きよしこ の商品レビュー
昭和の時代の小学生の残酷さと優しさに驚いた。 令和の子どもはどうだろう。 令和の先生は? 優しさってなんだろう。 強さって。 ストーリーとしてゲルマの話が特におもしろかった。ゲルマという人物像が魅力的だからだろうな。
Posted by
ずっと前に弁論大会で書名を耳にしてからいつかは読みたいと思っていた本。確か、不登校の女子高生がこの本を読んで、勇気を出して登校してみた、という内容の弁論だった。 悪くはなかったが、期待したほどではなかった。
Posted by
短編を読むごとに複雑な感情や余韻を感じられる心理描写やあたかかく優しくも夢物語で終わらせない空気感が良かった。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
小編連作で吃音を抱える少年の成長を描いた作品ですが、独特の雰囲気がありますね。著者自身の投影でしょうが優しい仕上がりだと思います。「それが、君のほんとうに伝えたいことだったら…伝わるよ、きっと」著者の声が聴こえてきます
Posted by
泣ける短編集。重松清はすごい。なんでこんなに子どもの気持ちを丁寧に描写できるんだ。 夏休み、吃音を矯正するセミナーで毎日主人公の少年にちょっかいを出してくる「加藤達也」。 無神経で上から目線で決めつけて話すおばさんの先生に、少年が机をガタガタ震わせて抗議すると、加藤達也も呼応...
泣ける短編集。重松清はすごい。なんでこんなに子どもの気持ちを丁寧に描写できるんだ。 夏休み、吃音を矯正するセミナーで毎日主人公の少年にちょっかいを出してくる「加藤達也」。 無神経で上から目線で決めつけて話すおばさんの先生に、少年が机をガタガタ震わせて抗議すると、加藤達也も呼応するようにがたがた体を痙攣させて声をあげたところが、涙が出てきた。 吃音のためにうまく話せなくても、話したいことがない訳ではないんだということが、すごく伝わってきた。
Posted by
【伝えたいことを伝える難しさ】 吃音を抱えている少年「きよし」は自分の思っていることをうまく話すことができません。本当に自分がほしいものを伝えられなかったり、緊張すると吃音がひどくなったり、吃音をまわりの同級生達に馬鹿にされたりします。 うまく喋れないということは、自分の言い...
【伝えたいことを伝える難しさ】 吃音を抱えている少年「きよし」は自分の思っていることをうまく話すことができません。本当に自分がほしいものを伝えられなかったり、緊張すると吃音がひどくなったり、吃音をまわりの同級生達に馬鹿にされたりします。 うまく喋れないということは、自分の言いたいことを伝えられないということなのですね。吃音がなくても伝えるのは難しい時がありますが、さらに難しくなる。でも「本当に伝えたいことは、伝わる」と著者は伝えたかったようです。 初めて読んだのは10年くらい前でしょうか。その時はなんだか暗い印象を受けて、読むのが辛いなあと思った記憶があります。 久しぶりに手に取って読んでみたら、確かに少年が苦しんだり悲しんだりしているのは辛いのですが、「きよし」は引越ししてきた友達に優しくできたり、ちゃんと東京の大学に行きたいと自分の言葉で言ったりしているのをあらためて読んで、少年の成長物語で暗いお話ではありませんでした。
Posted by
吃音のある方のリアルな半生。治療等の情報は古くても、きっと気持ちは変わらない。主人公だけでなく周りの変わり行く姿もしみじみ。
Posted by
2015年5月17日に開催されたビブリオバトルinいこまで発表された本です。テーマは「こども」。チャンプ本!
Posted by
優しくてほんのり心があたたまるストリーでした。 伝えたいことがあるのに、言葉にできない思い。 大切な人にぜひ読んでほしいと思える小説でした。 嫁や、わが子(もうちょっと大きくなってから)に… 「それがほんとうに伝えたいことだったら……伝わると、きっと」
Posted by
久しぶりの重松作品! 重松作品のパターンを踏襲してるといえば してるんだけど、 この作品は 重松さんの自伝的小説なので そうだったんだ〜なんて思いながら 読みました。 以前 脳科学者の先生と重松さんの対談の 本を読んだときに この作品が 文中によく出てきたので、 気になって...
久しぶりの重松作品! 重松作品のパターンを踏襲してるといえば してるんだけど、 この作品は 重松さんの自伝的小説なので そうだったんだ〜なんて思いながら 読みました。 以前 脳科学者の先生と重松さんの対談の 本を読んだときに この作品が 文中によく出てきたので、 気になっていました。 途中 どうしようもなく涙が出て 仕方ないところがありました。
Posted by