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国家(下) の商品レビュー

4.1

39件のお客様レビュー

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上巻の続きです。下巻…

上巻の続きです。下巻では、いよいよ哲人統治と哲人の教育について論じられます。理想論っぽいところもありますが、いかにもプラトンらしい作品といえます。

文庫OFF

有名なイデア論の『太…

有名なイデア論の『太陽の比喩』や『洞窟の比喩』が登場する巻。イデア論に関する第6巻、第7巻や国家について論じた第8巻、第9巻などの重要な議論が収められています。国家は大部なので、このあたりから読んでみるのもひとつの手かもしれません。

文庫OFF

この下巻の中には、プ…

この下巻の中には、プラトンの有名な詩人追放論の部分が含まれています。そこではミーメーシスの概念が用いられ、そのイデアの模倣の模倣を行う詩人達を批判する。

文庫OFF

2024/03/07

単に政治論、政体論などと一言で片付ける事の出来ない、哲学の歴史的名著。一人の人間として、どう生きるべきか、ということを考えさせられる。哲学的思考法のお手本。

Posted byブクログ

2023/12/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

下巻は洞窟の比喩、善のイデアの役割、様々な政治形態の国家とその国民の性格の解説、詩人追放論、あといつもの巻末魂の不滅神話など。国家の様々な政治形態のくだりの、形態から別の形態への移り変わりの部分はプラトンの洞察力のすごさを感じた。 下巻まで読むと、正義の議論で始まり正義の議論で閉じるきれいな構造もあって見通しが良く感じるし、イデア論・四徳・洞窟の比喩・魂の不滅など有名な理論がそろい踏みするので壮観でもある。ただそれらは国家論の下敷きであって、その上に立った壮大な国家論こそがプラトンの思想の結晶というべき存在なのだろう。解説にもあったが、ソクラテスの徳や正義の問答、魂を磨き続けるという目標と自らの政治への興味が長い年月をかけてこうして実を結んだのだろうかと思うとなんだか感慨深い。

Posted byブクログ

2023/09/29

業界関係者とかムラの住人だけが読めばいい本というのは確実にある。本書はその1つではなかろうか。現代政治学としてみると、ほとんど無意味。むしろ害悪ではないか。哲人王支配構想も、その哲人を育てる教育論も、イデア論も。まあそういう批判的に読む材料としてはいいのかもしれない。 とはいえ...

業界関係者とかムラの住人だけが読めばいい本というのは確実にある。本書はその1つではなかろうか。現代政治学としてみると、ほとんど無意味。むしろ害悪ではないか。哲人王支配構想も、その哲人を育てる教育論も、イデア論も。まあそういう批判的に読む材料としてはいいのかもしれない。 とはいえ、対話を重ねて議論をするソクラテスの姿は、ほほえましい面もあった。ただし、やりすぎだ~。ほんとにこんな人いたら、確かにうざいと思われただろう。 とても有名な洞窟の比喩のところは、実際に読んでみると面白かった。ソクラテスはまさに、真実を見た目覚めた人だからこそ、洞窟の囚人たちに殺されたのね。 名言を一つ。下巻p247から 『最高度の自由からは、最も野蛮な最高度の隷属が生まれてくるのだ』(ソクラテス)

Posted byブクログ

2023/11/01

教養を身につけることで真善美の理解に近づくことができます。2500年前の叡智がその手助けとなってくれることでしょう。(姫本宣朗) 日本大学図書館生産工学部分館OPAC https://citlib.nihon-u.ac.jp/opac/opac_details/?reqCode...

教養を身につけることで真善美の理解に近づくことができます。2500年前の叡智がその手助けとなってくれることでしょう。(姫本宣朗) 日本大学図書館生産工学部分館OPAC https://citlib.nihon-u.ac.jp/opac/opac_details/?reqCode=fromlist&lang=0&amode=11&bibid=1000261494&opkey=B169881836384801&start=1&totalnum=504&listnum=0&place=&list_disp=20&list_sort=0&cmode=0&chk_st=0&check=00000000000000000000

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2022/12/14

『国家』第7巻は洞窟のメタファーで有名ですが、「一人ひとりが生まれながらに持っている、真理を知る正しい見方を引き出すこと」がコーチング(ほんものの教育)であるという見方を示したものとして私は理解しました。 ( オンラインコミュニティ「Book Bar for Leaders」内...

『国家』第7巻は洞窟のメタファーで有名ですが、「一人ひとりが生まれながらに持っている、真理を知る正しい見方を引き出すこと」がコーチング(ほんものの教育)であるという見方を示したものとして私は理解しました。 ( オンラインコミュニティ「Book Bar for Leaders」内で紹介 https://www.bizmentor.jp/bookbar )

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2022/09/11

上下巻読了。いやーすごいっすねプラトンさん。解説にもあるようにプラトン対話篇の最高傑作という理由がよく分かる。 正しく良く生きることがどういうことであるのか、個人レベルを考える前にマクロ的視点で国家という集合体から考え始めるってのは秀逸なアイデアですね。何が正しいことかっていうの...

上下巻読了。いやーすごいっすねプラトンさん。解説にもあるようにプラトン対話篇の最高傑作という理由がよく分かる。 正しく良く生きることがどういうことであるのか、個人レベルを考える前にマクロ的視点で国家という集合体から考え始めるってのは秀逸なアイデアですね。何が正しいことかっていうのは、我々は道徳としてある意味教育的に教えられているので、読んでたら「当たり前でしょプラトンさん」と突っ込みたくなるところもしばしば。だが偉大な哲学者は当たり前と思われることにしっかりと深々と考察を果たし、そこから導き出される真理に触れようとする。根本的な原理部分について、明確な答えではなくどう考えるべきかを提示してくれるプラトンさん。かなり自己啓発的な要素も強いけれども、正しく生きるために何をしなければならないのか、プラトンさんのいいたいことはよくわかった。詩歌や文芸に触れながら数学を勉強することで真理を探究していき、人を思いやって気概を育てていきましょう。

Posted byブクログ

2022/07/18

上下巻読了できたが、やはり自分には難解だった。正義や正しさとは何かを述べた本ではあるが自分にはその結論が解らない。民主制から独裁制が生まれる、政治は哲学者が行うのが良い、正義こそが人を幸せにする、と主張しているようだが、そこより深くが読みとれない。 正義について、自分の考えを纏め...

上下巻読了できたが、やはり自分には難解だった。正義や正しさとは何かを述べた本ではあるが自分にはその結論が解らない。民主制から独裁制が生まれる、政治は哲学者が行うのが良い、正義こそが人を幸せにする、と主張しているようだが、そこより深くが読みとれない。 正義について、自分の考えを纏めておくことだけはしておこうと思う。

Posted byブクログ