ラインマーカーズ の商品レビュー
図書館から借りてきた。 装丁は好き。 有名ですよね、この方。 いかにもな現代短歌。 音読に向かない言葉もありで あまり、よくワカラナイ歌も 多く…な印象 まみ、ゆゆ、うさぎ…って 誰のことなんだろう…
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私にとって穂村弘さんとは、初めて短歌を自発的に読みたいと思わせてくれた方で、彼の第一歌集「シンジケート」と出会わなければ、他の歌人の存在も一生知ること無く終わっていたのであろうと思うと、改めて感謝の気持ちが芽生えてくるようで、そんな思いもかけぬ衝撃と感動を引き起こしてくれた歌は...
私にとって穂村弘さんとは、初めて短歌を自発的に読みたいと思わせてくれた方で、彼の第一歌集「シンジケート」と出会わなければ、他の歌人の存在も一生知ること無く終わっていたのであろうと思うと、改めて感謝の気持ちが芽生えてくるようで、そんな思いもかけぬ衝撃と感動を引き起こしてくれた歌は、このベスト歌集にも収録されている、これだと思う。 『抜き取った指輪孔雀になげうって 「お食べそいつがおまえの餌よ」』 最初にこの歌を知ったとき、まず、こんなタイプの歌、学校の教科書には無かったぞという思いと、「えっ、こんな感じでも歌になるんだ」といった思いとがぶつかり合って、それがやがては、「短歌って面白いー」という興味へと変わり、以後、たまに歌集を読むようになりました。 また、短歌って面白さだけではなく、その人自身が、ものの見事に表れることも魅力だと思い、それは怖いくらいにあっけらかんと披露されるような、見てはいけないものを見てしまった的心境以上に、こんな穏やかそうな人が、実は色取り取りの複雑な思いを抱えていた、そんなカオス的ごった煮感で内面は渦巻いているんだといった驚きから、一冊の歌集に触れることが歌人その人に触れられるような、人間の奥深さを知ることから、人間って素晴らしいという気持ちへと繋がっていく、そんな気持ちを味わいたいから、私は歌集を読み続けたいのだと思い、面白さより、こちらの方が大切なのは、人間にはもっと想像を絶するような、素敵な可能性があるのではないかということを信じたいからであり、そうしたものを、短歌は時折教えてくれるのだと思う。 例えば、上記の歌にしても、普段から指輪をはめている意味合いの重要さから鑑みて、指輪を抜き取る程の行動に駆り立てるものは、おそらく恋愛に纏わる、誰にも言いたくないような単純ではない思いが、まずはあって、それを孔雀の餌としてあげる行為には、もうどうにでもなれといった衝動的な思いと、あれだけ神秘的な美しさを誇る孔雀が、もしも本当に食べてくれたらといった思いとが、複雑に絡み合ったような様に、女性の徒ならぬものを思わせながらも、実は孔雀にだけ、私の思いをそっと聞いてほしいといった願いも込められているような、そんな穂村さんの少女漫画好きの一面も表れていると感じられたことから、頭の中で想像したときの、その場面の美しさや儚さがより際立つ歌だと、私には感じられました。 ただ、穂村さんの場合は、物凄く共感できる歌も多くありながら、実は全く共感できない歌、というよりは、そもそも理解できない歌も多いのが特徴的ではあるけれど、きっとそれが、穂村さんの複雑で繊細な人間性を表しているのだろうなと思うと、やはり人間って、そういうタイプだよねとか単純に決められるものでは無く、そんな簡単に全てを知った気になるなよということなんだと思う。 そして本書の為の書き下ろし作品、「ラブ・ハイウェイ」は、突然「NASAへゆきます」と、謎の書き置きを残して去っていった彼女を追いかける彼のストーリー性に富んだ内容が魅力だが、一筋縄ではいかないところに、如何にもな穂村さんの人間性が詰まっている。 最初は、 『冷蔵庫が息づく夜にお互いの本のページがめくられる音』 なんて、少ない音の中にも幸せをいっぱい感じられたのが、 『Happy birthday dear Mark & Izumiって歌うのかNASAのお誕生会』 って、切ない。切なすぎるぞ! 『路面には散らばる光 あのなかのひとつで蟻が溺れています』 蟻に擬えているものとは、何なのか? そして、その後に溺れていたものを思うと・・・途中にユーモラスな歌もありながら、最後はとても切ない男のロマンチシズムを感じられて、それが独りよがりではないところが、また穂村さんらしくて嫌味がない。 そして、そんな彼らしさはタイトルにも込められており、本来、文字を目立たせて強調するために線を引く道具と思われる、ラインマーカーで絵を描き上げるアイデアの独創性も、穂村弘という一人の人間の存在を、高らかに歌い上げているようで、自分というものを表現する方法はいくらでもあることを、改めて実感させてくれた。 いつまでもまとまらぬそれ見ていたら 「なぜだろうね」と泣きたくもなる
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穂村弘さんの歌集ですね。 穂村弘さんの歌集は初読みです。 『大学のときに初めてつくった歌からさっき台所でつくった歌まで。全てのなかから400首を選んで一冊にまとめました。』とあとがきに、述べられています。 読んでるときに思い浮かべたのは、深煎りの豆を粗挽きで挽いて、紙フィルターで...
