジレンマ」の続編。 前著「イノベーションのジレンマ」は"破壊的イノベーション"という技術革新によって、優良大手企業が舵取りに失敗しTOPの地位から脱落しまうメカニズムを、学問的に分析・考察した本。 今まで後塵を拝してきたメーカーが、破壊的イノベーションによって、大手企業を打ち負かし上位に躍り出る一方で、優良大手企業は市場要求に応えるべく"現存事業の延長線上で"収益最大化を行うが故に、破壊的イノベーションに滅ぼされてしまう、というもの。 続編である本書は、その下位企業が「破壊的イノベーション」を創造し、破壊的イノベーションの力学を利用して成長企業に変化を遂げるための意思決定プロセスを解説している。 前著で論じている時間軸は、破壊的イノベーションが機能する瞬間のみであるが、本書はそのあとも右肩上がりの成長を続けるためにはどの様にしたらよいかという未来時間軸で論理を展開させている。 そういう意味で、この変化の激しい世の中に生きる経営者にとって非常に有益な書であると思う。 Global化が激しくなったここ最近、破壊的イノベーションによる企業の入れ替わりを見てきた。 その様な生の事例を知った上で、本書を読むと栄枯盛衰のメカニズムが良く分かる。 特に参考になったのが、「コモディティ化(普及品化)」のメカニズムである。 コモディティ化する要素としては、「オーバーシューティング」と「モジュール化」が介在しているという。 前者は特定商品が、消費者が十分満足する性能を超えることを言い、後者はある商品のキーとなる構成部分が規格化されたパッケージになり、誰でも使える状態になることを言う。 製品性能が不十分であれば、消費者は値段が高くても高性能品を求めるが、消費者が十分満足する機能レベルになれば、それ以上の高性納品は一部の消費者だけが望むものとなり、十分な性能で安い製品を求める様になる。 そうなれば、消費者の選定基準は価格になってしまい、価格競争→低価格化というシナリオとなる。 また、モジュール化によって、誰でも同等製品を作ることができるようになる。(例えば、インテルCPUを採用することにより、PCメーカー各社が作るPCの機能はそれほど大差なくなる、など) また、コモディティー化と同時に別の分野で脱コモディティ化が必ず起きるという視点は、新たなる発見を与えてくれた。 企業経営に関わる人々には大変有益な本である。
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