夢十夜 他二篇 の商品レビュー
『夢十夜』は、「こんな夢を見た。」で始まる10篇の短編からなるお話で、それぞれが完結している。漱石の短編(超短編)は初めて見たのですが、こちらは長編とは違ってまたおもしろいです。特に第一夜と第三夜が秀逸だと思いました。短い文章は、展開が重要ですね。
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幻想的で良いお話が並んでおりました。やっぱり最初の女の人が百合になる話が印象深い…僕も夢日記を書きますけどこんなに高雅ではないなぁ…精進しよう【070825古/070826】
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十篇の夢物語。 書かれた「夢」はどれも独特な雰囲気を持っています。怪奇幻想的なもの、何処か現実の延長のようなもの… 短編なので読みやすいです。 どの「夢」も好みです。書かれた年も20世紀初頭、何処か19世紀末の幻想世界に似た雰囲気を感じます。
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漱石には小品とよばれる一群の短篇がある。小品とはいうがその存在は大きく、戦後の漱石論は『夢十夜』の読み直しから始まったとさえ言われる。ここには荒涼たる孤独に生きた漱石の最暗部が濃密に形象化されている。
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筋を期待すると、「分からない」「おもしろくない」作品集。自分の無意識、夢の部分は矛盾、混沌としている。それを文章化すると、本書のようになるかもしれない。自分の心にも「わからないもの」がある、あれはなんだろうと、夢遊病のようにさまようこともあっていい。本書は、漱石先生とたどる彷徨記...
筋を期待すると、「分からない」「おもしろくない」作品集。自分の無意識、夢の部分は矛盾、混沌としている。それを文章化すると、本書のようになるかもしれない。自分の心にも「わからないもの」がある、あれはなんだろうと、夢遊病のようにさまようこともあっていい。本書は、漱石先生とたどる彷徨記。
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奇妙な世界。正直わかんなかったけど…映画観たら少しは他の人の解釈が分かるかな。「夢十夜」ってとっても綺麗な言葉。
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第一夜から始まる、現実と夢想が入り混じった世界に「なんじゃこりゃー!!」となりながらぐいぐい引き込まれてしまう。第三夜を夜中に一人で読んで異常に怖くなった(チキンなので…)
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夢らしく、起承転結があるわけではないが、「何となく怖い」とか「何となく不安だ」という感覚が、巧くすくい取られていると思う。内田百?の「冥途」に通じる見えないものを手探りしているような怖さか。子供を負ぶって山の中をいく「第三夜」が一番怖かった。
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漱石の作品の中で一番好き。 高校生のときに読んでから何度も読み返してる。 童話のようなお話が詰まっています。
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短編集です。一夜から十夜まであります。個人的には第一夜と第二夜が好きです。第一夜はやはり、女性と男性の結末が気になります。百合の花は女性なのかな。他にも優れた短編が幾作もあります。
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