穂村弘さんの歌集ですね。 穂村弘さんの歌集は初読みです。 『大学のときに初めてつくった歌からさっき台所でつくった歌まで。全てのなかから400首を選んで一冊にまとめました。』とあとがきに、述べられています。 読んでるときに思い浮かべたのは、深煎りの豆を粗挽きで挽いて、紙フィルターで淹れた珈琲ですね。ガツンと苦味がきて、芳醇な薫りと甘さが拡がるあの感じ。私的には好みの味では無いのですが、善い珈琲だと思います。あっと、善い歌集ですね。 真夜中の大観覧車にめざめれば いましも月にせまる頂点 パレットの穴から出てる親指に 触りたいのと風の岸辺で 隕石のひかりまみれの手で抱けば 君はささやくこれはなんなの 抱き起こす自転車のカゴゆがんでる 散らばる雲のその下をゆく 赤ちゃんの靴と輪投げと月光の 散らばる路面電車にひとり 金色の水泳帽がこの水の どこかにあると指さした夏 望遠鏡を覗き込むとききらきらと ひとり残らず靴ひも解けて 夢の中では、光ることと喋ることは おなじこと。 お会いしましょう 目が覚めたとき鼻先にくるくると シャボンの球が回る日曜 冷蔵庫が息つく夜にお互いの本の ページがめくられる音 きらきらと海のひかりを夢見つつ 高速道路に散らばった脳 ちょっとふざけているのかなと思う歌もあり、かなり柔軟な歌風ですね。 短歌の旗手としてムーブメントを起こした穂村さんのベストコレクションは、確かに楽しい短歌を感じました。
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ぱふぱふしたい ってな事で、穂村弘の『Linemarkers ラインマーカーズ 』 ほむほむは、やっぱり天才じゃね こんな詩を言ってみたい、書いてみたい。 この言葉のチョイスが凄いよなぁ♪ 視える情景、視えない情景、沼にハマる情景がスリリングでゾクゾクするわ~ 頭を空...
ぱふぱふしたい ってな事で、穂村弘の『Linemarkers ラインマーカーズ 』 ほむほむは、やっぱり天才じゃね こんな詩を言ってみたい、書いてみたい。 この言葉のチョイスが凄いよなぁ♪ 視える情景、視えない情景、沼にハマる情景がスリリングでゾクゾクするわ~ 頭を空っぽにしてぶっ飛ぼうぜっ! 2021年17冊目
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情景を想像しながら読んだ。筆者の描いたものではない情景がきっと私には浮かんでいたが、それはきっと世界で私にしか浮かんでいない情景であり、それを見ることができるのが短歌の楽しさだと思った。 穂村さんは本当に奥さんが好きそう。
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穂村弘さんは、『世界音痴』とか『にょっ記』とか大大大好きなのだけど、 正直、穂村さんの短歌はわからない。私のレベルが低すぎるからなのだろう。 頭の良い人や感性の鋭い人には、意味や、良さや、美しさが分かるのだろうと思う。 と言うことは、私は頭が悪くて感性が鈍く美的センスにも欠け...
