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聖の青春 の商品レビュー

4.4

232件のお客様レビュー

  1. 5つ

    117

  2. 4つ

    71

  3. 3つ

    21

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2018/02/04

フィクションということで感情移入しやすかったのか、初めて本を読んで泣いた。 師匠との関係がとても温かく描かれていてじーんときた。 今まで読んだ中でBest3に入るくらいのよい本。

Posted byブクログ

2017/10/30

最近嵌っている大崎氏のデビュー作品です。 ノンフィクション、しかも将棋(私は出来ません)の話と言うことで、手を出す気は無かったのですが、本を鞄に入れ忘れた日に駅のコンビニで発見し、購入しました。 良かったです。いつもの大崎作品とは随分違いますが、これはこれで。 強烈な個性を...

最近嵌っている大崎氏のデビュー作品です。 ノンフィクション、しかも将棋(私は出来ません)の話と言うことで、手を出す気は無かったのですが、本を鞄に入れ忘れた日に駅のコンビニで発見し、購入しました。 良かったです。いつもの大崎作品とは随分違いますが、これはこれで。 強烈な個性をもった主人公です。自分の命の短さを痛切に感じつつ、名人位と言う一点に目標を絞り生きた”純粋で強情でユーモラスで、わがままで優しく強くてそして弱かった”村山聖。作品中でも随所で紹介されるその我儘、傲慢ともいえる態度の一方で多くの人に愛されたという矛盾。特に師匠・森との本能的ともいえる師弟愛。 思わず、自分も何かしなけりゃと考え込ませる作品でした。

Posted byブクログ

2017/10/29

作者は『将棋の子』でお馴染の大崎善生。 この人は将棋会館の職員の上に、村山聖の東京での後見人だったことをこの本で知った。 最後がわかっているだけに終始切ない気分で、最後はやはり涙してしまった。 彼にとって将棋は人生そのもので、勝敗に対する尋常でない執着心は鬼気迫るものがああった...

作者は『将棋の子』でお馴染の大崎善生。 この人は将棋会館の職員の上に、村山聖の東京での後見人だったことをこの本で知った。 最後がわかっているだけに終始切ない気分で、最後はやはり涙してしまった。 彼にとって将棋は人生そのもので、勝敗に対する尋常でない執着心は鬼気迫るものがああった。 それでいて愛嬌があり、後輩棋士にも慕われ、特に師匠の森六段(当時)との交流は本当にほのぼのしておりという感じ。 森にとっても一番弟子で気苦労が絶えなかったみたいだし、その後弟子の1人が阪神淡路大震災で亡くなったりと色々あったけど、前後するけど結婚もして良かった。 一方で谷川や羽生や生涯の目標であると同時に、特に羽生は尊敬できる同志という感じ。 A級から1度はB1に降級しながら、ガン治療で膀胱摘出してからも1年でA級に返り咲いたのに、直後にガン再発で休業とはさぞや無念だっただろう。 休業決めてからも5戦全勝。 ストーリー的なことは既にご存知だと思うので、以下個人的に気になったトピック。 ・書籍だけでアマ3段に。 ・奨励会時代のライバルは杉本昌隆。  杉本、畠山鎮、後に奨励会退会時に殴り合いのケンカをする加藤昌彦(現記者)とは研究会を開いていた。 ・師匠の森はと本当に実の親子みたいな仲。  ただし、彼の結婚は距離を置いてた時で、新聞を通じて知った。 ・東京では先崎学、郷田真隆、田村康介、近藤正和、鈴木大介らが仲良しだった。  また、師匠の兄弟子である滝誠一郎(南口門下)ともよくつるんでいた(滝は人望厚い人みたいです)。 他にも色々あるけど、とりあえずこの辺で。

Posted byブクログ

2017/10/22

健康な人が人生を歩む時、自分に残された人生の時間に思いを馳せるのは、どれくらい歳を重ねた頃なんだろうか。 ただの1日も無駄に出来ない村山聖は、並外れた将棋の才能を、命を使って削り磨き上げながらも、常に死と向かい合っている。 時には体調を壊すほどに苦悩する将棋は、彼を救ってくれたの...

