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黒いトランク の商品レビュー

3.7

46件のお客様レビュー

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鮎川哲也の不朽の名作…

鮎川哲也の不朽の名作。国内推理小説のアリバイトリックの醍醐味はまずこの作品からどうぞ

文庫OFF

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鮎川氏の事実上のデビューであり、戦後本格の出発点ともなった里程標的名作。言わずとしれた鬼貫刑事のアリバイ崩し傑作。鮎川作品に興味が有る方は先ず読んで頂きたい。

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光文社文庫版とほとんど同じですが、懇切丁寧な解説が付いているので、こちらがお勧めです。

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2024/01/31

読み応えがあって面白かった。 登場人物の描写や会話が少なく、謎解きの記号として使われているので、今読んでもそれほど読みにくさを感じず読めた。

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2023/11/24

ミステリの中でも特にアリバイ崩しものが苦手だったため、ずっと敬遠してきましたが、やっと読んでみました。 …が。 やはりジャンルとして合わなかったです。 時刻表とにらめっこして、何時何分に誰がどこそこにいて、更にトランクもこの時間にはここにあって、といったような内容が、自分でも...

ミステリの中でも特にアリバイ崩しものが苦手だったため、ずっと敬遠してきましたが、やっと読んでみました。 …が。 やはりジャンルとして合わなかったです。 時刻表とにらめっこして、何時何分に誰がどこそこにいて、更にトランクもこの時間にはここにあって、といったような内容が、自分でもびっくりするぐらい頭に入って来なかったです。 もっと読み込んでフローチャートを書きながら楽しむスタイルだったら、感想も違ったのかな、とは思いますが。

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2023/06/06

図書館や書店で見つからないので、ネットで購入して読みました。探した甲斐があった、面白いミステリでしたー!

Posted byブクログ

2022/12/13

戦後、間もないころの香りが漂う物語 作者は鮎川哲也 その名は東京創元社主催の推理小説新人賞「鮎川哲也賞」でおなじみ。 彼の1956年の出世作で、今もって名作とされる物語。 ようやく復興の進んだ東京の汐留駅に、異臭を放つ黒いトランクが届けられた。 事件は九州での捜査により一旦解...

戦後、間もないころの香りが漂う物語 作者は鮎川哲也 その名は東京創元社主催の推理小説新人賞「鮎川哲也賞」でおなじみ。 彼の1956年の出世作で、今もって名作とされる物語。 ようやく復興の進んだ東京の汐留駅に、異臭を放つ黒いトランクが届けられた。 事件は九州での捜査により一旦解決を見るも、とある依頼から警視庁の刑事により再捜査が始まる。 物語は次第に、トランクと駅、鉄道、不審人物の行方の謎が絡み合って、少しずつ異なった様相を示し始める。 描かれているのは戦後まだ国内航空便が再開されておらず、鉄道や汽船が重要な移動手段とされていた時期。 描写の中にも、戦後間もないころの情景があちこちにちりばめられている。 そういったところは横溝正史の描く時代背景にも共通するが、どちらかというと都会的な雰囲気が、場面や登場人物への色付けに施されているところに独特のものがある。 ここに、「戦後の本格推理小説の原点」といわれる所以があると思う。 この後、鉄道を使って数々の“旅する刑事”が作り出されていく……。

Posted byブクログ

2023/05/20

「屍人荘の殺人」に出てきたので読んでみたシリーズ そもそも「屍人荘~」はこの著者の名前を冠した賞の受賞作品だしね でもやっぱり好みではなかったー 機械トリックあんまり興味ない派なので・・・ 細かい日付とか時間とか「ふーん」て読み流してしまう・・・

Posted byブクログ

2021/05/03

実在する都市や交通機関が登場する本格ミステリーです。 北九州と東京を中心に繰り広げられる本格ミステリーです。実在の都市・鉄道・客船等や時刻表・地図等も実際の物を参照しながらストーリーが進み訪れた事の無い地方や乗り物なのに何故だかその情景が手に取る様に脳裏に浮かび最新のミステリー...

実在する都市や交通機関が登場する本格ミステリーです。 北九州と東京を中心に繰り広げられる本格ミステリーです。実在の都市・鉄道・客船等や時刻表・地図等も実際の物を参照しながらストーリーが進み訪れた事の無い地方や乗り物なのに何故だかその情景が手に取る様に脳裏に浮かび最新のミステリーでは味わえない趣が有ります。 鉄道貨物を利用し死体を詰め込まれた黒いトランクが汐留へ発送された、、、 容疑者のアリバイと殺人現場のトリックがこの小説の最大の読みどころです。 登場人物が犯人を追う刑事と容疑者等関係者が学生時代の友人で少数に限定されているのですが鉄道・トラック・船を利用した仕掛けの上手さは最近流行の派手なアクションでどんどん展開が変化するミステリーとは違いスローで懐かしさ満載の本格ミステリー間違いなしの作品と思います。 トリックネタの精緻さも凄いですが犯人の動機がまた驚きでちょっと犯人に気持ちが入ってしまい過激で読後感がスッキリしないギラついたミステリーとは明らかに性格が違い爽快感が有ります。

Posted byブクログ

2021/02/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

名作、と聞いていたけれど、古くて読みづらいのでは……となんとなしに読まずにこれまで来てしまった。 で、満を持して(?)読んでみたら、面白かった! トランクと死体と容疑者の移動トリック。 どうしてこんなことを思いつけるのか……。 すごかった。 ガチガチのアリバイトリックだけど、登場人物の絞り込みがすごかった。無駄な登場人物は一人もいなくて、むやみに目くらましのために配置するようなことが一切ない。 中盤くらいで犯人はおおよそ見当がつくんだけれど、そのアリバイを破るトリックのためにどんどん読み進めていくのがつらくない。普段アリバイものは苦手なのに……。 靴磨きの少年のところ(靴の色)は、ちょっと「これは伏線ぽいな……」と思ったけど、子どもが砂山で遊んでいるのなんか完全にノーマーク。 描写は自然で文章は美しく、戦後の日本の風俗描写も生き生きとしていて、小説としてもとても素晴らしかったと思う。 名作といわれるのがよくわかった。おもしろかった。

Posted byブクログ