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文庫版 塗仏の宴 宴の始末 の商品レビュー

4

202件のお客様レビュー

  1. 5つ

    74

  2. 4つ

    61

  3. 3つ

    52

  4. 2つ

    6

  5. 1つ

    1

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2009/10/04

久しぶりの大作である。京極堂シリーズ第7弾、流石に読み応えは抜群であった。 「支度」においてばらまかれた意図不明の事件群、胡乱な全事象が一点に収束する様は圧巻であった。催眠術を使いすぎという感はやはりぬぐえないのだが(笑) ミッシングリンク、というヤツだろうか。 全てを...

久しぶりの大作である。京極堂シリーズ第7弾、流石に読み応えは抜群であった。 「支度」においてばらまかれた意図不明の事件群、胡乱な全事象が一点に収束する様は圧巻であった。催眠術を使いすぎという感はやはりぬぐえないのだが(笑) ミッシングリンク、というヤツだろうか。 全てを符合する鍵は「支度」の段階で既に提示されているのだから憎らしい。確かに、ああ読み取れば何にも不思議な事は起きていない。 怪しげな諸団体が下田に会して争い合う様は、まさしく宴(ゲーム)だと感じる。不協和音、怒号と歓声。文章世界でここまで心をかき乱されたのは久しぶりである。 何やら明確な「敵」らしきキャラクタも登場してきた。 これからの展開がよりいっそう期待されるではないか! その「敵」の視点で展開される章の数々が白眉であった。三人称が一人称へと変わる瞬間の不気味さといったらもう…… 京極夏彦の非凡さに改めて感服いたしました。 ゆえに。 満点である。

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2009/10/04

物凄い大風呂敷が、綺麗に綺麗にたたまれていく快感。 あと、家族とか、友人とか、“知人”とかの関係性が とても大切に思える作品でもありました。 京極堂のヒューマニズム、ここに極まれり、みたいな。 京極堂、じゃなくて京極夏彦さんの、なのでしょうか。 私はこのシリーズしか読んだことがな...

物凄い大風呂敷が、綺麗に綺麗にたたまれていく快感。 あと、家族とか、友人とか、“知人”とかの関係性が とても大切に思える作品でもありました。 京極堂のヒューマニズム、ここに極まれり、みたいな。 京極堂、じゃなくて京極夏彦さんの、なのでしょうか。 私はこのシリーズしか読んだことがないので、 そこら辺りは全く分かりませんが、とりあえず泣けました〜。。。 京極堂と榎木津、格好よすぎです。

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2009/10/04

最後の方のね、神と古書肆のやりとりがすごく好きなんだ・・・!! 題名通り、宴の始末、って感じですよね。 すごく規模の大きい事件だった。

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2009/10/04

前作の宴の支度で謎を残したまま、いや深めたままの人物、事件、出来事がどんどんすごいスピードで繋がっていきます。 そのスピードが速すぎて理解力が追いついていきません... 紙に登場人物の相関図を書きながら読んだほうがよかったかな。 兎に角、今回は登場人物が多い。 でも読みご...

前作の宴の支度で謎を残したまま、いや深めたままの人物、事件、出来事がどんどんすごいスピードで繋がっていきます。 そのスピードが速すぎて理解力が追いついていきません... 紙に登場人物の相関図を書きながら読んだほうがよかったかな。 兎に角、今回は登場人物が多い。 でも読みごたえがありました。

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2011/04/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

薔薇十字団には笑いました。青木、鳥口、益田の三人は鉄板ですね。最後、いい話で終わらない感じがよかったです。藍童子が尾国さんと仲良く暮らしましたなんてオチはこのシリーズに似合わない。京極堂と堂島大佐との戦いがまた見たいものです。

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2009/10/04

こういう終わり方だともうシリーズ完結なのかな?なんて思いますが、 まだまだ終わらないのが京極堂シリーズのいいところだと思います。 圧巻のスケールだと思います。

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2009/10/04

大佐ぁっ!なんなんだ、あの嫌われ具合。 そして(?)秋彦さんかっこよし。天井に向かって叫んじゃったりするわけですよ。 ・・・でも推理小説に○○術は反則だろ――っ!!と読後に叫んだのは秘密。だって確かご法度なんですよ?

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2009/10/04

おいおいおい、という感想が出ますよ。いいんですか?こういう人いて。 なんですか、こんなにながーいことやってる原因って京極堂いびりですかい、と。 ある意味一番このシリーズらしい展開だったなあと。 ふと思ったのですが、青木さんと敦子さんは良い関係?なのかなーと。

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2009/10/04

全員集合!ってかんじがよかった。堂島のおっさんは榎木津に是非殴り飛ばされて欲しい。ヘットクラッシュかけられて欲しい。塗り仏はむかつく親父率高いなあ 

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2015/11/12

京極堂シリーズもはや七冊目。 『塗仏の宴―宴の支度』の後編である 『塗仏の宴―宴の始末』、支度と始末合わせて2000ページを越えるという・・・ 支度を読んだの7月だったよ。5ヶ月くらい経ってしまった。 けど、謎だらけのまま話を終えてしまったし、強烈な インパクトを残し...

京極堂シリーズもはや七冊目。 『塗仏の宴―宴の支度』の後編である 『塗仏の宴―宴の始末』、支度と始末合わせて2000ページを越えるという・・・ 支度を読んだの7月だったよ。5ヶ月くらい経ってしまった。 けど、謎だらけのまま話を終えてしまったし、強烈な インパクトを残してくれたので、すんなりと始末を読むことができた。 京極堂シリーズを読み始めてから、すごく読む力がついた、と思う。 けどそれ以上に読ませる力がすごい、京極夏彦は。 妖怪ミステリーなので一瞬敬遠するけど、 登場人物は皆ユニークで、とても人間くさく、私は好き。 毎回、「やられた・・」と思うが、今回も然り。 ただ、毎度毎度、なんかこじつけっぽくタイトルに 結びつけて終わる感じが最後ざんねーんと思う。 関口ファンなので、彼の最後の言葉も聴きたかった。 これはあくまで中禅寺が主役の物語だからしょうがないけど。 そして塗仏が一番難しかった。登場人物多すぎ。 妖怪の話あたりむずすぎる。

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