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ホロー荘の殺人 の商品レビュー

3.8

60件のお客様レビュー

  1. 5つ

    16

  2. 4つ

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名探偵ポアロが、不気…

名探偵ポアロが、不気味な毒殺事件の謎を追って東奔西走します。

文庫OFF

屋敷のプールで射殺さ…

屋敷のプールで射殺された男と銃を持って側に立っている妻を目撃したポアロ。クリスティの作品の中では暗くて余り好きじゃない。

文庫OFF

2024/04/02

「ヘンリエッタ」死の間際のこの一言が、どんな意味をもつのか。 ヘンリエッタ、ルーシー、ガータ、ジョン、、とキャラクターが鮮烈。

Posted byブクログ

2024/02/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ヘンリエッタのことを読み進めるうちにどんどん好きになっちゃうので、犯人だったらどうしようとヒヤヒヤしていた。犯人でも探偵でもないのに主人公すぎる。ジョンは人好きのする性格ではないのにモテてるのが不思議だが、クラブトリーばあさんの態度を見るに、ヘンリエッタと同じくらい義理堅かったんだろうな。

Posted byブクログ

2023/11/06

ホロー荘の殺人  この作品のトリックは中々に特殊で。冷静に考えれば余り見た事がない。犯人が同様のパターンは知っているが、犯人を設けた上で進行していくポアロ達の一連のやり取りは、無駄を一切省いた整理された推理小説であり、様々な意見はあるがとても真っ直ぐなサスペンスミステリーだ。  ...

ホロー荘の殺人  この作品のトリックは中々に特殊で。冷静に考えれば余り見た事がない。犯人が同様のパターンは知っているが、犯人を設けた上で進行していくポアロ達の一連のやり取りは、無駄を一切省いた整理された推理小説であり、様々な意見はあるがとても真っ直ぐなサスペンスミステリーだ。  クリスティ作品の中でも屈指の「悲劇」であり、ヘンリエッタを中心として物語がどんどん進化していく。クリスティ得意の恋愛がふんだんに盛り込まれ、ミステリー、サスペンス、ロマンスのバランスもよく、更には読み進める障壁がない為スラスラとページを捲る事ができる。一つのドラマとして完成度が高く印象的な作品の為、一度読めば犯人や結末を忘れない強烈な小説だ。 (僕は今作は再読になるが、十数年前に読んだ記憶が残っており、物語の概要、犯人は頭の片隅にありながらそれでも読みたい、読もうと思った作品だ)  印象深い要因の一つ目として登場人物の描写が作品の中でも際立っており、先に述べたヘンリエッタを始め、アンカテル一族それぞれの個性や執事を含めた一族に従事する人達。クリストウ一家の存在感(子供達の印象も強い)アンカテル家の人々と交友のあるミッジ。近隣の別荘に暮らす女優のヴェロニカ。全員が間違いなく作中の役割を受け持ち効果的に生きており、悲劇的な作用を形成する。  印象深い要因の二つ目としてはポアロの役割であり、かれの立ち回りや真相にたどり着いた後の対応が、僕がこの作品を「悲劇」と位置付ける理由の一つで、想像にはなるが、数年後のストーリーを思い浮かべる事もできるし、「とある人物」がどの様な想いでこの真相を受け入れるのかを考えるとやるせない気持ちになる。クリスティは比較的事件解決後は登場人物達を前向きに描く事が多いが、今回はかなり厳しい結末を用意している。  ヘンリエッタについてもポアロが感嘆するほどのの人物であり、最後の彼女の行動は正しくイメージのままだ。現代作品で同じテーマの作品があれば、彼女の様な役割をもつ人物は設定しない(こういう感覚にならない)だろうと思う。人間の愛情や信頼は難しいが、作中ではとある人物への慈愛に満ちて生き生きしており、ミステリーとしての王道的なものよりも人間模様に特化したミステリーとした方が面白く読めるだろう。  今作も僕のおすすめだ。少し違ったクリスティの作風を感じる事ができるはずだ。

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2023/11/04

今回はミステリーじゃない、ラブサスペンスだ。 もう男性達があまりにも情けなくて珍しく女性陣に同情してしまった。 殺人事件は発生しているものの、ポアロの存在感はかなり薄い。 事件の真相よりも登場人物の心情描写に重きを置いた作品と言えそう。 それでも意外性はバッチリだったけども。

Posted byブクログ

2023/08/24

最初からジョンがクソすぎて、いやな気分になった。 女性たちはみんな、なんか個性的?というか変わり者。 ルーシーは今でいうところの空気読めない人のパワーアップバージョンって感じで、好きになれず。 ミッジが唯一まともな感じがしたが、エドワードとくっついたりで、なんだかな~って感じ。 ...

