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影踏み の商品レビュー

3.6

48件のお客様レビュー

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2009/10/04

横山秀夫の真骨頂ってかんじです。 さすが警察内部のことはリアルですごい。でも、何より話の内容もうまいなぁ!と。 兄弟の話だから、この前読んだ重力ピエロとちょっと重なった。やっぱり兄弟愛っていいなぁ。

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2009/10/04

今度の主役は、「ノビ師」(忍び込み窃盗のプロ)。母親に無理心中させられた弟の魂が、主人公の頭の中で生きているという設定。う〜ん・・・。こういうのも、たまにはありかな。とにかく横山作品は、出版されたものは全部読むことにしております。

Posted byブクログ

2009/10/04

短編集だけど全体の流れもある。主人公のノビカベの勘が良すぎる気もするけど、面白かった。タイトルがやっぱりうまい。警察が出てくるシーンが印象的で得意の警察モノを読みたくなってしまう

Posted byブクログ

2009/10/04

「ノビ師」の兄と死んだ弟を中心としたハードボイルド連作短編集。兄弟の会話シーンは非科学的だが、それがこの物語の核でもある。最終作で語られる、弟の思いと兄の反応はやりきれないものがあるが、心地いい風が吹いたようなラストは印象に残った。

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2009/10/04

警察小説ではなく、警察によって捕まえられる犯罪者の立場を描いたものです。双子の弟が自分の中に存在している主人公の内面を描いたもので、推理小説ではないです。他の横山氏の小説よりもちょっとむずかしめな感じがしました。

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2009/10/07

深夜寝静まった民家に忍び込み現金を盗み出す泥棒のことを警察用語で「ノビ」という。 ノビの真壁=ノビカベ がこの物語の主人公。 15年前のある事件を境に 真壁は法を捨てた。 死んだ時から真壁修一の頭の中に住み続ける双子の弟啓二。 その啓二の他人には聞こえない声に助けられな...

深夜寝静まった民家に忍び込み現金を盗み出す泥棒のことを警察用語で「ノビ」という。 ノビの真壁=ノビカベ がこの物語の主人公。 15年前のある事件を境に 真壁は法を捨てた。 死んだ時から真壁修一の頭の中に住み続ける双子の弟啓二。 その啓二の他人には聞こえない声に助けられながらさまざまな謎を明らかにするために走り回る真壁。 真壁にとって啓二の存在とは何だったのだろうか。きっと影だったのだ。 人は誰も自分の影を踏まれまいとして生きているのかもしれない。 日陰に入って見えなくなったように思えても 一歩日の中に出て行けば どこまでも着いてくる影。逃れることのできない自分の影を踏まれないようにして生き延びなければならないのだ。きっと。 それにしても 警察と昔気質の腕一本で稼ぐ泥棒たちの関係たるや ホームズとルパン、銭形警部とルパン?世 のごときあたたかき信頼関係――と言ってしまっては身も蓋もないが――で結ばれているようで 羨ましくさえ思えてしまうのはなぜだろう。

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2009/10/07

個々の話は、よく考えられていて、常に意表を突いてくる。真相にたどり着く真壁の勘が良すぎる気がしないでもないけど。好きな話は『使徒』『業火』。やるせないのは『抱擁』。

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2009/10/04

 祥伝社ノン・ノベル創刊30周年記念特別作品。  消息、刻印、抱擁、業火、使徒、遺言、行方、の7つの連作長編。  真壁修一、通称ノビカベ。  深夜、寝静まった民家を狙い現金を盗み出すのを専門にする「ノビ」と呼ばれる忍び込みのプロの真壁が、刑務所から出所するところから物語りは始...

 祥伝社ノン・ノベル創刊30周年記念特別作品。  消息、刻印、抱擁、業火、使徒、遺言、行方、の7つの連作長編。  真壁修一、通称ノビカベ。  深夜、寝静まった民家を狙い現金を盗み出すのを専門にする「ノビ」と呼ばれる忍び込みのプロの真壁が、刑務所から出所するところから物語りは始まる。 ◆消息 自分がつかまった時の状況に疑問を持つ真壁が過去の事件を調べる。 ◆抱擁 真壁の恋人だった久子が、勤務先の保育園の積立金消失事件の犯人として疑われることに。真壁が隠された真実を暴く。 ◆業火 盗人ばかりが襲われ、瀕死の重傷を負う事件が続き、真壁も襲われる。誰が、何のために? そして本当に狙われているのは誰? ◆使徒 塀の中で、一人の少女のための「サンタクロース」の依頼をされた真壁が、痕跡を残さずに家に侵入し、プレゼントを置いてくることに。 ◆行方 久子の見合い相手の兄が、久子にストーカー行為を働き、久子は真壁に救いを求めるが・・・。  真壁の心の中に住む、双子の弟・啓二との関係や、真壁が立ち直るのを待ち続けているかつての恋人・久子との関係などが、じっくり描かれている。  最後には、啓二が母親に無理心中をしかけられ亡くなったときの「隠された真実」が弟自身の口から語られる。

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