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屍鬼(5) の商品レビュー

4.2

263件のお客様レビュー

  1. 5つ

    104

  2. 4つ

    88

  3. 3つ

    41

  4. 2つ

    10

  5. 1つ

    1

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2023/05/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

【2023年67冊目】 いや〜マジか〜めちゃくちゃ不服な終わり方。途中から太字のとこも読み飛ばしました。ちょっとくどいなぁと……あと、室井さんに共感できなさすぎて、お前さえいなければと思ってしまうほど。私は人間なので……屍鬼には同情も、共感もしないよマジかよ。なんという救いのない話、あったのだろうか。鬼は誰だったのか、それでも命を奪い続けた報いを受けてほしかった。

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2023/01/09

終わり方はとても好きなラストでした。 反撃が始まる展開は、読んでいて没入する事が出来たが、段々と人間の本性というか怖さみたいな部分がヒリヒリと伝わって来た。 静信と敏夫は全く違う性格なのに、お互いを理解しているのが良かった。

Posted byブクログ

2022/10/20

村中を探し杭を打つ。 言葉巧みに人の目が多い場所へ連れていき、目の前で現実を突きつけたからこそ皆が行動し始めたのだろうな。 何処の誰なのか確認したい気持ちはあるかもしれないが、知っていまうと情が湧いてしまう危険があるよな。

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2022/09/21

村に蔓延する死の原因が発覚し、ついに立ち上がる村人たち。非常に恐ろしいというか、もれなくすべての人物が憐れというか。結末には賛否両論あるようだけど、私は深く納得できたな。非常に長い物語だったが、細かく場面転換するし、先を読ませるのが巧みだ。 何よりも、一巻の冒頭から断片的に続く...

村に蔓延する死の原因が発覚し、ついに立ち上がる村人たち。非常に恐ろしいというか、もれなくすべての人物が憐れというか。結末には賛否両論あるようだけど、私は深く納得できたな。非常に長い物語だったが、細かく場面転換するし、先を読ませるのが巧みだ。 何よりも、一巻の冒頭から断片的に続く太字の作中小説の部分。この意味が明らかになる部分のカタルシスが素晴らしくて、本当に読んでよかったと思えた。ずっと謎として記述が積み重ねられてきた殺意の真の理由についての独白は、心が震えた。そういうことだったのかと。他の人物の価値観も踏まえて、世界の構造や社会と個人の折り合い、そして生きる意味と死ぬ意味について考えることができた。 登場人物が異常に多く明確な主人公がいない小説だが、すべての登場人物に賛辞を送りたくなる。私は特に後半から静信に深く共感してしまい、大好きになった。敏夫、辰巳、沙子、元子、正雄、夏野、恵、昭、律子あたりもすごく好き。 会話文が多く少し不自然だと思うところもあったし、ホラー小説にしては怖くないかなとも思った。ただ、それにしてもこれだけの物語をこの完成度でまとめられて、本当に傑作だと思う。読み返すたびに発見がありそうだし、どの人物の視点で読み進めるかによっても感じ方が大きく変わりそう。これから何度も読み返すことになりそうだな。

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2022/08/11

昨年8月に著者の「ゴーストハント」シリーズを読破、独特の世界観、恐怖とダークファンタジーを楽しませていただいた。今年はこの「屍鬼」を読んで少しでも涼しい夜が過ごせればと手に取ってみる、書店ではいつも気になっていた、表紙から漂う雰囲気に何度も読もうと思ったが、なかなか現実に至らなか...

昨年8月に著者の「ゴーストハント」シリーズを読破、独特の世界観、恐怖とダークファンタジーを楽しませていただいた。今年はこの「屍鬼」を読んで少しでも涼しい夜が過ごせればと手に取ってみる、書店ではいつも気になっていた、表紙から漂う雰囲気に何度も読もうと思ったが、なかなか現実に至らなかった。あまりにも「ホラーの色が濃い」のではないかと不安もあった。実際に読み進めていくと忍び寄る謎と恐怖何とか現代医学で究明しようとする登場人物、村自体が孤立していく閉塞感、大きな闇に物語が覆われていく。自分としても先が気になって仕方ない、夜一人で読んでいると屍鬼が現れるのではないかとゆうような臨場感、非常にスリリングに楽しめた。 しかし読み進めていくと著書はただ単にホラー小説ではないことがわかってくる、ミステリーかというとまた違う、哲学に近い表現が心にのこる。 「屍鬼は自らの残虐性に自覚的で、人間は己の残虐性を自覚していない、その分人間の方が恐怖の存在である」(著書引用)なるほどと感心する。 物語の中で人間は目に見えない恐怖や不安、無力感や憤りを感じながらも耐えに耐えて、終盤では大きく逆襲に転じる爽快感のようなものを感じながら、本当にこれでいいのか?これでいいんだ!と考え不安になるが非常に満足出来た、中盤から終盤にかけての展開にはほぼ一気読みしてしまう。いつの日かまた寝苦しい夏の夜に著者の新たなる恐怖を楽しみたい!

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2022/07/24

もーえろーよーもーえーろー 展開も血も気持ちも熱くなる最高の終盤 死は皆等しく酷く、恐ろしいものである

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2022/06/14

一気に読んだ。スピーディで、緊張が切れることなく、次から次に読み進めたくなる。怖くて、とても面白かった。

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2022/04/30

アニメから原作へ。 原作には当然アニメにはないシーンや心理描写もあったからその分長くなるし、事が起こり始める一巻後半までの間や静信の小説部分は正直つまんなくて怠かったけど、この後面白くなるって知ってたから何とか読み進められた。 伝染病じゃなく屍鬼だって気づいてからが特に面白い! ...

アニメから原作へ。 原作には当然アニメにはないシーンや心理描写もあったからその分長くなるし、事が起こり始める一巻後半までの間や静信の小説部分は正直つまんなくて怠かったけど、この後面白くなるって知ってたから何とか読み進められた。 伝染病じゃなく屍鬼だって気づいてからが特に面白い! ただ登場人物が多いから、アニメ観てなかったら名前や関係がなかなか頭に入らなかったかも…笑 ホラー的な怖さはないけど、生死について考えさせられる描写が多くて、そういう意味でちょっと怖かったかな。 怖さで言うならアニメの方が普通に怖い^^;

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2022/04/29

全5巻、長い話をずっと読んできて、はっきり言ってこんなって欲しいと思う結末ではなかった。 私はやはり屍鬼の殲滅を望んでいたのか。 元子の愚かな行動がなければ違う結末もあったのかと思わずにいられない。

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2022/03/29

小野不由美はホラーを書いても怪談は書けないという印象。何が言いたいかと言うと、読み物として面白いし、構成も文章も巧みだが、怖くないのだ。死に囲まれた山奥の村、外場で起こる謎の病気。そして続く葬式。それと戦う医師と僧侶。小野不由美は文学的感傷に溺れやすいのかもしれない。もったいない

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