イノベーションへの解 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
前著「イノベーションのジレンマ」に対する、企業家への解となる一冊。 イノベーションという概念に一石を投じた前著だったが、今回も豊富な事例と共に考察されているので、読む側としてはとてもおもしろい。 戦略の落とし穴は、いつだって「成功に見えるもの」なのかも知れない。
Posted by
must read. Great guidance on how to manage new growing business.
Posted by
何人もの経営者が名著として取り上げている『イノベーションのジレンマ』の続編。「ジレンマ」をどのように解決していくのかについての手掛かり。前著は、ジョブスの伝記にも読んだことが記されているが、きっとこの本も読んだのではないか。2003年のこの本には登場しないが、この本の内容をアップ...
何人もの経営者が名著として取り上げている『イノベーションのジレンマ』の続編。「ジレンマ」をどのように解決していくのかについての手掛かり。前著は、ジョブスの伝記にも読んだことが記されているが、きっとこの本も読んだのではないか。2003年のこの本には登場しないが、この本の内容をアップルが実践したようにも思える。
Posted by
イノベーションへの解 ●大手企業には、持続的イノベーションを支えるために設計され精緻化された資源配分プロセスがあるため、構造上破壊的イノベーションに対応できない ●破壊とは理論である。つまり、競争の帰結が状況に応じてどのように変化するかを、高い精度で予測できる、因果関係を示す概念...
イノベーションへの解 ●大手企業には、持続的イノベーションを支えるために設計され精緻化された資源配分プロセスがあるため、構造上破壊的イノベーションに対応できない ●破壊とは理論である。つまり、競争の帰結が状況に応じてどのように変化するかを、高い精度で予測できる、因果関係を示す概念モデルなのだ ●「片付けるべき用事」というレンズがあれば、顧客がやがて価値を認めるものにずっと近い初代製品をもって市場に参入できる ●金やスキルを持たない標的顧客に対する解決策を提案する場合、まったく何も持たない状態と比較するため、性能が良くなくても喜んで購入する ●製品が十分でない場合には統合が、製品が十分以上に良い状況では外部委託、つまり専門化や特化が有利である ●「純粋な相互依存型アーキテクチャ」と「純粋なモジュール型アーキテクチャ」は連続体の両極をなしており、企業はこの両極間の任意の戦略を任意の時点で選択する可能性がある ●魅力的な利益を獲得する能力は、バリューチェーンの中を動いて、直接顧客が入手可能な「製品」の性能にまだ満足していない付加価値活動へと移動する ●いま成果をもたらすために必要な適性を持った人材を活用しつつ、さらなる能力開発がっ必要な有望社員に学習の機会を与えるためには、上層部の側でも並外れた自制と先見の明を持たねばならない ●創発的戦略を積極的に受け入れる経営者は、すべてがまだ完全に理解されないうちに行動に移ることができる ●有効な戦略が現れ、実行のときが来たなら、積極的に意図的戦略モードに切り替えて、勝利を導く計画から企業の焦点を逸らしてしまうような創発的機会への資金提供を中止しなくてはならない
Posted by
破壊的イノベーションの事例がふんだんに紹介されていて、その点においてとてもわかりやすく、よかった。 また、顧客は用事を解決するために雇うのだ、という、比較的身近に捉えやすく理解しやすいものもあり、良かったと思う。 ただ、多くの人が評価するのと同様に、なにか少し読み難い部分があり...
破壊的イノベーションの事例がふんだんに紹介されていて、その点においてとてもわかりやすく、よかった。 また、顧客は用事を解決するために雇うのだ、という、比較的身近に捉えやすく理解しやすいものもあり、良かったと思う。 ただ、多くの人が評価するのと同様に、なにか少し読み難い部分があり、また、どうしてもジレンマに比して見劣りするように感じたのは確かであった。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
イノベーションのジレンマに続く第2段。 前作は持続的と破壊的イノベーションについて概観するとともに、 その2つのイノベーションはトレードオフの関係にあるということが主な主張だった。 第2段は、破壊的イノベーションを偶発的ではなく必然的に生み出すための管理方法(ミドルとトップの役割など)を中心に新市場破壊とローエンド型革新について持論を展開している。 硬いレビューになったけど、合わせてシュムペーターから始まる革新や野中さんの知識創造企業などの知識も念頭に置かないと、理解にバイアスがかかりそうだと思いました。
Posted by
競争力は、単に得意だと自負する業務を行うことではなく、むしろ顧客が高く評価する業務を行うことから生まれる。そして、競争基盤が変化しても競争力を保ち続けるためには、過去に栄光をもたらしたものにしがみつく変わりに、新しい物事を学習する意欲と能力を持つことが、絶対的に必要 潜在的失速...
競争力は、単に得意だと自負する業務を行うことではなく、むしろ顧客が高く評価する業務を行うことから生まれる。そして、競争基盤が変化しても競争力を保ち続けるためには、過去に栄光をもたらしたものにしがみつく変わりに、新しい物事を学習する意欲と能力を持つことが、絶対的に必要 潜在的失速点を知るためには、財務成果ではなくパターン認識を用いる
Posted by
イノベーションのジレンマという現象を理論として形成させている。その試みは成功していると思いますし、特に大企業を経営する人、技術を中心に仕事をしている人にとっては必読書であると思います。自分が破壊的イノベーションの担い手でないとしてもその業界で起こっていることをきちんと分析するため...
イノベーションのジレンマという現象を理論として形成させている。その試みは成功していると思いますし、特に大企業を経営する人、技術を中心に仕事をしている人にとっては必読書であると思います。自分が破壊的イノベーションの担い手でないとしてもその業界で起こっていることをきちんと分析するためにこの本の理論はやくに立ちます。また、創発的戦略と意図的戦略を行き来させるという概念は常に忘れてはいけないものだと考えます。
Posted by
「イノベーションのジレンマ」とは、利益を最大化させる資源配分メカニズムが特定の状況下では優良企業を滅ぼすことを説明する理論をまとめたもの。 これに対して「イノベーションの解」は、新事業を狙い通りに発展させ、破壊される側ではなく破壊者となって、ライバルの実績ある優良企業を最終的には...
「イノベーションのジレンマ」とは、利益を最大化させる資源配分メカニズムが特定の状況下では優良企業を滅ぼすことを説明する理論をまとめたもの。 これに対して「イノベーションの解」は、新事業を狙い通りに発展させ、破壊される側ではなく破壊者となって、ライバルの実績ある優良企業を最終的には破滅に追いこまねばならないマネージャーに指針を与える様々な理論をまとめたもの。
Posted by
イノベーションのジレンマの続編。 本書のテーマは、 「ビジネスにおける新たな成長を生み出す方法である」と。 読み応えのある本です。 企業経営者の方におすすめです。
Posted by