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顔 FACE の商品レビュー

3.4

36件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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2011/01/24

ある出来事がきっかけで休職して復帰後は別の部署に回された 元「似顔絵婦警」平野瑞穂が, 5つの事件に関わるうちに少しずつ自信を取り戻す。 犯人の似顔絵を描く職業ならではの観察眼で 事件の真相を見抜く,という構成で, 時代劇のような安心感がある。 一方で描かれている,警察組織で...

ある出来事がきっかけで休職して復帰後は別の部署に回された 元「似顔絵婦警」平野瑞穂が, 5つの事件に関わるうちに少しずつ自信を取り戻す。 犯人の似顔絵を描く職業ならではの観察眼で 事件の真相を見抜く,という構成で, 時代劇のような安心感がある。 一方で描かれている,警察組織での「婦警」の扱いについては あまり興味がない。

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2010/09/26

初 横山秀夫でしたが、面白かったです。男社会を一生懸命生き抜く女性警官という設定で、続きがあればよみたいな、と思いました。そうか、これドラマ化されてるんだ…。機会があれば見てみたいと思います。

Posted byブクログ

2015/03/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

【顔 FACE】 横山秀夫さん 幼い頃から憧れていた婦警になった平野瑞穂。 彼女は自分の希望でもあった、鑑識課の似顔絵書きの専門職 に配属され、誇りを持って仕事をしていた。 しかしある事件の記者会見で、似顔絵の改ざんを命令され 渋々従いはしたものの、彼女自身の悔恨と自己嫌悪は凄まじく この事件がトラウマになり似顔絵が書けなくなってしまった。 また、ショックにより無断欠勤、失踪さわぎ、半年間の休職と 自身の事情も相まって広報公聴係りへ転属されてしまった。 「いつかは、似顔絵書きの専門職に戻りたい」と願いつつ 瑞穂は与えられた仕事に精一杯力を注ぐ。 しかし警察内には女性蔑視の風潮があった。 ☆ 女性蔑視は「だから女は使えない・・」の、 この一言に集約されている。。 コトある毎に瑞穂は、この言葉を投げかけられる。 すごく頑張ってる、でもその頑張りが、 なかなか実を結ばない。 自信を持った推測が、実はてんで見当違いだった。。 読んでいて、昔の「スチュワーデス物語」の 『ドジでのろまなカメ』という表現されていた 堀ちえみさんのキャラクターをイメージしました。  

Posted byブクログ

2010/08/10

第5回松本清張賞受賞作「陰の季節」の「黒い線」に登場する平野瑞穂巡査を中心とした連作・短編集。 これを読む前に「陰の季節」を読まなくても支障はないが、読んでおくとより楽しめるし、平野巡査の人物像がよくわかる。 婦人警官ならではの悩みが、短編ごとに様々な角度から映し出されていく。 ...

第5回松本清張賞受賞作「陰の季節」の「黒い線」に登場する平野瑞穂巡査を中心とした連作・短編集。 これを読む前に「陰の季節」を読まなくても支障はないが、読んでおくとより楽しめるし、平野巡査の人物像がよくわかる。 婦人警官ならではの悩みが、短編ごとに様々な角度から映し出されていく。 いわゆる刑事ではなく鑑識課の似顔絵捜査官が主役というのも面白い。

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2010/04/08

2010年4月6日読了。 上司から命じられた似顔絵改ざんのいざこざで広報部に左遷された元似顔絵担当婦警を描く連作短編。 女性は警察組織から疎外されているという状況を女性の視点から書こうとしたようだけど、組織から疎外されているというより、もともと視野に入れられていないというあたりが...

2010年4月6日読了。 上司から命じられた似顔絵改ざんのいざこざで広報部に左遷された元似顔絵担当婦警を描く連作短編。 女性は警察組織から疎外されているという状況を女性の視点から書こうとしたようだけど、組織から疎外されているというより、もともと視野に入れられていないというあたりが描かれていなくて、真に迫らなかった。

Posted byブクログ

2010/01/03

「似顔絵警察官 犯人の目撃情報をもとに、似顔絵を描くのが仕事。 その正義感のあまり、仕事を外され、不本意な部署に移された女性警察官が、コツコツと努力し、また復帰するまで。 なるほどな~。警察だって人間だよね 読みやすかったです

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2009/10/07

「陰の季節」に登場した似顔絵婦警の平野瑞穂が主人公。 偶然選んだのに「陰の季節」を読み終わったばかりのナイスタイミングでよかった。 女性主人公ということで、横山秀夫の警察モノ特有のいつもの渋さはかなりまろやかになっている感じ。読みやすかったです。 男社会で生きることの理不尽さ、沁...

「陰の季節」に登場した似顔絵婦警の平野瑞穂が主人公。 偶然選んだのに「陰の季節」を読み終わったばかりのナイスタイミングでよかった。 女性主人公ということで、横山秀夫の警察モノ特有のいつもの渋さはかなりまろやかになっている感じ。読みやすかったです。 男社会で生きることの理不尽さ、沁みるなぁ。。対等な扱いを認める一方で、実は女性自身でさえ女性を見くびっているところがあるっていうことにはっとする。 最後のどんでん返しがいつも意外でどきっとします。それがいい。

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2009/10/04

内容(「BOOK」データベースより) だから女は使えねぇ!鑑識課長の一言に傷つきながら、ひたむきに己の職務に立ち向かう似顔絵婦警・平野瑞穂。描くのは犯罪者の心の闇、追いつめるのは「顔なき犯人」。警察小説に鮮やかなヒロイン誕生。 ----- よくぞ平野さんに焦点を当ててくれた!...

内容(「BOOK」データベースより) だから女は使えねぇ!鑑識課長の一言に傷つきながら、ひたむきに己の職務に立ち向かう似顔絵婦警・平野瑞穂。描くのは犯罪者の心の闇、追いつめるのは「顔なき犯人」。警察小説に鮮やかなヒロイン誕生。 ----- よくぞ平野さんに焦点を当ててくれた! 女性警官だからこその葛藤,ジレンマ,顔を書くという仕事へのプライド,すべての心理的描写が見事。

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2009/10/04

短編4つ。「心の銃口」が一番面白かった。似顔絵婦警。一時休職して復帰してからの成長振りというか、その後。前半はメンタル弱く、市民に自分の電話を教えたりとっても未熟でひいてしまったが、勘と観察力が後半は生きていた。女性警官の弱いところや、醜いところ、ちくちくした口撃が強調されてた。...

短編4つ。「心の銃口」が一番面白かった。似顔絵婦警。一時休職して復帰してからの成長振りというか、その後。前半はメンタル弱く、市民に自分の電話を教えたりとっても未熟でひいてしまったが、勘と観察力が後半は生きていた。女性警官の弱いところや、醜いところ、ちくちくした口撃が強調されてた。2008/2/22

Posted byブクログ

2009/10/04

婦人警官「みずき」の視点での話。警察内部のドロドロ感や、人間の心理を上手くついてる感じ。出世欲・後悔・男尊女卑。 仲間由記絵でドラマ化されてたけど。ドラマよりアタシは本の方が好きです。

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