穂村弘さんは、『世界音痴』とか『にょっ記』とか大大大好きなのだけど、 正直、穂村さんの短歌はわからない。私のレベルが低すぎるからなのだろう。 頭の良い人や感性の鋭い人には、意味や、良さや、美しさが分かるのだろうと思う。 と言うことは、私は頭が悪くて感性が鈍く美的センスにも欠けている、と言うことなのだけど… 自分のダメさを嘆いても、1ミリも良くなることはないので、私は私でも分かるものを読もうと思う。
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初めての穂村弘。1ページ本を開いただけで心を撃ち抜かれた。なんという独特の美と世界観!!『短歌』という歴史としきたりを軽々と飛び越えた言葉の結晶。これが短歌か?なんてくだらない批判はやめにしようぜ?これは穂村弘という宇宙なんだ。
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「酔ってるの?私が誰かわかってる?」「ブーフーウーのウーじゃないかな」 体温計くわえて窓に額つけゆひらと叫ぶ雪のことかよ かわいくて好き
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穂村弘(1962年~)氏は、札幌市生まれ、上智大学文学部卒、1986年に「シンジケート」で角川短歌賞次席(同年の受賞作は俵万智の『サラダ記念日』)、1990年代には加藤治郎、荻原裕幸とともに「ニューウェーブ短歌」運動を推進した、現代短歌を代表する歌人の一人。エッセイも多数執筆して...
穂村弘(1962年~)氏は、札幌市生まれ、上智大学文学部卒、1986年に「シンジケート」で角川短歌賞次席(同年の受賞作は俵万智の『サラダ記念日』)、1990年代には加藤治郎、荻原裕幸とともに「ニューウェーブ短歌」運動を推進した、現代短歌を代表する歌人の一人。エッセイも多数執筆しており、『鳥肌が』で講談社エッセイ賞(2017年)を受賞している。 本書は、第一歌集『シンジケート』(1990年出版)、第二歌集『ドライ ドライ アイス』(1992年)、第三歌集『手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)』(2001年)からの抄録に、個人歌集未収録作品、本書のための書下ろし作品を加えた、所謂ベスト版である。収録首数は400。装画は大竹伸朗、装丁は名久井直子による。 私は、短歌についてはこれまで、社会現象ともなった『サラダ記念日』を30余年前に読んだだけであったが、最近歌好きの友人を真似て歌を詠み始め、また、たまたま読んだ穂村氏のエッセイが抜群に面白かったことから、本書を手に取ってみた。 一読して感じたのは、予想以上に難解(という表現が適切か分からないが。。。)な歌が多かったことである。穂村氏は俵万智と同い年で、デビューも『サラダ』と同年なのだが、ほぼ同年代(故に時代感覚にはズレがない)の私にとっても、『サラダ』はソフトでストレートに入ってくるのに対し、穂村氏の歌はゴツゴツしていて消化するのが難しいというのが正直な印象であった。 穂村氏のエッセイを読むと、氏の感性が鋭敏で、独特であることよく分かるし、“社会的に価値のあるもの、正しいもの、値段の付くもの、名前のあるもの、強いもの、大きいものではなく、社会的に価値のないもの、換金できないもの、名前のないもの、しょうもないもの、ヘンなもの、弱いものを、唯一無二の言葉で表現するのが短歌”という氏のポリシーからすれば、これぞ穂村短歌の世界ということか。。。 今後も様々な現代歌人の歌に触れながら、私も、自らの感性に従って、少しずつ歌を詠んでいきたいと思う。 (2021年3月了)
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読んだことがなかったので読んでみた。歌集は読むというよりか「味わう」という感じがするけど……。返却期限が迫っていてあまり味わい切れなかったけど、印象深い歌って結構覚えてるよな~と思った。あと穂村弘が短歌に性的なワードを使っていると「にょわっ」とするなと思った。ゾワッでもなければも...
読んだことがなかったので読んでみた。歌集は読むというよりか「味わう」という感じがするけど……。返却期限が迫っていてあまり味わい切れなかったけど、印象深い歌って結構覚えてるよな~と思った。あと穂村弘が短歌に性的なワードを使っていると「にょわっ」とするなと思った。ゾワッでもなければもにょっでもなく、にょわっ……。イメージ的な問題なんだと思う。なんとなく読んでいるけど、短歌の良し悪しはいつまでもわからないな、と思った。
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