月の裏側 の商品レビュー
ミステリ?ホラー?SF? 帯の 懐かしくて、やがて怖い は、正に!という感じ。chapter Ⅺ辺りまで、ゾワゾワとうすら怖さを感じつつも、手が止められず一気読み。 が、読後もやっとしてしまったのは何故だろう… 再読すれば消えるだろうか
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ミステリー、SF、ファンタジー全ての要素があり、またそれが本の雰囲気を変えることなく描かれていた。登場人物の感情の揺れや変化が細かく書いてありその場の臨場感や混沌とした状況が伝わりました。
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ホラーのようで童話のよう。 謎の物体、あれという名前がない描写で怖さ半減、映像にするとグロテスクなのだろうけど文章では細かな描写がないので想像もボヤけている。 以前に盗まれた人はひっそり家の中で待機していたみたいだが5日ぐらいの間、外にも出ずジッとしていられたのか、多聞達が家の中...
ホラーのようで童話のよう。 謎の物体、あれという名前がない描写で怖さ半減、映像にするとグロテスクなのだろうけど文章では細かな描写がないので想像もボヤけている。 以前に盗まれた人はひっそり家の中で待機していたみたいだが5日ぐらいの間、外にも出ずジッとしていられたのか、多聞達が家の中にいる時に外に出ていたのか。。 お隣りの中途半端な状態で戻ってきた夫婦はどうなったのか。読み落としたのかも知れないからまた再読しよう。
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ミステリー、ホラー、ファンタジー、どれにも当てはまるような。とても充実した読了感です。 特に登場人物たちの感情がリアルで、こちらも感情移入しやすかった。ちょっと前までは恐怖で震えていたのに、ふと気づいた時にはもう関心がなくなっている。考えてみれば、人間生きてたらそんな場面っていく...
ミステリー、ホラー、ファンタジー、どれにも当てはまるような。とても充実した読了感です。 特に登場人物たちの感情がリアルで、こちらも感情移入しやすかった。ちょっと前までは恐怖で震えていたのに、ふと気づいた時にはもう関心がなくなっている。考えてみれば、人間生きてたらそんな場面っていくつもあるだろうな、と。 解説にもあったように、時々出てくる感情の例えがとても秀逸で、日常の感情を恩田陸さんから説明されているよう。共感しすぎるとこんな風にむず痒くなってしまうのか。
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初めはミステリー中盤からホラーかと思ったらファンタジーに終わって、とても好きな話でした。解説でも書かれていましたが、合間合間にでてくる例えがとても直感的で気持ちが入ってきて主人公達への気持ちの没入感が深かったです。個人的に特にこの小説を読んでいて共感したのは、アレに気づいてからの恐怖に対する主人公達の付き合い方です。多聞(主人公)達がアレの存在にそれぞれ気づき、各々がぞっとするシーンや、自分がアレと一つになることにみんなとてつもない恐怖を感じているのに、なってしまうとそのことに対する関心はなくなってしまう。とても僕の死に対する捉え方に近く、自分の死生観を説明する時の例えとして語られているように感ぜられるほどでした。
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怖い、怖すぎる。 自分ももしかしたら「盗まれて」いるのではないかと思うと…… 読み終わったあと、なぜかは分からないけれどトゥルーマン・ショーを観た時となんとなく似たような気持ちになった。
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かつての大学教授・協一郎に呼び出され、九州の水郷・箭納倉にやってきた多聞。どうやら呼び出した目的は、数年前から箭納倉で何度も発生している謎の失踪事件を調べることらしい。失踪して帰ってきた人たちに聞き取りを行なっている新聞記者の高安、大学の後輩で協一郎の娘である藍子も調査に合流し、堀のなかから町を襲う存在がいると気づいた4人は……。 常野物語シリーズの「エンド・ゲーム」と同じ話。途中、もしかしてプリーストの「魔法」みたいになって、背景のモブから復讐されるのかと思ったんだけど、そういう話じゃなかった、残念(笑)。 箭納倉という古色が残る町の雰囲気と、そこで"最後の人間"になるというイメージに浸ればよくて、〈静かなる地球侵略〉の物語なんだと思うけど、その雰囲気構築があまり上手くない。あとやっぱり大規模な侵略行動がなぜこのタイミングで起きたのかについて説明がなさすぎる。雰囲気しかないのに雰囲気がそんなに良くないと言えばいいのか。20世紀末日本の空気を閉じ込めたタイムカプセルとして読むには楽しめる作品だった。
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普通の人が大きな謎に立ち向かう内容だが違和感ない終わり方が凄い。作者の性別に対する概念がおもしろい。
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内にある"恐怖"を引き摺り出される様な感覚。終始不穏な雰囲気が漂うホラー色が強いSF小説。って聞くと後味が悪い印象だけど、読後は割と爽やか。飄々とした登場人物が居るから重くなりすぎてないところが良かった。私の意思は本当に私のものなのだろうか。
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読み始めると続きが気になるし、ところどころ怖いので、途中で放り出せない本。 この作者にありがちな、いろいろ未解決というか判らないままに終わる話だけど、これはまだ話としてまとまってる感じ。登場人物も書き込まれていて面白い。 ただ、他都市がどうなっていたのかはっきりしないことだけは、不満。最後の騒ぎから、舞台となった町だけのことだろうと思うけど、途中で車で市街に出ても誰にも合わなかったというエピソードがあり、はて。一瞬のシールド状態にあったか。
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