夢十夜 他二篇 の商品レビュー
「こんな夢を見た。」から始まる10コのお話。 どれも3〜4ページほどしかないのですが、ゾクリとしたり、不思議な話だったりで面白かった。 『文鳥』『永日小品』もなかなかおもしろかったですが、夏目家で飼われるペットたちは悲惨だなーと思ってしまいました。 ・・・フィクションですかね??...
「こんな夢を見た。」から始まる10コのお話。 どれも3〜4ページほどしかないのですが、ゾクリとしたり、不思議な話だったりで面白かった。 『文鳥』『永日小品』もなかなかおもしろかったですが、夏目家で飼われるペットたちは悲惨だなーと思ってしまいました。 ・・・フィクションですかね??(苦笑) 『永日小品』の『火鉢』という話が好きです。 読む前と読んだ後では漱石に対する印象はだいぶ変わると思います。想像していたよりももっと庶民的で人間くさい人なんだと。。
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漱石を教科書以外で始めて読みましたが、こんなにロマンチストだったとは。 まるで夢見る乙女です、目の中にはきっと星が瞬いてるんだ。と思ってみたら、 永日小品であ、この人そういえば凄い人だった。と再度確認
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授業で第一夜と第三夜を読んですごく惹かれて読んでみた。 第一夜は美しい。雰囲気が好き。 第三夜は気持ち悪い。でもその気持ち悪さがクセになる。 そして一番印象的だったのが第七夜。怖い。 なんだかすべてを投げ出したくなってそこから離れようとする。楽になると思って。 でも離れた瞬...
授業で第一夜と第三夜を読んですごく惹かれて読んでみた。 第一夜は美しい。雰囲気が好き。 第三夜は気持ち悪い。でもその気持ち悪さがクセになる。 そして一番印象的だったのが第七夜。怖い。 なんだかすべてを投げ出したくなってそこから離れようとする。楽になると思って。 でも離れた瞬間に気づく。その先に待つのは深く暗い闇だと。 死に向かう後悔が何かから逃げたときの後悔とかそんな感情を思い起こさせてぞっとした。
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金はねーけど 金の無い者にしか味わえない幸せってのもあるんだね でもそれにはちょっとした知識と趣向が必要なんだ そうしたツールがこの一冊には詰まってる 一見 作者自身の身辺のエッセイのような『永日小品』も『夢十夜』同様どこか夢見心地なモノが介入してくる かくして ささやか...
金はねーけど 金の無い者にしか味わえない幸せってのもあるんだね でもそれにはちょっとした知識と趣向が必要なんだ そうしたツールがこの一冊には詰まってる 一見 作者自身の身辺のエッセイのような『永日小品』も『夢十夜』同様どこか夢見心地なモノが介入してくる かくして ささやかな幸せは日常の中に夢のように介入してくるものであり すぐに消えてしまう物欲を満たした幸せよりも 形無きのささやかなる幸せこそが人間の最終的なる救いなのだ
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
夢十夜:1908年(明治41年)。 こんな夢を見た、で始まるシュールで幻想的な十の物語。ソウセキなんて難しいと思っていたけど、こういうのは好きかも…と、学生時代に思った。
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子供の頃に読んだ時とまた違った怖さが感じられました。 同じ本をもう一度読む・・ということはあまりなかったのですが最近昔読んだ本を読み返すきっかけになったように思います。
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夏目漱石で一番好きな作品です。 十夜すべてが短い物語ですが濃密に書かれています。一気に読むのが勿体無い。 他に収録されている2篇も小噺物で読みやすいです。とてもおススメ。
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何度読んでも好き。特に第一夜と第三夜。 何が夢で何が現かなんて、その境目は本当は曖昧なものなのかしら。
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正直私には少しむつかしい。けどいくつかのお話は私でも理解できたし面白いと思った。 『文鳥』は読んでいて文章そのままに理解はできるけど、文学を学んでいる人みたいに奥の方を理解することは私にはまず無理だ。 『モナリザ』や『泥棒』もそうだけど、もう少し年を取ってから読み直したい。
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夢十夜は話にもよりますが、雰囲気がよく良いです。 純愛を書いた第一夜、わが子を捨てに行く第三夜が特に好きですが、 中にはわかりにくいものもあったような… 全体的になぜかぼんやりしてて、いい雰囲気です。
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