1,800円以上の注文で送料無料

熊とワルツを の商品レビュー

3.7

34件のお客様レビュー

  1. 5つ

    6

  2. 4つ

    14

  3. 3つ

    8

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2024/01/01

リスク見積もるのは難しいよなぁ。Risk Mitigation CostとRisk Exposure Costをどう適切に見積もるか。高過ぎてもダメだし、低すぎてもあれだし。プロジェクトマネジメントにおけるリスクの考え方の基本。

Posted byブクログ

2023/07/14

そもそもシステム開発プロジェクトにおけるリスク管理とは何なのか、から具体的なハウツーまでコンパクトにまとめられており、非常に有益に感じた。 特にリスクを分析していく過程で「誰が負うべきリスクなのか?」は重要な観点に思えた。なぜなら「誰が」の選択肢が観点として無いまま分析を進めると...

そもそもシステム開発プロジェクトにおけるリスク管理とは何なのか、から具体的なハウツーまでコンパクトにまとめられており、非常に有益に感じた。 特にリスクを分析していく過程で「誰が負うべきリスクなのか?」は重要な観点に思えた。なぜなら「誰が」の選択肢が観点として無いまま分析を進めると、結果自身が負えるリスクしか直視しない(手に負えないリスクは無視する)という行動を度々目にするから。 しかし、理屈をわかっていてもうまく実践されないのがリスク管理の常だが、これも随所に引用されるウィリアム・キングドン・クリフォードの「信念の倫理」を使ってうまく解説してくれる。 曰く、信念こそが人がリスクから目を背ける理由となりえるものであり、確たる証拠もないのにリスクをないものと取り扱うのは罪である、というようなことが書かれている。 邪かどうか、信念の性質に関わらず、信念そのものが現実から目を遠ざけリスク軽視という罪を生み得る。うーん、深い。

Posted byブクログ

2022/11/06

語り口は軽く、とても読みやすい。プロジェクトマネジメントにおける、今でも「あるある」とうなづけるような例と陥りがちな罠が語られており、今も昔も変わらない(むしろ悪化している)現状に若干絶望したりもする。 入門本とも言えるし、内容もかなり王道的。 切り口は「リスクマネジメント」であ...

語り口は軽く、とても読みやすい。プロジェクトマネジメントにおける、今でも「あるある」とうなづけるような例と陥りがちな罠が語られており、今も昔も変わらない(むしろ悪化している)現状に若干絶望したりもする。 入門本とも言えるし、内容もかなり王道的。 切り口は「リスクマネジメント」であり、プロジェクトマネジメントについて学習してもなお敢えて目を逸らしがちな部分について芯を食った説明をしている。 良本でした。

Posted byブクログ

2021/12/21

リスクに対する考え方が平易に説明されています。書かれたのがかなり昔で、いま活かせるかというと難しいと思いました。まずは計測すること。確率分布的にリスクを捉える点や上層部に対してどういう説明をすべきかまで言及されており、あらためて勉強になりました。

Posted byブクログ

2021/01/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

プロジェクトがどうしてうまく進めることができないのか。 それはその前の分析をしていないからである。 その分析はどのような観点で発掘していくべきなのか。 リスク管理という観点で、プロジェクトを検分していく書籍。 5部、23章に渡ってリスク管理とその分析について焦点をあてて論が展開されます。 書籍の中で、著者が経験したまたは周りで発生した事例を上げながらどうすれば良かったのかについて討論やデータを持ってプロジェクトを検分していきます。 その中で印象に残ったのは以下です。 - 「不確定性」を数量化する。 経験則に頼らず、可能性を言語化して提示していくこと - 価値性のあるコンポーネントを分析して提供していく。 プロジェクトで優先すべき価値ある機能を提供して継続するかの天秤にかけること - 「リスク管理」は「おとなのプロジェクト管理」だ 不愉快な現実と、起こりうる悪い事態を認識して備えておくこと リスク管理を背負ってプロジェクトを遂行することがあります。 その時に、熊と踊るために準備をしないといけないと気が引き締まる思いでした。

Posted byブクログ

2019/01/23

リスク管理について書かれた本。 私ぎ勉強になったと感じたのは、リスクの管理手順がより具体的に書かれているところである。 中では、リスクの扱い方法として、回避、抑制、軽減、かわすの4要素があると記載されており、 回避、リスクを伴う部分をやらないこと 抑制、リスクが発生した時のために...