健康な人が人生を歩む時、自分に残された人生の時間に思いを馳せるのは、どれくらい歳を重ねた頃なんだろうか。 ただの1日も無駄に出来ない村山聖は、並外れた将棋の才能を、命を使って削り磨き上げながらも、常に死と向かい合っている。 時には体調を壊すほどに苦悩する将棋は、彼を救ってくれたのか分からないが、将棋によって出逢った師匠や、友人達はきっと村山聖の心を救ってくれたんだと思う。 村山聖の苦悩と、師匠や将棋仲間を通して感じる事が出来る彼の愛嬌が、痛いほどに伝わる一冊。 いつか子供に読ませたい。

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2017/08/19

【友人蔵書】二冊目の将棋ノンフィクション。著者も同じ。前に読んだのは奨励会の過酷な淘汰の中で生きる若者達を描いたものだが、今回も主人公・聖の生き様を存分に伝える優れた筆致。難病にならなければ棋界での活躍はなかったかもしれない。病院のベッドの上で父に教えられた将棋が、彼の人生を短く...

【友人蔵書】二冊目の将棋ノンフィクション。著者も同じ。前に読んだのは奨励会の過酷な淘汰の中で生きる若者達を描いたものだが、今回も主人公・聖の生き様を存分に伝える優れた筆致。難病にならなければ棋界での活躍はなかったかもしれない。病院のベッドの上で父に教えられた将棋が、彼の人生を短くはあるが充実したものにしてくれたことを嬉しく思う。

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2017/07/24

闘病していた棋士、と言うと感動ものになってしまいそうだが、無駄に感傷的にならず、ユーモアと愛情に溢れた目線で書かれていて良かった。

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2017/07/02

重い病気に侵されながら、命がけで名人を目指した棋士・村山聖の伝記。 29年の彼の生涯は名人になることに執念を燃やし、名人になるか死ぬかというくらいの凄まじさが描かれていて、読んでいて切なくなる。 涙もろい人は外で読まない方がいいです。 キーとなる対局の試合途中の譜面?(と呼ぶのか...

重い病気に侵されながら、命がけで名人を目指した棋士・村山聖の伝記。 29年の彼の生涯は名人になることに執念を燃やし、名人になるか死ぬかというくらいの凄まじさが描かれていて、読んでいて切なくなる。 涙もろい人は外で読まない方がいいです。 キーとなる対局の試合途中の譜面?(と呼ぶのかもわからないけど)がいくつか載っていて、将棋がわかる人ならもっと色々感じ取れるんだと思う。 私は将棋は全く何も知らないけど、楽しめました。

Posted byブクログ

2017/06/28

涙が止まらない…。切なすぎて苦しかった。読んでよかった。ありがとう村山君。 藤井くんの事どこかでみてるかな。

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2017/06/24

ありあまる情熱と、才能をもってしても、病気という運命を打ち砕くことはできなかったのかと考えさせられる。亡くなってもう20年近くたつのに、作品を通して、村山聖の生きざま、人柄の魅力が色あせることがない。藤井四段の快進撃の最中に読み始め、作品の終盤で、村山が末期がんに侵されて、高熱で...

ありあまる情熱と、才能をもってしても、病気という運命を打ち砕くことはできなかったのかと考えさせられる。亡くなってもう20年近くたつのに、作品を通して、村山聖の生きざま、人柄の魅力が色あせることがない。藤井四段の快進撃の最中に読み始め、作品の終盤で、村山が末期がんに侵されて、高熱で大量の汗をかいて寝間着を変えたというくだりに、小林麻央のブログにも同じことが描かれていると思ったとたん、読み終わった次の日、彼女も若くして逝った。

Posted byブクログ

2017/07/14

現在、中学3年生の藤井聡太四段が連勝中で、世間をにぎわしている。 暫くぶりの将棋ブーム到来かもしれない。 将棋はほぼ知らないに等しいが、この本は興味深く読めました。 命を削って将棋に打ち込み、病と闘いながらも勝負の正解で いろんな人との出会いで影響を受けたり 多くの人に影響を与...

現在、中学3年生の藤井聡太四段が連勝中で、世間をにぎわしている。 暫くぶりの将棋ブーム到来かもしれない。 将棋はほぼ知らないに等しいが、この本は興味深く読めました。 命を削って将棋に打ち込み、病と闘いながらも勝負の正解で いろんな人との出会いで影響を受けたり 多くの人に影響を与えたりと過ごす村山聖の青春を垣間見た。

Posted byブクログ