最初からジョンがクソすぎて、いやな気分になった。 女性たちはみんな、なんか個性的?というか変わり者。 ルーシーは今でいうところの空気読めない人のパワーアップバージョンって感じで、好きになれず。 ミッジが唯一まともな感じがしたが、エドワードとくっついたりで、なんだかな~って感じ。 最後、ジョンの医者としての素晴らしさみたいな描写があって、ジョンのクソ加減が薄らいだ。多分、途中の登場人物たちのやり取りやら性格の強烈さで、ちょっとよくわからなくなってたのかも。 なんだか読んでいてとても疲れた。

Posted byブクログ

2023/07/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

AXNミステリーで放送されたディビッド・スーシェ主演のドラマを観て、 読みたくなったので図書館で借りた。 地味だけど、とても現実的な話の展開だと思う。 勧善懲悪ではないところなどは特に。 ちなみにドラマとは若干最後が違っている。 そこはクリスティー作品にはありがちなことなので むしろ納得の終わり方。

Posted byブクログ

2023/06/25

最初読み始めた時はこの会話とか描写いるかな?長いなと読むスピードが遅くなった。でもそれは必要なものだったことが読み終わった後、わかった。クリスティの名作は沢山ある。そして誰もいなくなったやオリエント急行殺人事件のように有名で面白いものがある。本書ホロー荘の殺人はポアロの灰色の脳細...

最初読み始めた時はこの会話とか描写いるかな?長いなと読むスピードが遅くなった。でもそれは必要なものだったことが読み終わった後、わかった。クリスティの名作は沢山ある。そして誰もいなくなったやオリエント急行殺人事件のように有名で面白いものがある。本書ホロー荘の殺人はポアロの灰色の脳細胞はそこまで出番はないが、登場人物の描写が凝っていて隠れた名作だと感じた。

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2023/05/26

ポアロもの。 アンカテル卿の館・ホロー荘に招かれたポアロは、館内のプールサイドで一人の男が血を流して倒れており、その傍らにピストルを手にした女が立っているのを目撃します。 この芝居がかった殺人現場の裏にあるものとは・・・。 殺された男性は医師のジョン、ピストルを持っていた女性...

ポアロもの。 アンカテル卿の館・ホロー荘に招かれたポアロは、館内のプールサイドで一人の男が血を流して倒れており、その傍らにピストルを手にした女が立っているのを目撃します。 この芝居がかった殺人現場の裏にあるものとは・・・。 殺された男性は医師のジョン、ピストルを持っていた女性はジョンの妻・ガーダ。 ということで、一見単純そうに見えるシチュエーションですが、そこはクリスティー。勿論そう簡単な話ではありません。 何しろ、“事”が起こるまでにホロー荘に集った面々を巡る、複雑な人間模様が綴られているので、全員“腹に一物”抱えているように見えてしまいます。 まずはジョンを巡っては、妻・ガーダ、愛人で彫刻家のヘンリエッタ、昔の恋人で女優の・ヴェロニカという四角関係が展開しているし、それに加えてヘンリエッタの事が好きなエドワード、エドワードに想いを寄せるミッジ・・と、一体何角関係だよ?と言いたくなる程、それぞれの思いが錯綜しております。 そして、アンカテル卿の妻・ルーシーのキャラも強烈でして、その浮世離れっぷりは天然を通りこしてもはやサイコ。 何気に一番怖い人だと思いました(ある意味ラスボス)。 で、今回ポアロは出番も少ないし、終始受け身な感じで“ポアロもの”っぽくないなぁ・・という印象です。 終盤では、犯人と事の真相はわかったけど解決はしていないような・・という感じでしたが、ポアロ曰く「このような終局は、わたし自身は慈悲ぶかいものだと思っています。」とのことなので、これが落としどころだったのかもですね。 因みに、ラストでジョンが実はいい奴だった的な話になっていましたが、序盤でのモラハラエゴイストなジョンの印象が悪すぎて、“今更印象良くしようとしても、手遅れだっつーの”と思った私です。 と、いうことで何だか謎解きより“キャラ祭り”といった感じの本書でしたが、そんな人間描写を楽しませて頂きました。 とりあえず、唯一まともだったミッジには幸せになって頂きたいですね~。

Posted byブクログ