リスク管理について書かれた本。 私ぎ勉強になったと感じたのは、リスクの管理手順がより具体的に書かれているところである。 中では、リスクの扱い方法として、回避、抑制、軽減、かわすの4要素があると記載されており、 回避、リスクを伴う部分をやらないこと 抑制、リスクが発生した時のために時間と資金を準備しておくこと 軽減、リスクが発生する前に抑制コストを軽減する措置をとること 受容、なにもしないこと とある。 実際のプロジェクトだとどう扱うか、などと対比してみると、原則が理解できると思う。

Posted byブクログ

2018/10/23

ソフトウエアのリスク管理について書いてある。TOCのゴールドラットとかぶっているところもあり、信頼できる。マネージャーならどうせリスクを背負わなきゃならないんだから、それを楽しみましょ。

Posted byブクログ

2018/10/07

ソフトウェア開発におけるリスク管理について書かれた本。といってもソフトウェア開発に限らずいろいろなプロジェクトに適用できると思う。 リスクが発生しないように管理し、リスクが発生したときのためにどのように準備をしておき対処をするか、というのは実際にやってみると非常に難しいのだが、3...

ソフトウェア開発におけるリスク管理について書かれた本。といってもソフトウェア開発に限らずいろいろなプロジェクトに適用できると思う。 リスクが発生しないように管理し、リスクが発生したときのためにどのように準備をしておき対処をするか、というのは実際にやってみると非常に難しいのだが、3部の「リスク管理の方法」が考え方や手法として参考となる。 何度か読んで実践することが大事だと痛感している。 本書を託していったTさんに幸あれ。

Posted byブクログ

2017/10/01

正直、ふーん、というか、ああ、この人のいつものか。という感じ。リスク管理の観点としてはもちろん大事なことが書かれていたとは思うけど、それを学ぶにはこの人の本でなくていいかな。

Posted byブクログ

2016/06/16

タイトルのセンスが抜群。ほれぼれ。 リスクがないプロジェクトには価値がない。 熊とワルツを踊らなきゃ。 で、私が結構勘違いしていたのが、これはシステム開発者の方向けの本だったのですね。 かといって全然身の回りに使えないわけではなく、むしろプロジェクト管理においての基本的なことを...

タイトルのセンスが抜群。ほれぼれ。 リスクがないプロジェクトには価値がない。 熊とワルツを踊らなきゃ。 で、私が結構勘違いしていたのが、これはシステム開発者の方向けの本だったのですね。 かといって全然身の回りに使えないわけではなく、むしろプロジェクト管理においての基本的なことを学べてなるほどなーと思いました。 自分の仕事に関連したプロジェクトのひとつに大規模なシステムの開発があって、私は直接関わったことはないもののとにかく様々なトラブルトラブルでスケジュールが遅れ、コンサルが入ってベンダーを叱りまくってお尻を叩いて叩いて幹部級まで呼びつけてとかまぁとにかくいろいろありました。 でも、こんなにトラブルって通常よくあることなんですか?という問いに対してコンサルさんは程度の差はあれどあります、驚くべきことではありませんと答えていたのも印象的で。そんなもんなんですね。 この本にも出てきた「ナノパーセント 日」、つまり何にも問題なくプロジェクト達成できる最楽観スケジュールでみんな考えがちなんだろうね。考えがちというか、政治的事情やらなにやらでお尻が決まってしまってデスマーチ不可避になるとかね。 「不確定性の幅は、その組織の開発プロセスにどれだけノイズがあるかで決まる(p67)」というのがこの本のキーとなる文章。

Posted byブクログ