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ホロー荘の殺人 の商品レビュー

3.8

61件のお客様レビュー

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  2. 4つ

    19

  3. 3つ

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2020/11/15

今回の作品はポアロが脇役的で、事件よりも心理面に重点を置いたものだった。 その分登場人物は個性的で、特にルーシーの性格は浮世離れした不思議系でイラッとした… ミッジは最も現実的(現代的?)だったし、苦労してきた分幸せになってくれて嬉しかった。 違った個性の女性たちの心理描写を巧み...

今回の作品はポアロが脇役的で、事件よりも心理面に重点を置いたものだった。 その分登場人物は個性的で、特にルーシーの性格は浮世離れした不思議系でイラッとした… ミッジは最も現実的(現代的?)だったし、苦労してきた分幸せになってくれて嬉しかった。 違った個性の女性たちの心理描写を巧みに書き上げているのはさすがアガサ・クリスティ! 推理小説よりも女性たちの心理描写に傾いているから純粋にポアロの推理を期待してたら肩透かしかもしれないけど、すごく面白く読めた。

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2020/09/01

アガクリのポアロシリーズ 犯人が気になって気になって、予測しながら読むのが楽しい 恋沙汰も含まれた内容だった 犯人は意外といえば意外、当然といえば当然だった

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2020/04/30

 『ナイルに死す』に続き、”複雑な人間関係が絡み合った系”の作品を読んでみた。今回はかなり丁寧に読み進めてみたのだが、どいつもこいつも、怪しかったし、やはりいつも通りアガサクリスティのじらしにむずむずした。  ヘンリエッタの、どこか地に足つかぬ、あまりに感情先行な言動。ガータの...

 『ナイルに死す』に続き、”複雑な人間関係が絡み合った系”の作品を読んでみた。今回はかなり丁寧に読み進めてみたのだが、どいつもこいつも、怪しかったし、やはりいつも通りアガサクリスティのじらしにむずむずした。  ヘンリエッタの、どこか地に足つかぬ、あまりに感情先行な言動。ガータの裏の顔。ルーシーの危なっかしい天真爛漫さ。ヴェロニカの意味ありげな行動。そして、エドワード、別荘、リッジウェイ病・・・。すべてが怪しかった。  そしてまさか、そういういきさつだったとは。さすがにそれは思ってもみなかった。  誰もが怪しく、物語が一歩一歩規則正しく進んでいく様は、やはり正統派のミステリー小説。アガサクリスティーはいつだって期待を裏切らないのだ。たしかに、『ナイルに死す』と似た物語だが、情景の美しさや、すがすがしいほどの人間臭さを感動的なほどまでに味わえるのは、『ナイルに死す』の方に違いない。

Posted byブクログ

2019/12/30

いつもにも増して推理小説というよりは、恋愛ドラマ。女性の価値観が多様化してきた時代なのか、登場する女性のスタンスの違いが面白いし80年以上?も経った今でも十分に通用する心理描写に思えるあたりは流石。 ただ女性の描写はルーシーを筆頭にすごく生き生きしてるけど、男性の描写はどことな...

いつもにも増して推理小説というよりは、恋愛ドラマ。女性の価値観が多様化してきた時代なのか、登場する女性のスタンスの違いが面白いし80年以上?も経った今でも十分に通用する心理描写に思えるあたりは流石。 ただ女性の描写はルーシーを筆頭にすごく生き生きしてるけど、男性の描写はどことなく素っ気無い気もして、ジョンの魅力というのは今ひとつ感じ取れなかった… クリスティ完全攻略では高評価だったし、アガサ・クリスティを読みたい人には良いかもしれないけど、推理小説を読みたい人にはちょっと物足りないかもしれない。

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2019/10/03

ホロー荘で催された一泊の集まり。持ち主夫妻の縁戚6人とホロー荘近くに別荘のあるポアロが招かれていた。一夜明けた翌日、医者のジョンがプール際で血を流して倒れ、そのそばにはピストルを持ったその妻が立っていた。その姿をポアロはじめ客が目撃する。見た通りの状況なのか、だが銃痕は持っていた...

