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負け犬の遠吠え の商品レビュー

3.5

106件のお客様レビュー

  1. 5つ

    20

  2. 4つ

    28

  3. 3つ

    34

  4. 2つ

    12

  5. 1つ

    5

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一読の価値あり

雑誌連載当初から反響を呼んだエッセイ。女の既婚/未婚をめぐる論争は今までもありましたが、「負け犬」という大胆な呼び名を自らに課し、「世間の視線」をぶったぎった豪快な本は初めてかも?

yui

2022/11/21

もう20年近く前の本になるけれど、負け犬と勝ち犬の相容れなさをひしひしと感じ出していて、手に取った。両者は相容れないものなのだ、と分析されていて納得する。そして私は完全に負け犬まっしぐら。 完全に負け犬の要素を持ち合わせているのだけど、負け犬の定義にはまるには、まだ少し猶予が残...

もう20年近く前の本になるけれど、負け犬と勝ち犬の相容れなさをひしひしと感じ出していて、手に取った。両者は相容れないものなのだ、と分析されていて納得する。そして私は完全に負け犬まっしぐら。 完全に負け犬の要素を持ち合わせているのだけど、負け犬の定義にはまるには、まだ少し猶予が残されている。かといって今更勝ち犬に180度方向転換なんてできないところまで来てしまっている。負けました、と腹を見せる覚悟もしつつ、どこかで抜け道も探している。 20年で少しは負け犬に優しい世の中になったとも思う。結婚の価値というものが下がってきているようなのだけど、やはり結婚している方が勝ちということは変わっていない気がする。未婚だと、どこで間違えたんだろうなんて思ってしまう。 人間っていつまでも変わらないものだなと、数十年前のこの手の本を読むたびに、安心するし、ガッカリもする。

Posted byブクログ

2020/01/02

最初の数十ページで、こりゃくだらなそうな本と思ったけど、どんでん返しを期待して最後まで頑張って読んだが、結果くだらない本だった…。 これ読んどいて、それ言っちゃ元も子もないかもだけど、結婚してるかどうかだけで勝ち負けをラベリングするのはだいぶ無理ある。 筆者のいう、負け犬=好奇心...

最初の数十ページで、こりゃくだらなそうな本と思ったけど、どんでん返しを期待して最後まで頑張って読んだが、結果くだらない本だった…。 これ読んどいて、それ言っちゃ元も子もないかもだけど、結婚してるかどうかだけで勝ち負けをラベリングするのはだいぶ無理ある。 筆者のいう、負け犬=好奇心旺盛で、安定よりワクワク感やその瞬間の楽しさを重視する、自由人。勝ち犬はその逆。みたいな定義も、いや、人それぞれやろ!と思ったし。 なんだか、同性内での不用な対立構造をわざわざ作って、イヤ汁垂れ流してる筆者の人間性が、もうあーこの人、合わないなぁと。 負け犬にならない十ヶ条とかも薄っぺらすぎて、バカバカしすぎて…これを真に受けて実行しようとしている若い人がいたら、そういうとこだぞ、と言いたい。 私からしたら、まぁ10年以上も前の本だから、古すぎる価値観も仕方ないかぁと思ったけど、最近のレビューでも好意的な評価が多くてびっくり。

Posted byブクログ

2019/04/19

ふむふむ、良く分析されているという感じ。 著者は負け犬だけど勝ち組なので少し余裕感が感じられる。 男性が読んでも面白いですが、女性が読むと色々な気持ちになるのかな。

Posted byブクログ

2018/12/22

 今更数年前のベストセラーを読みました。  「30代未婚・子なし」の女性をばっさり「負け犬」と定義して、そこから「なぜ、負け犬になるのか」など詳らかに解説しながら、負け犬の寂しさや勝ち犬をそこはかとなく見下す優越感等をドライな筆致で綴っています。  女性の高学歴化、高収入化に比...

 今更数年前のベストセラーを読みました。  「30代未婚・子なし」の女性をばっさり「負け犬」と定義して、そこから「なぜ、負け犬になるのか」など詳らかに解説しながら、負け犬の寂しさや勝ち犬をそこはかとなく見下す優越感等をドライな筆致で綴っています。  女性の高学歴化、高収入化に比して、やや「低い」女性が安心する男性にとって、彼女たちは結婚対象ではありえない。  一方の女性側も、結婚を迫る周囲のプレッシャーが薄れつつある昨今、いまさら頑張るのも難しい…  といった状況は、数年前からさっぱり変わっていない気もします。  いまよんでも、おもしろいです。

Posted byブクログ

2017/12/30

もう14年前の本なんだなあ… オリンピック4回以上前の時代だよ。 この時代に「えっあの人、なんか独身だけど、きっとそれには触れちゃいけないんだよね?ね?」という対応をされていたであろうタイプの独身未婚女性に強烈なスポットライトをあびせたというのが、この本の最大の功績だと個人的に...

