きよしこ の商品レビュー
作者の幼少期をもとに、吃音の少年に贈られたお話し。 あまりにも、私自信に当てはまる部分が多く、幼い頃の自分に寄り添うようでもあった。なにしろ、小さいときほど吃りの酷かった私は、主人公のきよし少年と同じように、小学校に6校通った転勤族で、苦手な「か」は名前の先頭の文字だったのだから...
作者の幼少期をもとに、吃音の少年に贈られたお話し。 あまりにも、私自信に当てはまる部分が多く、幼い頃の自分に寄り添うようでもあった。なにしろ、小さいときほど吃りの酷かった私は、主人公のきよし少年と同じように、小学校に6校通った転勤族で、苦手な「か」は名前の先頭の文字だったのだから。苦手な言葉のピンチヒッターの出し方だって心得ている。 慰められた感じはないけれど、認めてもらえた?そんな感じ。何度も何度も頷いた。
Posted by
つらい時に出会った一冊。吃音症をもつ作家、重松きよしの自伝的小説である。主人公の男の子に感情移入して読むことができた。人見知りのような所も共感できたのですっと心に入っていった。
Posted by
少年の繊細な心の動きがリアルに真っ直ぐ伝わり、胸が締め付けられるような思いで読みました。挿絵も素敵だし、読後感もよかったです。子育ての参考にしたいです。
Posted by
図書館で借りて来ました。 著者の幼少時代をモチーフにした自伝的作品とのこと。 今回もとても素敵でした。やっぱり、好きです。重松清。
Posted by
自分にとって、とても大事な物語たちです。 自分も吃音だけど、初めて誰かと「それ」を共有した気がしました。 「本当に伝えたいことなら、伝わる」 この言葉が、すごくホッとしました。 『きよしこ』に出会って、本当によかったです。
Posted by
面白い。主人公であり、著者自らの分身である「少年」は、吃音症に苦しんでいた。カ行とタ行、そして濁音などを幼少期から上手く言葉にすることが出来なかった「少年」を通じて、思春期の葛藤を綺麗に著している。僕だったら、こういう人を虐めてしまう側だなぁ、と思いながら、そんな昔の自分を恥ずか...
面白い。主人公であり、著者自らの分身である「少年」は、吃音症に苦しんでいた。カ行とタ行、そして濁音などを幼少期から上手く言葉にすることが出来なかった「少年」を通じて、思春期の葛藤を綺麗に著している。僕だったら、こういう人を虐めてしまう側だなぁ、と思いながら、そんな昔の自分を恥ずかしく思いながら読みすすめた。その点だけが凄く残念で、悲しくなる。内容は、凄くおもしろい。
Posted by
とても好きな本の一冊。 吃音をもつ少年の切ない心模様。 転校を繰り返す中で、吃音のコンプレックスを抱えながら少年時代を過ごす彼の心の微妙な心の動きがなんとも切ないです。また、その中であっても我慢強くいようとする主人公の姿に心打たれます。
Posted by
「きよしこ」 タイトルみた時は、「きよひこ」が訛って「きよしこ」なのかなと思って読んだんですが、違いました。 人は何をもって人に思いを伝えるのかな。人の思いはどうやって知るのかな。と考えさせられた と言っておきましょう。
Posted by
うまく言葉をしゃべれない、「君」にあてた物語。 吃音の主人公「きよし」が出会った不思議な友人「きよしこ」。 出会い、別れ、再び彼に出会うまでの主人公の7つの物語。 「君のほんとうに伝えたいことだったら・・・伝わるよ、きっと」
Posted by
素朴なイラストが妙に懐かしくて手に取った1冊。 筆者の少年期をモチーフに描かれた短編集。吃音障害を持つ少年をモチーフに、少年期に誰もが経験したであろう悩みや思い出話が幼少期から青年期まで綴られています。 私自身の少年期や、今まさに少年期真っ只中の息子のことを想いながら、懐かし...
素朴なイラストが妙に懐かしくて手に取った1冊。 筆者の少年期をモチーフに描かれた短編集。吃音障害を持つ少年をモチーフに、少年期に誰もが経験したであろう悩みや思い出話が幼少期から青年期まで綴られています。 私自身の少年期や、今まさに少年期真っ只中の息子のことを想いながら、懐かしくも少し胸が痛くなる良作だと思います。
Posted by