ホロー荘で催された一泊の集まり。持ち主夫妻の縁戚6人とホロー荘近くに別荘のあるポアロが招かれていた。一夜明けた翌日、医者のジョンがプール際で血を流して倒れ、そのそばにはピストルを持ったその妻が立っていた。その姿をポアロはじめ客が目撃する。見た通りの状況なのか、だが銃痕は持っていたピストルとは違っていた・・ 医者の夫と妻、夫のかつての婚約者の女優、現在心を奪われている彫刻家の女性の三角関係。しかし夫が本当に愛していたのは妻だという。三人の性格を読む小説か。妻は周りからは愚鈍と思われているが、自身ではそれはカモフラージュで本当は利口だと思っている。彫刻家はジョンとの愛に生きているが、しかしジョンの死さえも彫刻の糧にする。女優は15年前に婚約破棄されたがいまだにジョンを思っていてお互い離婚して一緒になろうという。3人の女性どれにもクリスティ自身が投影されているのではないか、とも感じた。 冒頭がホロー荘の持ち主夫人ルーシーの描写。ルーシーは思考があちこちに飛ぶ人で、その思考の飛び具合を文章で読むのは実際に面と向かって会話するより数倍疲れるのではないか? これを乗り越えるのが大変だった。 1946発表 2003.12.05発行 201.9.15第5刷 図書館

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2019/08/23

タイトル通り、ホロー荘という場所で殺人事件が起こるお話です。 ポアロシリーズの一つなのですが、ポアロ作品と思って読むとつらいかも。 どちらかというと登場人物の心理描写がメインの作品で、ポアロは脇役です。 人間ドラマ部分がしっかりしているのがクリスティ作品の魅力の一つですが、...

タイトル通り、ホロー荘という場所で殺人事件が起こるお話です。 ポアロシリーズの一つなのですが、ポアロ作品と思って読むとつらいかも。 どちらかというと登場人物の心理描写がメインの作品で、ポアロは脇役です。 人間ドラマ部分がしっかりしているのがクリスティ作品の魅力の一つですが、この作品はその部分がメイン。 人間の嫌な部分というか、うんざりする部分をキャラクターそれぞれにのせているという感じで、キャラクターの書き分けが秀逸でした。 クリスティは、人間のいろんな面が見えていて、大変だっただろうな。。。 ミステリが読みたい!という人や、人間関係に疲れているような人は、今は積読しとくのがいいと思います。 ◇おすすめポイント  ・登場人物の心理描写がメイン  ・人間ドラマ(テーマは主に恋愛)  ・キャラクターの書き分け ◇こんな方におすすめ!  ・人間ドラマを楽しみたい  ・現実の恋愛でちょっとモヤモヤしている  ・心理描写の多い作品が好き

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2019/03/07

確かにポワロが出てきて殺人事件を解決するんだけど、 推理小説じゃないな、これは。人間ドラマだ。 あと、割とハッピーエンドが多いなか、これは ビターエンドですな。

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2018/06/24

すっ、と読めた作品。すっ、と読みすぎたのか、殺人の場面が印象に残りすぎ、その後の周りの人たちの攪乱部分に意識がいかず、最初の印象の犯人候補が犯人だと最後まで思い込んでいました。

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2018/06/06

被害者の目線で、被害者が死ぬまでのことが書いてあるのがなんとも切なかった。被害者目線でかかれていたせいか、そこまでひどい人には思えなかった。 しかし、なぜみんながみんな真犯人をかばったのだろう? 面白半分というのが理由なのかな?いまいち腑に落ちなかった。しかし、ルーシーの会話など...

被害者の目線で、被害者が死ぬまでのことが書いてあるのがなんとも切なかった。被害者目線でかかれていたせいか、そこまでひどい人には思えなかった。 しかし、なぜみんながみんな真犯人をかばったのだろう? 面白半分というのが理由なのかな?いまいち腑に落ちなかった。しかし、ルーシーの会話など、モデルはいたのかしら。架空の存在であんな頭のぶっとんだ人を書いたのだとしたら、すごすぎる。 エドワードとミッジが結ばれたのは、ほっこりしたー。

Posted byブクログ

2018/04/05

再読。初めて読んだ時は印象が薄かった。恐らくポワロの活躍が少なくて推理らしい推理が見られなかったから。しかし、再読すると、ミステリーの要素よりも人物描写の素晴らしさが際立って思えた。愛には色々な形があり、そのどれもが理解できるからすごい。

Posted byブクログ