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ジャンプ の商品レビュー

3.5

99件のお客様レビュー

  1. 5つ

    12

  2. 4つ

    40

  3. 3つ

    28

  4. 2つ

    9

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2018/12/23

2004年に購入し積読していた本。 「何故読まなかったか」を後悔するほど面白かった。 当時、半分だけ読んでやめてしまった「永遠の1/2」も改めて読んでみようかと思う。

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2018/06/24

なんとデビュー時に単行本を買って読んでいた、佐藤正午。「永遠の1/2」は当時、田舎の村上春樹って感じた。 それ以来なぜか読まず、去年読んだ「鳩の撃退法」がめちゃくちゃ面白かったので、この本も読んでみることにした。 とにかく展開で読ませる。 佐藤正午の小説の主人公って、どうして...

なんとデビュー時に単行本を買って読んでいた、佐藤正午。「永遠の1/2」は当時、田舎の村上春樹って感じた。 それ以来なぜか読まず、去年読んだ「鳩の撃退法」がめちゃくちゃ面白かったので、この本も読んでみることにした。 とにかく展開で読ませる。 佐藤正午の小説の主人公って、どうしてもちょっとキザな優男で、細身で若干貧乏くさい感じがする。その「貧乏くさい」とこが佐藤正午たるところで、絲山秋子の小説の主人公は地方であんまり収入なさそうでも、貧乏くさくないんだよな。 でもそれって、佐藤正午本人の容貌が関係あるのかもしれない。 本人には申し訳ないが。 でもそこが魅力なんだと思います。

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2018/06/20

一度読んでみたい作家さんだったので、読み易そうな本作を手に取ってみたが、独特の文体ゆえに中々一気には読めず、時間を掛けながらようやく読了。中盤までは非常にまどろっこしいが、そこから先は拓けた展開が続き、失踪の謎が解ける最終章は一気に読めた。自業自得と言ってしまえばそれまでだが、同...

一度読んでみたい作家さんだったので、読み易そうな本作を手に取ってみたが、独特の文体ゆえに中々一気には読めず、時間を掛けながらようやく読了。中盤までは非常にまどろっこしいが、そこから先は拓けた展開が続き、失踪の謎が解ける最終章は一気に読めた。自業自得と言ってしまえばそれまでだが、同じ男として主人公・三谷にシンパシーを感じる場面も少なくはない。誰しもが思う『あの時もしも…』が巧妙な仕掛けで描かれていて、読了時には思わず感嘆の声が漏れた。自分の選択を『これでよかった』と受け入れるのは中々難しいと痛感させられる。

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2018/06/17

残念ながら登場人物たちを好きになれなかった。 けれど、「人生なんて簡単なことで変わってしまう」というテーマには心を揺さぶられた。 面白かったけどもう読まなくてもいいや、と思う作家さんもいれば、すごく良かった訳じゃないのにどこか引っかかる、という人もいて、佐藤正午さんは後者。 もう...

残念ながら登場人物たちを好きになれなかった。 けれど、「人生なんて簡単なことで変わってしまう」というテーマには心を揺さぶられた。 面白かったけどもう読まなくてもいいや、と思う作家さんもいれば、すごく良かった訳じゃないのにどこか引っかかる、という人もいて、佐藤正午さんは後者。 もう何冊か読んでみたいと思っています。 http://matsuri7.blog123.fc2.com/blog-entry-210.html

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2018/05/25

意外な形で倒れ始めたドミノ。 分岐は続き、小さな牌の一つ一つがパタパタと着実に連鎖し、消えた彼女は帰ってこない。 ずいぶん遠くまで続いたドミノ倒しのその絶妙な遊戯感。 だけど、時の経過とともに不在の重さは増していく。 一杯のカクテルに原因を見出す彼のイケてなさは、だけど確かにどこ...

意外な形で倒れ始めたドミノ。 分岐は続き、小さな牌の一つ一つがパタパタと着実に連鎖し、消えた彼女は帰ってこない。 ずいぶん遠くまで続いたドミノ倒しのその絶妙な遊戯感。 だけど、時の経過とともに不在の重さは増していく。 一杯のカクテルに原因を見出す彼のイケてなさは、だけど確かにどこか身に覚えがあるような。 未来には繋がらない過去のためだけの清算も、それを積極的に欲するわけじゃないけども そういうことが起こってもいい、起こったならきっと悲しいよりは嬉しい、というようなこの感じ。 どこで見てたんやー佐藤さーん!という感じ。

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2018/04/29

リンゴを買って5分で戻ってくるはずの彼女が疾走。 彼女の行方を探す中でいろいろな人と出会い、自分の行動を振り返らされていく。 それにしても、サラッと描かれている割になかなか後味が悪かった。 真相が気になり一気に読み進めたものの、私個人としては登場人物の誰にも共感できなくてもや...

リンゴを買って5分で戻ってくるはずの彼女が疾走。 彼女の行方を探す中でいろいろな人と出会い、自分の行動を振り返らされていく。 それにしても、サラッと描かれている割になかなか後味が悪かった。 真相が気になり一気に読み進めたものの、私個人としては登場人物の誰にも共感できなくてもやもやだけが残ってしまった。

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2017/10/30

不思議な感じです。 最後は"こう落としちゃうの"と不満が残ったのですが、途中までは読ませてくれました。 くどいほどの書き込み、ミステリーぽい構成。どちらもさほど好きではないはずなのですが 登場人物の奇妙さかも知れません。まともそうに書き込んであるのですが...

不思議な感じです。 最後は"こう落としちゃうの"と不満が残ったのですが、途中までは読ませてくれました。 くどいほどの書き込み、ミステリーぽい構成。どちらもさほど好きではないはずなのですが 登場人物の奇妙さかも知れません。まともそうに書き込んであるのですが、全員が普通では無い。そこらの不条理がこの作品の魅力だったのかも知れません。それが作者の意図なのかどうか。 佐藤正午さんは初めてです。もう一冊読んで評価を決めることにしましょう。

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2017/09/10

過去のもしも系(?)に弱い私としてはかなりぐさりときた。主人公がずっと抱えるもやもや感でぐいぐいひきこまれ、読了後は他者との分かり合えない感で切ない。

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2017/05/04

自分にも関わることなのにどこか他人事。 まわりから見たら冷たく見える。 仕事優先ってわけじゃないけど、 頭で何かしら楽観的かつ冷静に考える。 主人公の性格がすごく嫌なのに、 似たところがある気がする。 と思いながら読んだたらればの話。

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2016/01/27

会話なのか、文体なのか、どこか伊坂幸太郎に似ている気がする。と書くのは、キャリアからして作者に失礼か。 独特の軽さを持った文体で、深刻な場面でも暗さを感じさせない。 読者の感情移入の対象は、作者の上手な誘導によって、いつの間に主人公から相手の女性に変わっていく。 読み終えてど...

会話なのか、文体なのか、どこか伊坂幸太郎に似ている気がする。と書くのは、キャリアからして作者に失礼か。 独特の軽さを持った文体で、深刻な場面でも暗さを感じさせない。 読者の感情移入の対象は、作者の上手な誘導によって、いつの間に主人公から相手の女性に変わっていく。 読み終えてどちらに共感するかは、読者次第だ。 いわゆる「日常のミステリー」派の本書だが、結末を予想外のどんでん返しと感じるか、禁じ手と見るかも読者次第だろう。

Posted byブクログ