聖の青春 の商品レビュー
村山くんに対しての愛情が計り知れないほど深く、また彼自身の命を懸けた将棋への情熱・・・我慢していても涙が絞り出てきます。
Posted by
感想 苦しんでももう一度人間に生まれたい。自分から苦悩の世界へ飛び込む。本当の昏さを知らなければ夜明けの明るさには気がつけない。
Posted by
めちゃくちゃ面白いと聞いていたけれど、その通りだった。師匠の森との関係や、ライバル羽生がかっこいい。
Posted by
今まだご健在だったら・・・と思わずにはいられません。 「将棋の子」で筆者と棋士の距離感を少しイメージできた上で読めたのは良かった。この距離感だからこその名著だなと思います。
Posted by
通勤電車の中で少しずつ読んでたけど、ついに読み終わってしまった。かなしい。めちゃくちゃかっこいい生き様を見させてもらった。。
Posted by
自分は最近読書をスタートしたが、文章もわかりやすくて、止まらなかったです。本を読んで初めて感動して少しうるっときました。
Posted by
★書くべき人物に巡り合った幸福なノンフィクション★何度目かの再読。ネフローゼを契機にして走ることもままならない身体を抱える村山聖。無頼派としか言いようがない将棋以外は何も気を配らない生き方は、当時でさえ時代に取り残されていただろう。村山が住んでいたアパートと通っていた食堂を見に行...
★書くべき人物に巡り合った幸福なノンフィクション★何度目かの再読。ネフローゼを契機にして走ることもままならない身体を抱える村山聖。無頼派としか言いようがない将棋以外は何も気を配らない生き方は、当時でさえ時代に取り残されていただろう。村山が住んでいたアパートと通っていた食堂を見に行くと、20年経っていても規模の小ささがさらに世界の濃密さを際立たせる。 実際に触れあっていた人間が書いただけに熱量が全く異なる。当初は別の人物が書く予定だったというのが逆に驚きだ。
Posted by
確か「3月のライオン」で先崎さんが村山聖について話していたと思う。 ふと本屋の棚で見かけ、読むことにした。 難病と闘うとか、不屈の精神とか、出来合いの言葉では表現できない強烈な村山聖の一生。 読み始めたら最後、彼が死ぬところまで一気に連れて行かれた。
Posted by
5歳の頃からの病気で、いろんなことを諦めてきた少年。どうしても少年の母親の気持ちを思って涙してしまう。 聖少年は、将棋で名人になることを目標に前向きに生きていく。自分の死や病気のことも若いながらも客観的に冷静にみて判断していく。小さい頃から窮地に立たされ続けたことによって、あらゆ...
5歳の頃からの病気で、いろんなことを諦めてきた少年。どうしても少年の母親の気持ちを思って涙してしまう。 聖少年は、将棋で名人になることを目標に前向きに生きていく。自分の死や病気のことも若いながらも客観的に冷静にみて判断していく。小さい頃から窮地に立たされ続けたことによって、あらゆる事の取捨選択が出来ているのだと思った。 私は、将棋の棋譜も全くわからないけれど、この本を通して、彼の純粋でまっすぐな29年間の生き方にすごく元気をもらったような気がします、
Posted by
-------------------- 重い腎臓病を抱えつつ将棋界に入門、名人を目指し最高峰リーグ「A級」で奮闘のさなか生涯を終えた天才棋士、村山聖。名人への夢に手をかけ、果たせず倒れた“怪童”の生涯を描く。第13回新潮学芸賞受賞。 -------------------- ...
-------------------- 重い腎臓病を抱えつつ将棋界に入門、名人を目指し最高峰リーグ「A級」で奮闘のさなか生涯を終えた天才棋士、村山聖。名人への夢に手をかけ、果たせず倒れた“怪童”の生涯を描く。第13回新潮学芸賞受賞。 -------------------- 大崎善生が描くノンフィクション。 嗚咽するほど泣いた。 限られた時間の中で、目標を目指すこと。壮絶なまでのストイックさ。将棋に対してだけでなく、遊び、病気、人生そのものに真っ直ぐに向き合う姿が眩しい。少しくらい苦しみから逃げたってバチは当たらないのに、とも思う。 「その薬は名人への翼をも溶かしてしまう」 頑固で不器用な真っ直ぐさ。 森師匠をはじめ、周りの人々がとても素敵。たくさんの人達に愛されていたんだなと思う。愛想はよくなく、その振る舞いはわがままにさえ見えるが、何か周りを惹き付ける魅力がある人だったんだと思う。かわいくて、面白くて、純粋。 最後、両親にあれが食べたいこれが食べたいとわがままを言う聖の姿がグッとくる。愛される天才だな。
Posted by