屍鬼(5) の商品レビュー
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再読。 ついに起きる屍鬼狩り。立場逆転のカタストロフィ。 いままでの鬱憤を晴らすが如くテンションの高いクライマックス、なのに爽快感が一切ない。 判官贔屓が発動するのか、物語の序盤中盤までは犠牲になる村人の方に、ここに至っては狩られる屍鬼の方に感情移入してしまう不思議。屍鬼に憐れみを感じてしまうやね。 元ネタだと静信があの神父に対応してそうなんだけどそこまであの神父はグラグラだったっけ? やはり一番の謎の人物は静信。どんな逼迫した状況でも小説のことを考えてたから出版できてよかったね。 これにて外場村での生活もおしまい。寂しい。 日本の夏を思い出す時にはなぜかこの外場村の描写が頭をよぎる。特に故郷に似てるとかではないんだけど。 何度読み返してもこの長大な物語を飽きさせずにぐいぐいひっぱってくれる、これぞ名作。 誰と誰が対応してるか気になったので外場村からネタ元であるセイラムズロットへ引っ越すとしますか。 何度読んでも、大大満足です。
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三〜五はもう一気読みでした。 敏夫には死んで欲しくないと思いながら、 三巻からは屍鬼寄りの立場で読んでしまっていたので、 ずっと是非を問いかけてくるのが辛いです。 怖いというよりは、悲しい話でした。
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途中からはわーっと読めたからおもしろかったのだと思う。 いやーお寺の人間を人間が殺すとこは怖かった。 静信がとにかくきらいだなあ。 書いてる小説読みづらすぎたし。笑 沙子にそこまで感情移入するのがよく解らなかった。 恵まれてるのに甘ったれだよなあ。この騒動が起こるまではだが。
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死鬼に侵され始めた時点で、既にこの村は死んでたのかもしれない。そこにひっかかって苦悩していた静信の心情が最後にようやくちょっとだけ分かった気がする。だいぶイライラさせられましたが。 ゾンビなら何の問題もないが、吸血鬼みたいに感情があると複雑になるな!いっそのこと極悪吸血鬼の方が迷...
死鬼に侵され始めた時点で、既にこの村は死んでたのかもしれない。そこにひっかかって苦悩していた静信の心情が最後にようやくちょっとだけ分かった気がする。だいぶイライラさせられましたが。 ゾンビなら何の問題もないが、吸血鬼みたいに感情があると複雑になるな!いっそのこと極悪吸血鬼の方が迷わずに済むかも!
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やっと人間が団結し反撃に出る。それもかなり残虐。 ここにきてあれだけムカついていた屍鬼が可哀想になる。 狩る喜びに魅了された狂気の村人、おびただしい数の死体に耐えきれず精神が壊れる村人などメチャクチャ。 屍鬼を殲滅したとしてもこの村は既に崩壊していた。 もう誰も救われないエンディング。
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私には合わなかったなー やっぱり、吸血鬼ものはダメみたいです… それに、ずっと静信にイライラさせられて、最後も何だかスッキリしなかった。 夏野くん、好きだったので、もう少し活躍してほしかった。 私の中では、夏野くんが起き上がって、でも人間側に味方してくれて、一件落着!みたいなのを期待していたので、残念だった。 おわり
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・遺漏(いろう)もれこぼれること。手落ち。手ぬかり。 ・スポイル(spoil)本来もっている良い性質を損なうこと。甘やかしてだめにすること。 ・阿る(おもねる)気に入られようとする。へつらう。 ・唾棄(だき)けがらわしいとして、嫌い軽蔑したりすること。 ・薹(とう)が立つ 野菜...
・遺漏(いろう)もれこぼれること。手落ち。手ぬかり。 ・スポイル(spoil)本来もっている良い性質を損なうこと。甘やかしてだめにすること。 ・阿る(おもねる)気に入られようとする。へつらう。 ・唾棄(だき)けがらわしいとして、嫌い軽蔑したりすること。 ・薹(とう)が立つ 野菜などの花茎が伸びて硬くなり食べ頃が過ぎる。若い盛りの時期が過ぎる。年頃が過ぎる。 ・プリミティブ(primitive)自然のままで、文明化されていないさま。原始的。素朴なさま。 ・凋落(ちょうらく)勢いがおとろえること。おちぶれること。おとろえ死ぬこと。
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三巻の終わり頃から、ページをめくる手が早くなり、四巻では手を止めることが惜しくなり、5巻になって、止めることができなくなった。 ここにきてやっとと言う思いと、良かったと言う思いと、どこか軽さが残るなという疑問と。 この本の位置付けが自分の中で定まらない。 ただ、また読み返したくな...
三巻の終わり頃から、ページをめくる手が早くなり、四巻では手を止めることが惜しくなり、5巻になって、止めることができなくなった。 ここにきてやっとと言う思いと、良かったと言う思いと、どこか軽さが残るなという疑問と。 この本の位置付けが自分の中で定まらない。 ただ、また読み返したくなるだろう。 そのときは、今の自分とは違うステージにいるのだろう。 それでもまた、考え、感じることができるのだろう。 そんな内容なのだとは思う。
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全部通しての感想。前半は田舎の村の住人の話が順番に進み、登場人物が多すぎて分かりづらい部分がありましたが、次第に不穏になり、謎の死が続き一体何が起きているのかハラハラしました。 後半から話が急展開しその頃には登場人物全員を把握しながら複雑な気分で読みました。 長編ですがいつかまた読みたくなる本です。
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長かったなー。 最終巻はかなりスピードにのれて一気読み。 ラストは何となく予想はついてはいたものの、小野作品らしい何ともモヤっとした感じ。
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