もう14年前の本なんだなあ… オリンピック4回以上前の時代だよ。 この時代に「えっあの人、なんか独身だけど、きっとそれには触れちゃいけないんだよね?ね?」という対応をされていたであろうタイプの独身未婚女性に強烈なスポットライトをあびせたというのが、この本の最大の功績だと個人的には思う。 負けてるふりしてそう思ってないよね、という炎上必至の書き方ですら、この著者の作戦ではないかと思うのであります。 自分はこの本に出てくるような、色々な遊びを知っていて仕事も充実したゆえに結婚は逃したがオシャレにも気を使うような負け犬ではなく、普通に、こりゃもー普通に性格が悪くてご縁がなくイヤ汁たっぷりの趣味に走るだけの単なる未婚女性なので、別にこの本から何かを学んだり気が楽になったりすることはございませんでした。10年前買った時も今日読み直したときも感想は変わらない。 でも4回のオリンピックを経ても、時代はもしかしたらそれほど変わってないかもしれないなあ。と思わせるだけの力をまだこの本は持ってる気がする。 今の時代ってポートフォリオが大事とか言うじゃない。副業とか投資とかNISAだって流行ってるしさ。 だけど、色々な人がいていーんじゃーんという人間的ポートフォリオの感覚はまだ薄いと思うんです。 私のような無頓着そうな人でさえ 「ああ私は何のラベルで生きていけばいいんだ。この歳で当然妻でも母でもない、そして大好きな仕事があるわけでもマネージャでもバリキャリでも美魔女でもない、上質な服も興味ないけどこの歳で独身だとどれかはやらなきゃあかんのやんね?」 と逡巡したり 「いいわね好きなように生きててーってあんま仲良くもない主婦のおばちゃんにスケートリンクで言われた!いや同じ時間にスケートしとるおばちゃんこそ、仕事しなくても好きなことできて気楽でいいわねーって感じなんですけどそれを言ったら失礼だと私はわかるから言わないのになんでおばちゃんは考えずに私に言うの!?」 と素直なご挨拶かもしれないのに裏で静かにイライラしたり つまり自分がニュータイプ負け犬であり、まだ注目も保護すらもされないマイノリティであるという負い目があるのだなあと日々思うのであります。ダイバーシティの枠に入ってないと。 だから何もいいことしてないからこそ、何かしないといけないと思う部分は、14年前の立派な負け犬さんたちと変わらないかなーなんて思うのでありました。まっ思うだけで翌日には忘れて努力しませんけどね。 長くなりましたが、また10年後にどんな感想を持つかが面白そうだなと思う本です。

Posted byブクログ

2017/09/16

 内田樹教授の本で取り上げられていたので読んでみた。酒田純子が言う負け犬にはそんな悲壮感は感じられないし、自分がその道を選んでいるように思える。しかも、キャリアウーマンが前提みたいだからむしろ社会的強者の部類だ。ただ、未婚、子なし、三十代以上ということだ。  少子高齢化って、自然...

 内田樹教授の本で取り上げられていたので読んでみた。酒田純子が言う負け犬にはそんな悲壮感は感じられないし、自分がその道を選んでいるように思える。しかも、キャリアウーマンが前提みたいだからむしろ社会的強者の部類だ。ただ、未婚、子なし、三十代以上ということだ。  少子高齢化って、自然の摂理かもしれない。生きものとしてつがいを求めて子孫をつくって死んでいくのは、本能だ。でも、そうしない、そうならない男女が増加傾向にあるのは、生きものとして地球が終焉の準備をはじめているのかもしれない、なんてことも思う。経済的な問題だけじゃなくて、ひとの頭のなかやDNAとかのレベルから変わりつつあるのかも。  そのうち男女ともに負け犬が当たり前のようになって、既婚者が逆に少数派になるっ可能性だってあるんじゃないかな。甲子園の球児たちを眩しく感じていたけど、高校生においてあの熱血漢たちは実は少数派になっているように。

Posted byブクログ

2017/04/06

著者がとことん突き抜けていて、爽快感があった。 結婚しない・子を産まないことがそんなに負けか?とは思うものの、当書では「それはいったん置いておいて」著者の「遠吠え」に耳を傾けると、ユーモア溢れる語り口にニヤッとさせられる。 しかしながら、この不況の中「負け犬」となる女性はなにも...

著者がとことん突き抜けていて、爽快感があった。 結婚しない・子を産まないことがそんなに負けか?とは思うものの、当書では「それはいったん置いておいて」著者の「遠吠え」に耳を傾けると、ユーモア溢れる語り口にニヤッとさせられる。 しかしながら、この不況の中「負け犬」となる女性はなにも高学歴・高収入で、身なりも綺麗な人ばかりではない。というより、むしろそういった人がほんの一握りだと感じる。 学歴はあっても、仕事では人間関係なんかにつまづいて、転職を繰り返していたり、はたまた学歴もなく、なし崩し的にフリーターのまま30代へ…とか。仕事もそこそも順調だけど、どうしようもないドブス(失礼)とか! そういった女性のほうが私は多いような気がする(恐らく著者との属するコミュニティがまったく違うからだろう。高学歴、高収入で男もとっかえひっかえなど負け犬の中でも勝ち犬もとい価値犬なのでは?と思わざるを得ない)。 そして、そういった人は無かったことになっているから、キャリアウーマンに当てはまらない女達は、負け犬以下の存在ということなのだな、と思った。

Posted byブクログ

2017/02/07

とある本のレビューでこの本が紹介されており、曰く 「三十歳以上、独身、子なしの女性は、全て負け犬で、それ以外の女性はすべて勝ち犬であるという定義を導入し、同一律・矛盾律・排中律を見事に駆使して完璧な論理を打ち立てる。論理とは何かを知るためにも重要な本」(『ぼくらの頭脳の鍛え方 必...

