終戦のローレライ(上) の商品レビュー
「あんたたち大人が始めたくだらない戦争で、これ以上人が死ぬのはまっぴらだ・・・!」 太平洋戦争末期。選りすぐりで集められた人間が在籍してないはずの潜水艦に乗船する。 国家同士の戦いではなく、ただ守りたいもののために戦う男たちの姿。それぞれの意志は熱くぎらぎらと輝いている。
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どんな話かまったく知らず、出版されて間もない頃にジャケ買い。面白いけど、ぶっ飛んだ設定に驚愕。リアルなファンタジー戦記と理解すればいいんだろうか?その後映画化されてまたびっくり。
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福井作品第五発目。 ガンダム小説を書いた後に発表した作品だけあって、太平洋戦争を描いてるのにSF。映画はトンチンカンだったけど、小説はある意味「よくぞここまでデッチアゲた!」と感嘆すらする。冷静に考えるとムチャクチャな論理だけど、勢いで読ませ何となく納得させちゃう筆力はスゴイ。
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上下巻が刊行されて間もない頃、装丁に惹かれて二冊同時に購入。いわゆるジャケ買いである。当時の私にこんなに分厚いハードカバーは財布に痛かった。 これだけの大作であるにもかかわらず、退屈させるエピソードはなかった。物語の緩急のつけ方が巧い。一瞬しか登場しないモブに至るまで、人物が立っ...
上下巻が刊行されて間もない頃、装丁に惹かれて二冊同時に購入。いわゆるジャケ買いである。当時の私にこんなに分厚いハードカバーは財布に痛かった。 これだけの大作であるにもかかわらず、退屈させるエピソードはなかった。物語の緩急のつけ方が巧い。一瞬しか登場しないモブに至るまで、人物が立っている。この巧みさは、エンターテイメントの醍醐味を味あわせてくれる。 ただ、のちにこの作者がオタクだと知って、ものすごく納得しました(笑)。
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高校3年の冬読んで、読み出したら止まらず、一週間くらいで上下巻制覇。映画しか観ていない人はぜひ原作を。だって映画にはフリッツがいないから…!!!フリッツの存在に随分泣かされた僕は、原作を激しく推す。
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読んでいて思ったのは、何故教育の場で戦争の意味を巧く伝えられないんだろうということ。これが全てではないものの、一つの見方として“人が死ぬから戦争はいけない”以上の言葉は得られると思います。勿論エンターテイメントとしても充分楽しめます。
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映画より原作派の方が良いです。ファンタジー戦記、人間ドラマ。みんな読んで泣けばいい。表紙の装丁がとても綺麗。
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上下合わせての感想です。戦国自衛隊もそうだけど、物語の設定がかなり突飛でSFだけど読んでる間はそれをそうと感じさせない徹底した描写が、本当に福井晴敏は巧いなぁと思いました。上巻で張られまくった伏線が下巻で一気に明かされてまさに怒涛の展開。キャラクターが皆個性的でそれぞれに味がある...
上下合わせての感想です。戦国自衛隊もそうだけど、物語の設定がかなり突飛でSFだけど読んでる間はそれをそうと感じさせない徹底した描写が、本当に福井晴敏は巧いなぁと思いました。上巻で張られまくった伏線が下巻で一気に明かされてまさに怒涛の展開。キャラクターが皆個性的でそれぞれに味があるのでどんどん命を落としていく様はとても辛いです。 それぞれの「守るべきもの」のために戦う男達に泣かされてばかりでした。それは家族であったり、恋人であったり、思い出の場所であったり…映画は映画ですごく好きだったけど、何せ原作がこんな量だからかなりはしょられている感はどうしても拭えませんでした。
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第2次世界大戦末期,海軍兵・折笠征人は任務のため,親友と共にドイツ軍から接収された潜水艦・伊507に赴く。彼らの任務は,日本近海に投棄された戦争の行方を左右する秘密兵器「ローレライ」の回収だった。 戦闘シーンが主ですが,それだけではなく登場人物一人一人に背景や理由があり,物語に深...
第2次世界大戦末期,海軍兵・折笠征人は任務のため,親友と共にドイツ軍から接収された潜水艦・伊507に赴く。彼らの任務は,日本近海に投棄された戦争の行方を左右する秘密兵器「ローレライ」の回収だった。 戦闘シーンが主ですが,それだけではなく登場人物一人一人に背景や理由があり,物語に深みを与えています。私はあまり戦闘シーンには興味がないのですが,「ローレライ」の特徴を活かし,弱点を克服してどう戦っていくのかがすごく面白かったです。
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読み始め、「また紅一点の美女が出てくるのね」ってしらけそうになったけれど、やはり福井術にどんどん引き込まれ、夢中になって読んだ。ローレライはドイツから来た。メインは潜水艦。
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