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女系家族(下) の商品レビュー

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60件のお客様レビュー

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2009/10/04

言葉のなまりで多少読みづらかったけど、 ストーリーはよく出来ている。ドラマと並行して読んだ。 昔の話なのに、違和感がない。松本清張並。

Posted byブクログ

2009/10/04

大阪船場の木綿問屋の遺産相続を巡る争い。 三姉妹に叔母、妾、大番頭を交えた金にえげつない奴らの話。 山林売買に絞って話が進むのが若干物足りないし、上下二巻だけで短い。 この本を最後に山崎豊子は船場物を卒業し、「白い巨塔」などの社会派へと転向していった。

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2009/10/07

よく考えてある本だとつくづく思った。本の中の世界、その人間関係はすごくドロドロしていて、本当にここまでの人たちばかりがいたらこわいと思うほどだが、次の展開はどうなるのか、結局は3姉妹と宇市は得はしないのではないかと思わせる雰囲気があるが、最後の展開は見事だった。山林の話など、全く...

よく考えてある本だとつくづく思った。本の中の世界、その人間関係はすごくドロドロしていて、本当にここまでの人たちばかりがいたらこわいと思うほどだが、次の展開はどうなるのか、結局は3姉妹と宇市は得はしないのではないかと思わせる雰囲気があるが、最後の展開は見事だった。山林の話など、全く縁のないものなので初めて知ることばかりだったが、よく調べて書かれていると思った。遺産相続でこんな話が書けるとはさすがだと思った。どろどろしているが、最後読み終わったときの感想は意外とすっきりしていて良かった。

Posted byブクログ

2009/10/04

 いかにも山崎豊子、というかんじの作品。それぞれのキャラクターの際立ち方がスゴイ。三姉妹とその親族、知人、使用人、そして生前の父の妾。遺産をめくる各々の策略と駆け引きが面白い。

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2009/10/04

長女藤代は踊りの師匠の梅村を相談相手にして、遺産相続を自分に有利にしようと画策する。それまでの慎ましやかだった性格からは想像できないきつい態度にでる次女の千寿。そこに番頭の思惑と、妾文乃が妊娠していた事実がからまって泥沼の様相を深めてゆく。だが、善蔵が生前周到に準備していた「胎児...

長女藤代は踊りの師匠の梅村を相談相手にして、遺産相続を自分に有利にしようと画策する。それまでの慎ましやかだった性格からは想像できないきつい態度にでる次女の千寿。そこに番頭の思惑と、妾文乃が妊娠していた事実がからまって泥沼の様相を深めてゆく。だが、善蔵が生前周到に準備していた「胎児の事前認知」という驚天動地の方法によって金の亡者たちの野望に断が下ろされる。

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2009/10/04

これでもかというえげつなさが、最後スパッと終わった。あれだけ嫌いな連中だったが、もう少し最後粘って欲しかった、なんて私も嫌な人間だわ(汗)。 息苦しくなるほどの小説でした。面白かったです。

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2009/10/04

07/01/10 容赦ない骨肉の争いが否応なしに泥臭さを醸し出すであろうに、はんなりした昔ながらの大阪弁がそれを和らげている。それぞれの立場による心理が鋭く描かれていておもしろかった。ただ、戦前の妾の地位がいまいちわからないから、本宅のえげつなさがつかみきれなかった。(いや、充分...

07/01/10 容赦ない骨肉の争いが否応なしに泥臭さを醸し出すであろうに、はんなりした昔ながらの大阪弁がそれを和らげている。それぞれの立場による心理が鋭く描かれていておもしろかった。ただ、戦前の妾の地位がいまいちわからないから、本宅のえげつなさがつかみきれなかった。(いや、充分えげつなかったけど)

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2009/10/04

でもあたしは、女同士の会話を読むのがスゴク好きなんです。女同士の会話を生々しく描いたものを読むと、共感してしまったり、学ばせてもらったり、とにかく「ああ、やっぱり女でよかった」って改めて思うんです。3姉妹の会話は、あたしの日常とはかけ離れ過ぎていて、現実味がないけれど、この作品...

でもあたしは、女同士の会話を読むのがスゴク好きなんです。女同士の会話を生々しく描いたものを読むと、共感してしまったり、学ばせてもらったり、とにかく「ああ、やっぱり女でよかった」って改めて思うんです。3姉妹の会話は、あたしの日常とはかけ離れ過ぎていて、現実味がないけれど、この作品は昭和初期当時の大阪の女文化がのぞけるのがとてもオモシロイ。

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2009/10/04

でもあたしは、女同士の会話を読むのがスゴク好きなんです。女同士の会話を生々しく描いたものを読むと、共感してしまったり、学ばせてもらったり、とにかく「ああ、やっぱり女でよかった」って改めて思うんです。3姉妹の会話は、あたしの日常とはかけ離れ過ぎていて、現実味がないけれど、この作品...

でもあたしは、女同士の会話を読むのがスゴク好きなんです。女同士の会話を生々しく描いたものを読むと、共感してしまったり、学ばせてもらったり、とにかく「ああ、やっぱり女でよかった」って改めて思うんです。3姉妹の会話は、あたしの日常とはかけ離れ過ぎていて、現実味がないけれど、この作品は昭和初期当時の大阪の女文化がのぞけるのがとてもオモシロイ。

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2009/10/04

遺産相続を巡り、3姉妹が争うといっても、やはり世間知らずの大店のお嬢さん。彼女たちをサポートする男性の思惑に影響されているのが面白いです。そして食わせ物の大番頭・宇市。彼は長年の横領を隠すため、あの手この手で3姉妹に絡んできます。その中にあって、孤軍奮闘の文乃。彼女には大きな切り...

遺産相続を巡り、3姉妹が争うといっても、やはり世間知らずの大店のお嬢さん。彼女たちをサポートする男性の思惑に影響されているのが面白いです。そして食わせ物の大番頭・宇市。彼は長年の横領を隠すため、あの手この手で3姉妹に絡んできます。その中にあって、孤軍奮闘の文乃。彼女には大きな切り札があったのでした。大どんでん返しに拍手喝さい間違いなし。

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