とある本のレビューでこの本が紹介されており、曰く 「三十歳以上、独身、子なしの女性は、全て負け犬で、それ以外の女性はすべて勝ち犬であるという定義を導入し、同一律・矛盾律・排中律を見事に駆使して完璧な論理を打ち立てる。論理とは何かを知るためにも重要な本」(『ぼくらの頭脳の鍛え方 必読の教養書400冊』より佐藤優) とあって、非常に興味を惹かれ、読んだ本。 どのくらい興味を惹かれたかと言うと、「矛盾律」とか「排中律」とか聞いたこともなかったので、わざわざこの本を読むために、論理学の入門本まで読んだくらいである(アホ)。 何はともあれ、論理学に造形のある人の目から見ても、論理的な文章展開がされているというお墨付きの文章らしい。 そこまで完璧な「論理的な文章」というものを読んでみたいと思った以外にもう一つ、こちらの方が正しいかつ強い動機だが、「負け犬まっしぐらな自分の尻を叩いてもらおう」という心持ちで本書を読んだ。 読み終わっての感想としては「思ったより、負け犬にも優しい部分もあったな」というのが第一である。 もっと正確に言うと、「負け犬が負け犬のままでいるのはネガティブな理由だけでなく、負け犬にとってのポジティブな利点があるからだ」という部分を見抜いているなと思った(見抜くも何も著者自身が「負け犬」の立場なのだから、言及しやすくはあるのだろうが)。 つまり、「負け犬のままでいて良い事なんかないんだから、早よ結婚せえ」論調一辺倒じゃないところに優しさを感じたというわけである。 勿論「負け犬」にとって手厳しいことも数多く書かれているが、「負け犬(=三十歳以上、独身、子なしの女性)」がこれから先、死ぬまでどう生きて行けばいいかの指南書となっているので、負け犬予備軍と負け犬の定義に当てはまっている人は、不安になった時、困った時に読んでみるのもアリだと思う。…いや、心に余裕がある時に読んでおくべきかもしれない。 逆に、「勝ち犬(特に主婦)」の女性は、「東京タラレバ物語」を読む気持ちで読むと、手痛い目を見るはずなので気をつけた方がいいと思われる。 「東京タラレバ物語」は、作者の東村さんが「ママはテンパリスト」という育児エッセイ漫画でブレイクしたのを見ての通り「勝ち犬」なので、基本的に「勝ち犬」目線で描かれており、「けど勝ち犬もいいことばかりじゃないよね」という意見を体現するキャラは、少なくとも3巻まででは登場していなかった。 しかし、こちらの「負け犬の遠吠え」は、「負け犬」にも「勝ち犬」にも手厳しいので、結構「勝ち犬」にもダメージがあるのではないかと感じた。 著者の基本姿勢としては「勝ち犬には『負けました~』と腹を見せるべき。腹を見せるだけじゃなくて、今の世の中、プラスαの可愛げがないと生き残れない」し「勝ち犬は偉い」というのが大原則なのだが、その姿勢と、「それを踏まえて、勝ち犬がどう見えているか」という話はまた別なのである。 そのため、負け犬予備軍と負け犬の定義に当てはまる女性たちは後学のために読むのをお勧めするが、勝ち犬女性は読まないか、自分の子どもを負け犬にしない目的で読むのがいいのではないかと思う。 勝ち犬女性の娯楽には恐らく向かないだろう。

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2016/09/28

丁度34歳というこの年齢で読ませていただいたこちら、わかる!わかる!という酒井さんの一言一言。若い人というのは34までで、35からは、、、というくだりやら、35歳というのがある種のターニングポイント。というグッと考えさせられる一言。 確かに。 35歳から高齢出産となり、35か...

丁度34歳というこの年齢で読ませていただいたこちら、わかる!わかる!という酒井さんの一言一言。若い人というのは34までで、35からは、、、というくだりやら、35歳というのがある種のターニングポイント。というグッと考えさせられる一言。 確かに。 35歳から高齢出産となり、35からは確かに中年仲間入り、35からは確かに周りに年上の人間が少なくなる、35から同い年でもものすごい老け行く女もいれば、若さを保つ女、ちょっと痛々しく思える仲間も、、、、 わかるわかるわかるわかる。 わかりすぎる。わかりすぎるほどに的確で、これは全ての35歳の女が読むべき教科書になる。と、思う私でした。 わかる。わかりすぎるくらいにわかる。

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