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影踏み の商品レビュー

3.6

47件のお客様レビュー

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  3. 3つ

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2009/10/04

窃盗罪での服役を終え出所した真壁修一(34)が真っ先に足を向けたのは警察署だった。二年前、自らが捕まった事件の謎を解くために。あの日忍び込んだ家の女は夫を焼き殺そうとしていた―。生きている人間を焼き殺す。それは真壁の中で双子の弟・啓二の命を奪った事件と重なった。十五年前、空き巣を...

窃盗罪での服役を終え出所した真壁修一(34)が真っ先に足を向けたのは警察署だった。二年前、自らが捕まった事件の謎を解くために。あの日忍び込んだ家の女は夫を焼き殺そうとしていた―。生きている人間を焼き殺す。それは真壁の中で双子の弟・啓二の命を奪った事件と重なった。十五年前、空き巣を重ねた啓二を道連れに母が自宅に火を放った。法曹界を目指していた真壁の人生は…。一人の女性をめぐり業火に消えた双子の弟。残された兄。三つの魂が絡み合う哀切のハード・サスペンス。 ----- 窃盗を生業としている男の世界。 弟の啓二の声がいつも頭の中に聞こえている。 いつまでも待ち続ける,恋人の保育士。 ハードボイルドだなあ。

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2009/10/04

ノビカベ(忍び込み専門の真壁)が出所後、様々な事件を、頭の中(中耳)に住む双子で19才の時に焼死した弟と共に解決する。面白かった。続編があればいいのに。

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2009/10/04

横山作品らしくないといえば、そう言える。 寝静まった夜、住宅街を襲い空き巣をする「ノビ師」 双子の弟・啓二は15年前、啓二の境遇を苦にした母親によって焼死させられてしまった。 その内耳に響く弟の声との対話が話の重要な部分を占めている。 複雑な兄弟の想い、同じ女性への愛。 心理描写...

横山作品らしくないといえば、そう言える。 寝静まった夜、住宅街を襲い空き巣をする「ノビ師」 双子の弟・啓二は15年前、啓二の境遇を苦にした母親によって焼死させられてしまった。 その内耳に響く弟の声との対話が話の重要な部分を占めている。 複雑な兄弟の想い、同じ女性への愛。 心理描写はさすがで、タイトルの「影踏み」にもグっとくる。

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2009/10/04

ノビカベ(通称)真壁修一。双子の弟の啓二の精神と共にある。寝静まった民家を狙い現金を盗み出す。取調べに対して決して口を割らない。出所した修一と恋人久子との関係、双子の兄弟の過去。ベースとして事件を追ったり、事件に巻き込まれたり、真相を探ったり、正義のために動いているようにもみえる...

ノビカベ(通称)真壁修一。双子の弟の啓二の精神と共にある。寝静まった民家を狙い現金を盗み出す。取調べに対して決して口を割らない。出所した修一と恋人久子との関係、双子の兄弟の過去。ベースとして事件を追ったり、事件に巻き込まれたり、真相を探ったり、正義のために動いているようにもみえる。仕事は盗みだが。警察や同じような仕事の世界にいるものの力を利用しながら。設定はかわったいたが違和感なく楽しめた。2008.3.29

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2009/10/04

2008/03/02 藤原伊織の「蚊トンボ白髭の冒険」をちょっと思い出した。 ほんの少しだけ、設定が似ている。 が、こちらの主人公のほうが非常に鬱屈としていて(そうなっても仕方ないだけの過去があるが)、読んでてちっともスカっとしない。連作短編の体をなしているが、それもさほど効果的...

2008/03/02 藤原伊織の「蚊トンボ白髭の冒険」をちょっと思い出した。 ほんの少しだけ、設定が似ている。 が、こちらの主人公のほうが非常に鬱屈としていて(そうなっても仕方ないだけの過去があるが)、読んでてちっともスカっとしない。連作短編の体をなしているが、それもさほど効果的ではない気がする。救われない気持ちのまま終了。横山さんの作品はそういうの多いけれど、これはあまり好きになれない。

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2009/10/07

窃盗罪での服役を終え出所した真壁修一(34)が真っ先に足を向けたのは警察署だった。二年前、自らが捕まった事件の謎を解くために。あの日忍び込んだ家の女は夫を焼き殺そうとしていた―。生きている人間を焼き殺す。それは真壁の中で双子の弟・啓二の命を奪った事件と重なった。十五年前、空き巣を...

窃盗罪での服役を終え出所した真壁修一(34)が真っ先に足を向けたのは警察署だった。二年前、自らが捕まった事件の謎を解くために。あの日忍び込んだ家の女は夫を焼き殺そうとしていた―。生きている人間を焼き殺す。それは真壁の中で双子の弟・啓二の命を奪った事件と重なった。十五年前、空き巣を重ねた啓二を道連れに母が自宅に火を放った。法曹界を目指していた真壁の人生は…。一人の女性をめぐり業火に消えた双子の弟。残された兄。三つの魂が絡み合う哀切のハード・サスペンス。

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2009/10/04

窃盗罪での服役を終え出所した真壁修一(34)が真っ先に足を向けたのは警察署だった。二年前、自らが捕まった事件の謎を解くために。あの日忍び込んだ家の女は夫を焼き殺そうとしていた。生きている人間を焼き殺す。それは真壁の中で双子の弟・啓二の命を奪った事件と重なった。十五年前、空き巣を重...

窃盗罪での服役を終え出所した真壁修一(34)が真っ先に足を向けたのは警察署だった。二年前、自らが捕まった事件の謎を解くために。あの日忍び込んだ家の女は夫を焼き殺そうとしていた。生きている人間を焼き殺す。それは真壁の中で双子の弟・啓二の命を奪った事件と重なった。十五年前、空き巣を重ねた啓二を道連れに母が自宅に火を放った。法曹界を目指していた真壁の人生は・・・ただの泥棒なのに、切なくて、カッコいい!!ルパンの日本人バージョンのよう。

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2009/10/04

図書館で借りました。 死んだ弟が中耳に住んでいる(?)真壁修一、忍び込みのプロ。出所後の様子を7つの物語で繋ぎます。。8つ目の物語で、久子さんと幸せになってもらいたいと思うのは、私だけじゃなくて、耳の中の啓二さんも同じだよね。

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2009/10/04

初めて読んだ、彼の作品。 全体的に暗いトーンの話だが、ずっしりと次第に引き込まれていく。他の作品も読んでみたいと思わせてくれた一冊。

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2009/10/04

横山秀夫の真骨頂ってかんじです。 さすが警察内部のことはリアルですごい。でも、何より話の内容もうまいなぁ!と。 兄弟の話だから、この前読んだ重力ピエロとちょっと重なった。やっぱり兄弟愛っていいなぁ。

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