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あなたの人生の物語 の商品レビュー

4

265件のお客様レビュー

  1. 5つ

    86

  2. 4つ

    74

  3. 3つ

    62

  4. 2つ

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2024/03/08

美品でした

表題作を読み返したくて購入しました。映画にもなっているお話ですが、やっぱり原作はとてつもなく凄い物語だと思います。映画の方は映画らしさ?を出そうとしたのか、宇宙人とのエンカウントそのものに重きを置いてしまって違う方向性の「良くある」お話になってしまっていたと思います。映画を見て、...

表題作を読み返したくて購入しました。映画にもなっているお話ですが、やっぱり原作はとてつもなく凄い物語だと思います。映画の方は映画らしさ?を出そうとしたのか、宇宙人とのエンカウントそのものに重きを置いてしまって違う方向性の「良くある」お話になってしまっていたと思います。映画を見て、ありがちな話だなあと感じた人はぜひ原作を読んでほしいです。
文庫本ですがカバーにも本体にも汚れもなく、映画決定時の帯まで綺麗なものが付いていて本当に美品でした。オンラインはもう何度も利用していますがいつも綺麗な商品で感謝してます。今回も購入して良かったです。

えりや

なんだか不思議な後読…

なんだか不思議な後読感です。SFほど固くなく、ファンタジーほど甘くない。同じ東洋人のせいか、すんなりはいりやすかったです。

文庫OFF

賞もたくさん取ってる…

賞もたくさん取ってるし設定とかは解るんだけど、悲しいかな私には合いませんでした。何だかガラスの向こうでコトが進んでるって感じ?こういうときは読み進むのに時間がかかります

文庫OFF

天使の降臨とともにも…

天使の降臨とともにもたらされる災厄と奇跡を描くヒューゴー賞受賞作「地獄とは神の不在なり」、天まで届く塔を建設する驚天動地の物語

文庫OFF

発刊当時は、SF界で…

発刊当時は、SF界でも注目の短編集だったのだけれど、僕もあんまり手は合わなかったなあ。SFに対する価値観が違うというか。なんでここをもっとふくらませない!とストレスがたまりました。ただ、それは僕の価値観で、SF好きの人は、一読しとくべき…だと思う。

文庫OFF

2024/11/20

表題作が美しく切ない。ガイ・ドイッチャーの「言語が違えば、世界も違って見えるわけ」をSFにもってきた感じだけど、物語の構成がおしゃれ。

Posted byブクログ

2024/11/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

SF小説の理論的な説明パートが好きな方におススメの小説。理論的で面白い時もあるが、展開が平坦で飽きてしまうときがある。 ・地獄のやつ 宗教的な不気味さ、特に人々が勝手に解釈してそれを押し付けあうという様子が、不愉快になるほど描かれていて、作品の完成度の高さに素直に感心した。アジア系アメリカ人というバックグラウンドがある故に、このようないろいろな宗教観を合わせることができるのだろうと考えたのだが、小説の構想がキリスト教のヨブ記を基盤としていると覚書に書かれていた。そうなると、筆者の意図に遵守するならば、アジア人特有の自然観の影響は、私が感じたよりは少ないのかもしれない。 ・カリー 読み終わるまでは、人はありのままの状態であることが肝要であり、カリーのような人間本来の美意識とそれの葛藤を無くしてしまうなんて馬鹿げていると感じた。だが、カリーの考え方をすべて否定するわけではない。強制的であるということが、昨今話題の美術品を汚す抗議活動家の独善性に似ていて嫌悪感を覚えたのだ。 しかし、最後まで読んでみると、カリー状態であることで今まで見えなかった人間の本質を見ることができるかもしれないと感じるようになった。逆にカリー状態であると見えなくなることも多くあるので、一長一短なのであろう。 私は私自身も含めた人間の負の感情も尊いと感じるので、私はカリー手術は行わないと思う。

Posted byブクログ

2024/11/10

20年以上前の作品とは思えないくらい練り込まれている 一部はオカルト世界を描いていたりはするが、世界観など背景がしっかりしている印象 短編集だが読み応えのある作品だった、オチが気に入るかはともかくとして

Posted byブクログ

2024/11/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『ゼロで割る』 本質的な理解などできない、意味がないということを、魂と同じように信じていたものから突きつけられてしまった孤独と、それが理解できず苦しむ孤独、分かり合えないものを数学的な視点と重ね合わせて描かれている。絶望と、伸ばした手の行き場がない苦しみがこの数学的問題に直面した数学者たちの痛みをわずかでも伝えてくれるような錯覚をいだいた。 『あなたの人生の物語』 どうやったらこんなお話が生まれるんだろう。ヘプタポッドたちの文字に関する化学的な部分の理解は私には難しくて理解しきれなかったけれど、結果としてそこにありながら過去、未来、現在が同時に同じように存在し、その全てを同じように知覚することができるというのはすごく面白いと思う。全ては初めからつながり合い、決まっていて、自由意志による選択は存在しないという状況って運命論みたいなもののように感じるんだけど、この物語はそうではないことをヘプタポッドたちの理論を通して実証している。そこには悲しみを遥かに超える幸福と実感がある。それはすごく、うらやましいと思う。 『地獄とは神の不在なり』 神も天使もこうでなきゃ!を形にしたようなお話だった。人間ごときを神は意に介さないが、その祝福は人を変え、神を愛さずにはいられない。人からすればそれは自然現象や関与不可能な機構と変わりない。ニールは神の絶対性を詳らかにし、かたやイーサンはその自由意志をもって神を愛するべきだと信じるに至った。それがいいか悪いかはともかく、絶対的な存在の肌触りの心地よさとおそろしさに浸ることができる素晴らしい物語だった。

Posted byブクログ

2024/09/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『あなたの人生の物語』についての感想 難しかった。自分の読む能力や経験値が、物語を純粋に楽しんだり感動できたりするほど成熟してないのがわかった。自分はまだ結婚してないし子供もいないから、主人公への感情移入が難しい境遇というのはある。 しかし、主人公がヘプタポッドの文字を最終的には習得して未来予知ができるようになった後、自分の子供が25歳で死別して夫とも離婚するという結末がわかっていても、その未来を選択するのは純粋に美しいと思った。きっと子供が亡くなるまでの日常はかけがえのない最高のものだったのだろう。悲しい結末が待っていても、それまでに最高の瞬間がいくつもあったからその未来を選んだ。ヘプタポッドは目的地までを最小か最大にする道を選択すると書かれていたが、主人公は喜びと悲しみが両方とも最大の人生を選ぶことにしたともいえる。 そして、終わりがあるから今この一瞬を詳細に心に留めようと全力で生きようとする。こういう人生観は哲学的で難解な部分もあるのだけど、自分もいつかは必ず死ぬのが絶対にわかっているし、有限な人生ならもう少し今を楽しんで生きたいと思った。そして後で振り返ったときに同じ人生を生きたいと思えるようになりたい。短編小説なのにここまで考えてしまうのは名作ということなのかな。

Posted byブクログ