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の商品レビュー

3.5

44件のお客様レビュー

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2024/03/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

うーーーん、世界観が強烈、、 大学生の男が川辺で銃を拾い、銃に人格を変えられるほど魅せられてしまう。 銃自体に人格を感じて愛情すら出てきて途中猫を撃ち殺し、最後には隣人を撃とうと計画するも断念。銃を捨てに行く途中で結局見知らぬ男を殺してend。 基本一人称視点の主人公の思考を垂れ流しているので途中読んでいて、息が苦しくなりました。 どこかハサミ男に似た雰囲気を感じました

Posted byブクログ

2024/01/17

雨が降る日、川の橋の下で拳銃自殺した人を見つけた「私」。死体の右腕から少し離れたところにあった銃に魅了され、銃を持ち帰る。興奮し喜びで満たされながら銃を持ち歩くが、やがて撃ちたくなり… 一人称で書かれています。始まりの数ページは主人公像がわからないので少し読みにくかったけれども...

雨が降る日、川の橋の下で拳銃自殺した人を見つけた「私」。死体の右腕から少し離れたところにあった銃に魅了され、銃を持ち帰る。興奮し喜びで満たされながら銃を持ち歩くが、やがて撃ちたくなり… 一人称で書かれています。始まりの数ページは主人公像がわからないので少し読みにくかったけれども、徐々に引きこまれていきました。 「私」の名前がトオルだとわかるのは、本の半分を過ぎてから。恋人の名前はヨシカワユウコと片仮名表記のみ。人への興味のなさが文字からも伝わってきました。 心の声がそのまま表現されているということを差し引いても、「私」の性格の違和感が半端ない。 ルックスが良く、頭もよく、人当たりがいいが、心はどこにも全くない。人の気持ちがわからず、わかろうともしないがどういう態度をとればいいかが分かっている。そういう人間だからこそ銃への固執と偏愛ぶりが、違和感なく読めてしまいます。そして、結末は、そう終わるか!という感じです。私なら…と読み終わっても一人称の世界から抜け出せずにずっと考えています。私なら、銃を拾わずにいられるか…この本を読んだ今なら、拾ってしまうかもしれません。

Posted byブクログ

2020/02/12

銃を拾ったことからどんどんその魔力に取り憑かれて破滅していく物語。観念的で少し古い精神世界なのが気になるところ。

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2018/11/07

著者のデビュー作ということであるが、流石に物語の展開という点においては物足りない。銃を拾った主人公の起こす行動を分析して物語にしていくが、若い作家のこだわりからか観念的になったかと思うと短絡的になったりで振り幅が大きい、最後にやっと正気に戻ったかと思ったらカタストロフが待ち受けて...

著者のデビュー作ということであるが、流石に物語の展開という点においては物足りない。銃を拾った主人公の起こす行動を分析して物語にしていくが、若い作家のこだわりからか観念的になったかと思うと短絡的になったりで振り幅が大きい、最後にやっと正気に戻ったかと思ったらカタストロフが待ち受けていたというお話。

Posted byブクログ

2018/04/05

201804 デビュー作かーすごいな。らしさが出てる。 いかにも純文学的な内面でありながら、外面は普通のチャラい大学生という主人公が面白い。 最後の数行もまたとても面白い。

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2018/03/19

主人公が男だからか、思考回路が全然理解できない。 子どもを虐待する親に嫌悪感を抱く伏線もあやふやだし。 どうも、この作家とは相性が悪いみたいだけど、代表作を読んでいないからかもしれない。

Posted byブクログ

2017/10/29

同い年作家、中村文則のデビュー作 2002年当時の自分を想いながら、作品の世界に浸ることができた1冊。 中村文則の原点を実感することができた。

Posted byブクログ

2017/05/06

死をもって、生を感じる。そのギリギリのバランスが、全編に緊張をみなぎらせている。主人公の乖離した心理状態が迫真の描写だ。最後は悪夢としか言いようがない。 心に大きな空白を抱えた人、例えば人格障害や依存症のような。そういう人に、この物語は他人事ではないのではないか。

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2017/01/10

ひょんなことから銃を手に入れた主人公がその興奮を元に変化していく話。 さっきも見たぞというくらいしつこい同じような心の葛藤があるのですが そこにちょっとした変化が加わっていく様が面白いですね。 そして最終的には救いのある方向へ行くと見せつつ破滅へ向かってしまうという ちょっと救い...

ひょんなことから銃を手に入れた主人公がその興奮を元に変化していく話。 さっきも見たぞというくらいしつこい同じような心の葛藤があるのですが そこにちょっとした変化が加わっていく様が面白いですね。 そして最終的には救いのある方向へ行くと見せつつ破滅へ向かってしまうという ちょっと救いの無い話なのですが物語の重点は あくまでしつこい心の葛藤にあると思うので味わい深さはありますし 読後感もあまり悪いものではありません。 銃についてそこまで考えた事は無かったし 銃というものはよくテレビとかで見て知っているものの 実物を見た事も触った事も無いのですが、 実際に撃つことの出来る本物を手に入れた時 人を狂わせる何かがあるのかもなと感じさせてくれる作品でした。

Posted byブクログ

2016/09/23

ゴロウデラックスに中村文則さんが出演していて、中村さんの作品を読んでみたいと思った。かなり衝撃的。これがデビュー作とは凄い。他の作品も読んでみたい。

Posted byブクログ