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ホロー荘の殺人 の商品レビュー

3.8

61件のお客様レビュー

  1. 5つ

    17

  2. 4つ

    19

  3. 3つ

    13

  4. 2つ

    7

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2018/02/06

◆◆ ベッドでミステリー ◆◆ ・・・ 第一回 「ホロー荘の殺人」 ・・・ 今年から短編に相変わりまして、ミステリーの長編のご紹介をしたいと思います。 なんか最近、手応えのある小説がなーい~、夜寝る前になんか読みたい~、と思ってるかた、ぜひどうぞ。 アガサ・クリスティーの作...

◆◆ ベッドでミステリー ◆◆ ・・・ 第一回 「ホロー荘の殺人」 ・・・ 今年から短編に相変わりまして、ミステリーの長編のご紹介をしたいと思います。 なんか最近、手応えのある小説がなーい~、夜寝る前になんか読みたい~、と思ってるかた、ぜひどうぞ。 アガサ・クリスティーの作品のなかでも、ほぼ無視されてるだろう一冊ですが、そして確かに地味ですが、おまけにわかるひとにしかわからないだろう一冊ですが、物語読みなら一度は読んで損はないですよ、の一冊です。 犯人はすぐわかっちゃう。 この話のテーマは、動機です……。 なんで殺したの? です。 でもって、これ以上説明できない。 でも女性なら、わかるよなぁ、になるだろうと思います。 クリスティーって、こんなのも書けたんだ、ときっと思うと思います。 たいした作家だったんだよ、彼女は……。 差別と偏見がなきゃ、もっとよかったんだけどね。 2018年02月06日

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2015/12/20

誰も自分自身がとても大切にしている人について気づきにくいものであり、大切にしているからこそ何においても守りたい。願いを叶えたいのだと思いました。 推理する作品というよりは、一人ひとりの足跡や思惑を辿って、一つ一つ前へ進んでいくための作品であると感じています。 作品関係ないのです...

誰も自分自身がとても大切にしている人について気づきにくいものであり、大切にしているからこそ何においても守りたい。願いを叶えたいのだと思いました。 推理する作品というよりは、一人ひとりの足跡や思惑を辿って、一つ一つ前へ進んでいくための作品であると感じています。 作品関係ないのですが、自分の中で一番びっくりしたのが、解説書いている人が「はやみねかおる」氏だったことなんですよね。はやみね氏作品→クリスティ氏作品の順に読んだので、私にとってミステリの入り口付近にいた人の感想を読めたことが内容ぶっ飛ばして印象的でした。

Posted byブクログ

2015/06/24

一人の男性を巡る愛憎劇。女性陣のキャラ造形が秀逸で人間ドラマとしては読み応え十分ですが、ロジカルに犯人を言い当てる手がかりは何一つないので、推理小説としてはかなり評価し難いです。 また、ポアロが推理を披露する機会がほぼ皆無だったので、ポアロシリーズにする必要があったのか疑問に思い...

一人の男性を巡る愛憎劇。女性陣のキャラ造形が秀逸で人間ドラマとしては読み応え十分ですが、ロジカルに犯人を言い当てる手がかりは何一つないので、推理小説としてはかなり評価し難いです。 また、ポアロが推理を披露する機会がほぼ皆無だったので、ポアロシリーズにする必要があったのか疑問に思います。

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2015/04/02

再読。ポアロが登場するのは164頁めと、非常に遅い。だけどまったく退屈しない。ジョン、ガーダ、ヘンリエッタをはじめホロー荘に集まった人々の人間関係や心理描写に引き込まれる。 私ははじめて読んだ時からヘンリエッタという女性が、彼女の強さや生き方が、とても好き。

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2015/01/19

クリスティ人情物。とでもいいましょうか。人物描写がとても豊かで、入りはすごくいいかんじ。 本格系というわけではないので、それを期待しちゃうと途中ダレているように感じるかも。 愛とか崇拝とか割りきりれないあれこれ。

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2014/11/02

序盤の人物描写がだるいと思ったが、 でもこれが後々の展開に利いてくる。 ポアロの活躍度は低くミステリという感じは薄い。 事件関係者の心情・描写に力を割いたように見える。 それをどう受け取るかは読んだ人によると思うが、 私は割と満足した。

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2013/11/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

言ってみればヘンリエッタとガーダも恋敵なワケでなぜそこまでしてガーダを守ることにこだわったのかが理解できなかった。 それにジョンが魅力的には思えないし、ルーシーにもイライラさせられた。 ダメだ、あたしクリスティーは合わないのかも・・と思わされてしまった。

Posted byブクログ

2013/04/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「忘られぬ死」の解説によると、江戸川乱歩はクリスティ作品のことを「気の利いたメロドラマとトリックの驚異の組合せ」と評したそうだ。この作品はまさにそれだと思う。この男女関係でなければ事件は起こらなかったし、その後の迷走もなかった。メロドラマがトリックの添え物ではなく主役になっている。 3人女性にそれぞれの愛され方をした被害者の魅力がよく分からないのだけれど、それは自分が男なのだからかもしれない。

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2012/12/14

女性を描くことが得意なクリスティの作品の中でも、これは心理描写が特に素晴らしと感じた。 まったく違ったタイプの女性が、不自然なところなく書きわけられている。 特にガータのような性格の女性。この人物像は秀逸(リアリティがすごい) ただ、被害者のジョンが、女性から大変モテているよう...

女性を描くことが得意なクリスティの作品の中でも、これは心理描写が特に素晴らしと感じた。 まったく違ったタイプの女性が、不自然なところなく書きわけられている。 特にガータのような性格の女性。この人物像は秀逸(リアリティがすごい) ただ、被害者のジョンが、女性から大変モテているようだけれど、その魅力がいまいち伝わらなかったのが残念。

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2012/08/10

クリスティーは全冊読破しましたが、その中でも特に好きなものです。 妻が夫を射殺したばかりに見える場面に名探偵ポアロが出くわすというシーンから始まるミステリーです。トリックも秀逸ですが、それ以上に殺された夫をめぐる人間関係がじっくりと描写されているところが気に入っています。愛し方...

クリスティーは全冊読破しましたが、その中でも特に好きなものです。 妻が夫を射殺したばかりに見える場面に名探偵ポアロが出くわすというシーンから始まるミステリーです。トリックも秀逸ですが、それ以上に殺された夫をめぐる人間関係がじっくりと描写されているところが気に入っています。愛し方、愛情表現の仕方は人さまざま。殺人が起きることによって、かえって「生きる」ということを考えさせられる1冊です。

Posted byブクログ