すみれの花の砂糖づけ の商品レビュー
5年ほど付き合った恋人と、なんとなく飽きて別れてしまった後に読んだので、江國香織の真っ直ぐで泥臭く甘酸っぱい匂いのする恋が羨ましかった 私に江國香織のような恋はできないけど、でもなんとなくシンパシーを感じる
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20年以上手元に置いてある一冊。 「父に」という詩がよくて、この本を読み返そうと思ったら、いつも選んで読んでしまう詩なのだ。
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友人からこの本をプレゼントしてもらい、初めて詩集を読んだ。 女性として強かに生きながらも、心には繊細な少女を宿しているのが詩から伝わってきて、江國さんが可愛らしい女性だということが安易に想像できた。 きっとまたふと思い出して読みたくなるような作品。
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小説も好きだけど、詩が大好きです。 【すみれの花の砂糖づけ】の装丁とタイトルに惹かれて手に取りました。 可愛らしく甘いイメージでしたが… なんとも人間らしく、女そのもので、大人だけど子どもの部分が残ってて、生と性、そして夫婦愛、不倫愛、家族愛…が、リアルでした。 なかでも...
小説も好きだけど、詩が大好きです。 【すみれの花の砂糖づけ】の装丁とタイトルに惹かれて手に取りました。 可愛らしく甘いイメージでしたが… なんとも人間らしく、女そのもので、大人だけど子どもの部分が残ってて、生と性、そして夫婦愛、不倫愛、家族愛…が、リアルでした。 なかでも、心に刺さったのは 【時間】【あたしはリップクリームになって】【無題】【あたし、コウモリになって】 やっぱり装丁のイメージ通り可愛らしくて、ちょっと切ないのがピッタリかもしれないですね。。。 【願い】は、過去に引き戻されて胸が苦しくなりましたよ。まさに砂糖づけですね!
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久しぶりに詩集を読みたくなり。 読書は得てして皆そうだけど、特に詩は心のざわつきがあると読み進められない、というか。心を凪の状態にして言葉を楽しみたいと思った。それがこのご時世なかなか難しい。瞑想の訓練になりそう。 この詩集の中では「無題」が一番印象に残った。 どっちみち 百...
久しぶりに詩集を読みたくなり。 読書は得てして皆そうだけど、特に詩は心のざわつきがあると読み進められない、というか。心を凪の状態にして言葉を楽しみたいと思った。それがこのご時世なかなか難しい。瞑想の訓練になりそう。 この詩集の中では「無題」が一番印象に残った。 どっちみち 百年たてば 誰もいない あたしもあなたも あのひとも
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
この表題がピタリと当てはまるくらいに、甘くて濃厚な香りが匂い立つような詩集。 江國さんの恋愛対象の男性に対する気持ちがストレートに伝わってきて、正直戸惑った。 こんなにも男性にベッタリなんて。 「わたし」ではなく「あたし」が似合う女性。 私が相手の男性なら、江國さんの真っ直ぐさにちょっと引いて逃げ出したくなるな。 江國さんは疲れないのだろうか、と要らぬ心配をしたりして。 夕暮れのキスは素敵だけれど、カニを食べながらのキスは嫌だな。 『なにもない場所に』『無題』『言葉はいつもあたしをいさましくする』が好き。 『無題』 どっちみち 百年たてば 誰もいない あたしもあなたも あのひとも うん、確かにね。 最後の”あのひと”って…”あなた”の奥さんだったりしてね。
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江國さんが好きだから 江國さんという少女、女性、妻、人間のことをもっと知る詩集 そして この本読んでもっと好きになる詩集 装丁の紙の薄さもかわいい その時々の自分の心持ちによって心酔する詩も違うんだろうな。 今は、 箴言 願い
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はじめての江國香織さん作品。 恋愛体質の人が個人的にちょっと苦手なので残念ながら私の好みではなかったけど、全く読まないジャンルなのでとても新鮮だった。 こんな詩を書ける江國香織さんはきっと素敵な方だし、こんな素敵な詩集を好む人もきっと素敵な人だと思った。
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人間の寂しさや物悲しさ冷たさ 悲観的なようで開き直るような強さ 弱くさをむしろ肯定してくれるような懐の広さを感じる気がする
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たまたま『やわらかいレタス』を直前に読んでいたのですが、そのエッセイと似た話題の詩も出てきたので、うれしくなりました。江國さんが好きな人は、一緒に読むと少し彼女の好き嫌いや考え方を知られて、わくわくすると思います。 詩集は初めて買いましたが、こんなに短いひとことひとことが小...
たまたま『やわらかいレタス』を直前に読んでいたのですが、そのエッセイと似た話題の詩も出てきたので、うれしくなりました。江國さんが好きな人は、一緒に読むと少し彼女の好き嫌いや考え方を知られて、わくわくすると思います。 詩集は初めて買いましたが、こんなに短いひとことひとことが小気味良く、しんとした気持ちになるんだと驚きました。 『(中略) 地球があきれて 自転も 公転も やめるまで』 余程のことに対する表現にこれ以上あるかってくらいぴったりで、うっとりするものだと感じました。 『子供部屋みたいな部屋で』 では、旦那さんと暮らす一部始終をはっきりと想像できました。こんな風に世間と異なった時間の過ごし方をしてしまったら、私なら特別な瞬間だと覚えてしまうのにあくまでも日常の一部のように描かれていて新鮮でした。 『ぐわりとさびしくなるのでしょう』 では、大好きな『ねぎを刻む』に似た雰囲気を感じました。どうしてこんなに、突然やってくるさみしさを捉えるのが上手なの! 解説も素敵でした! 本棚に並べて、思いついた時にぱっとページを開いて読み返していきたいです。
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