翔ぶが如く 新装版(四) の商品レビュー
大久保の宿敵、江藤の起こした佐賀の乱は簡潔に終了。力の入れどころは作者の裁量だから文句もないが展開がクソ遅い。 余談に翔ぶが如くと化している。
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西郷の隠棲と佐賀の乱、征台論の行方 「葉隠」で有名な佐賀藩が実戦に弱かった、というのはいかにも。 佐賀の乱も、もっとページ数裂くのかと思ったらあっけなく終了 薩摩の私学校、行政の区長や警察官もやった 学校というより政党というべきもの それにしても長いなぁ 以下はメモ 10...
西郷の隠棲と佐賀の乱、征台論の行方 「葉隠」で有名な佐賀藩が実戦に弱かった、というのはいかにも。 佐賀の乱も、もっとページ数裂くのかと思ったらあっけなく終了 薩摩の私学校、行政の区長や警察官もやった 学校というより政党というべきもの それにしても長いなぁ 以下はメモ 10 西郷、ナポレオンとワシントンの絵 18 鰻丼、犬にやる。店主立腹 25 江藤も大隈も西郷を甘く見た。理解できない 29 慶喜、薩摩藩はにくい。長州は憎くない 33 板垣、新国家構想も行政技術もない。後藤象二郎は装飾物 37 佐賀藩、理屈多く実戦弱い 51 西郷、足はやい 55 久光、政治家というより精神美愛好者 66 「一蔵に聞け」 82 肥後、議論多く実行に容易にいたらない 85 江藤の惨刑、明治政府=弾圧者の最初 91 江藤の裁判、東京で開かれると皆思っていた 112 薩摩の私学校、漢学・兵書主体。孟子や大学中庸は排除 122 薩摩藩の火力重視、機械力重視。長州は田舎藩で火力軽視→陸軍? 123 西南戦争、死者の脇に英語やフランス語の単語帳散乱 126 西郷、斉彬が目指した資本主義理解できず 128 経綸の才乏しき西郷、板垣、と大隈 130 西郷の保守性。武士は百姓になっても商人になるな 133 下肥、自分で運んだ西郷 135 巡査が咎めることも。顔知られていない 145 横山正太郎、割腹して意見書、森有礼の実兄 147 太政官官員の虚飾好きと出世欲>旗本衆 153 村田新八、留学組みで西郷と呼応 171 西郷、太政官に弁当喰いにきていただけ←大隈。あと板垣と昔話 192 廃藩置県、長州の極秘作戦 199 村田、音楽好き。アコーディオン弾く 222 勅命で台湾外征。奇妙な癖を対外活動にまで拡大 233 米国の公使館関係者、能力・活動低い。グラント、無能大統領、軍人あがり 244 占領後の維持を考えない日本 253 従道が征台策を主導 255 木戸、人民のための政治 261 長州藩、補佐政治。官僚組織も洗練 263 大久保、徒道、ともに事務的な実務苦手 264 事務局長は大隈、財政家で楽観論者。井上馨は悲観論者 268 明治初期政府をまともな政府のように扱っていない、各国外交団 278 木戸、上申書と辞表 286 近衛仕官=上士、軍人に。郷士=警官に。雑居させると摩擦 292 対外政策、無配慮&粗暴 295 薩摩者、思いこんだら直線的行動 296 後藤象二郎、後進を引き立てない。一見壮大だが法螺話 314 マラリア、人夫500人中128人病死 315 当時の日本陸軍、輜重を出入り商人に任せる 317 徒道が正装で水番に立つ 324 大隈の対外政策、思想性に乏しく粗雑。でも利にさとい
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明治維新直後の不安定な時代を描いている。 征韓論から西南戦争にいたる5年間が舞台。 西郷隆盛を始め多数の人物のエピソードと緻密な時代考証にその時代を知る思い。
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西郷隆盛、拗ねる 江藤新平、散る 木戸孝允、諦観する 大久保利通、翔けて空回る 三条・岩倉、狼狽える 話、余り進まず。
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江藤新平による佐賀の乱、それに対峙する大久保利通の独裁的強権が書かれている第4巻。 独立国家として存在する鹿児島、台湾出兵をめぐる迷走等、近代国家日本の道はまだまだ遠い。
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【本82】佐賀ノ乱から始まる大久保の対応は冷徹だが、西南戦争に向けた準備なのだろう。注目すべきは「勅許」という魔法が通用し始めたこと。
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征韓論から征台論へ移り変わる間のストーリー。多くは江藤新平が加わった佐賀の乱が中心だが、最終敵には、大久保利通が権力を握ってゆくこととなる。 この混迷ぶりを見るにつけ、幕末から明治維新にかけて起こった獅子の時代がウソのように感じられる。新しいものを創ることと、新しい物を積み上げて...
征韓論から征台論へ移り変わる間のストーリー。多くは江藤新平が加わった佐賀の乱が中心だが、最終敵には、大久保利通が権力を握ってゆくこととなる。 この混迷ぶりを見るにつけ、幕末から明治維新にかけて起こった獅子の時代がウソのように感じられる。新しいものを創ることと、新しい物を積み上げてゆくための仕組みづくりでは、物事質の違いを感じさせたられる。ある意味現在は、民主党に賛成し、裏切られた気持ちになっているが、大久保利通ができるまでの過程なのかもしれない。
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2回目 やっぱりおもしろい。 筋の通ったシンプルでわかりやすい人ほど世間的な行動はややこしいもんやなあと。 文字で読むとかっちょいい人たちも現実に接するとややこしいんちゃうかなあ?とおもいました。
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西郷という巨人を中心に日本が歴史を転がっていく。 数多い明治の偉人を巻き込む西郷という人は本当にでかい。 やれやれ、スケールが大きすぎる。 現代にいれば良いのに。。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
後半、にわかに征台論がクローズアップされ、西郷従道により強引に実行される。西郷どんは鹿児島に篭もり、政府に無言の脅威をあたえつづける。大久保利通とは征韓論で袂を分かち下野したのだった。この西郷兄弟について、長州人は全く理解できないとあきれ果てるばかりなのだ。薩摩人にも理由はある。江戸幕府が無血開場したことにより、江戸を焦土にすると振り上げたこぶしの下げ場所が無くなってしまった。この有り余るエネルギーのはけ口にされる隣国はたまらない。 行動があまりにもストレートすぎはしないだろうか。思考では理解できても感情が抑えきれないという場面は確かにある。確かにあるのだが、それでいいのかと苦笑せざるおえない。彼らの不満が政府に降りかかることを恐れ、大久保もこの案を了承するのだった。
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