寝ながら学べる構造主義 の商品レビュー
Amazonランキングを見て、タイトルに惹かれて購入しました。 マルクス、フロイト、ニーチェを源流とした構造主義の変遷がわかりやすい文章と例えで書かれていました。 結局わたしには構造主義が何たるかはよくわかりませんでしたが。。。 思想論だと思っていたら、言語学、記号学も登場して...
Amazonランキングを見て、タイトルに惹かれて購入しました。 マルクス、フロイト、ニーチェを源流とした構造主義の変遷がわかりやすい文章と例えで書かれていました。 結局わたしには構造主義が何たるかはよくわかりませんでしたが。。。 思想論だと思っていたら、言語学、記号学も登場して混乱。。。 でも知的な本を読むことは刺激になります。
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構造主義とは何なのか知りたくて手に取ってみた。専門用語はほとんどなくて比較的読みやすい。しかし、一回読んだだけでは構造主義が何なのかあまり理解することは出来なかった・・・。再読の必要あり。
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『寝ながら学べる』と謳っていますが、なんかまとまりがなくて結局『よく分からない』内容になった感じがしました。 構造主義とは、つまり構造(システム)が先にあるので、人間はその構造から逃れられない、ということでしょうか。「肩が凝る」のは日本人だけ(「肩が凝る」という言葉は日本にしかな...
『寝ながら学べる』と謳っていますが、なんかまとまりがなくて結局『よく分からない』内容になった感じがしました。 構造主義とは、つまり構造(システム)が先にあるので、人間はその構造から逃れられない、ということでしょうか。「肩が凝る」のは日本人だけ(「肩が凝る」という言葉は日本にしかないから)、というように、日本なら日本語という構造により、日本人が縛られてしまう。人間は自由な存在だと思われているが、実はその地域や文化の慣習や常識よって知らず知らずのうちに制約を受けていますよ~、ということでしょうか。 そこから相対主義が派生してくるのでしょうが、もう少し簡潔にまとめることができたのではないか、と思っちゃいますね(笑) 蛇足ですが、現在放送されているログ・ホライズン第二期では、ゲームの世界に閉じ込められた主人公達の奮闘が描かれていますが、その『ゲームの世界』だと思われていた世界が、実は違うんじゃないか?と、感覚のズレの描写がありますが、これなんか構造主義の説明に使えそうです。つまり、主人公達は『ゲームの世界』という構造を熟知していて、そのシステムを逆手に取り、『この場合はこうなる』というある種の未来の予想が出来ていたのですが、そのシステムが予想に反している部分が見え隠れしてきて、『どうやらゲームの世界とは違うのではないか?』と疑い始めるのです。それは、考えの前提である『構造』が、どうやら間違っていると認識して初めて生まれる疑念です。 蛇足終わり。 なんか大学で授業(文化人類学)で教わったような内容で、その授業は面白かったのですが、本書はちょっと……っという感じでした。僕の評価はAにします。
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構造主義は言語学者であるソシュールが作ったとされているが、現在の学術的な論述の仕方や私たちの施行の仕方まですべてが構造主義から離れることができない(構造主義を批判しようとしても構造主義的な施行しなければならない)。大学に行けば必ず学ばなければならないものと言っても過言ではない構造...
構造主義は言語学者であるソシュールが作ったとされているが、現在の学術的な論述の仕方や私たちの施行の仕方まですべてが構造主義から離れることができない(構造主義を批判しようとしても構造主義的な施行しなければならない)。大学に行けば必ず学ばなければならないものと言っても過言ではない構造主義。それを今のうちにかじっておくのは良いことだと思いますよ。著者は今、流行の人で、神戸女学院大学の教授である。彼にとって構造主義は専門分野ではないが専門家ではないからこそ分かりやすいということもある。他にもおもしろい本をたくさん書いています。以下に挙げる本は新書ではありません。『下流志向-学ばない子どもたち 働かない若者たち-』(講談社2007)、『こんな日本でよかったね』(バジリコ2008)、『街場の教育論』(ミシマ社2008)。(3つとも新書じゃありません)
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たっちゃん・・m(- -)m・・の本は、私の小さな小さな知的部分を大いに興奮させ、整理させ、触発してくれる。シュパシュパと歯切れ良く進む文体も好きだぁー! とても興味深い内容を書いてあった。 <あらゆる集団に共通するルール> ①人間社会は同じ状態にあり続けることができ...
たっちゃん・・m(- -)m・・の本は、私の小さな小さな知的部分を大いに興奮させ、整理させ、触発してくれる。シュパシュパと歯切れ良く進む文体も好きだぁー! とても興味深い内容を書いてあった。 <あらゆる集団に共通するルール> ①人間社会は同じ状態にあり続けることができない。 →これはもう言葉そのままで捉えることができると思います。同じ状態にあることは、過去の歴史をみても、その社会・組織の消滅を意味する。 ②私達が欲するものは、まず他者に与えること。 →ここが面白かったのです。 作者は「人間は自分が欲しいと思うものは他人から与えられるという仕方でしか得ることができない」と断言します。 例えばサービス(経済活動)やメッセージ(言語活動)、子孫を残す活動(異性を他の家族から得ないといけない)人間愛とか自己犠牲などという綺麗な言葉をちりばめて「まず与えよ」ではなく、人間本来が社会生活を行っていくための「起源」から当然そういうルールが必要となる・・・というか、そのルールを適用していない集団は早晩消滅するということらしい。 変化するということ及び与える(贈与)という行為は私達社会が存続していく上での必要な二大要素だということです。 ここまで読むと、なんか、少し気持ちが救われません? 人に何かを施したり、無償で誰かに尽くしたり、ボランティア活動や寄付・献金したりとか様々な物的贈与に加えて精神的な贈与などは「有名になりたい・褒められたいから」ではなく、ただただ人間の本能に近い部分がその行為を後押ししていると考えると気持ちが楽になります。 だれかに”物”を与えると気持ちよくなるのはこの”本能”のせいなのかも知れません。吉田兼好さんも「人に物を与える(送る)のが好きな人は良い人」だって言っていたと記憶しています。 周囲の目を気にする必要もない。米国では、有名になればなるほど、経済的にも成功すればするほど、そういう人が社会貢献に力を入れる。そうしないと社会が認めないという穿った見方もありますが、人として自然にそういう行為に向かうと考えたい。 この考え方からいくと、お金持ちは蓄財したから社会へ還元するのではなく、そういう人物だから蓄財したと考えるほうが自然です。 これは精神的なものでも同じでしょう。例えばマザーテレサは精神的に豊かだからあらゆる人の悩みを和らげ精神的な安らぎを与え続けた・・というより、与え続けたから精神的に豊かになったと考えることができる。 私自身、機会は少ないのですが、誰かに何かをしてあげる(無償)という行為に照れを感じるのは私だけではないと思います。 今後、とりあえずその”照れ”は不必要ですね。
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最近死ぬってぐらい本読んでるんだけど、これは当たりだ!って思える本にはなかなか出会えないのです。そんな中でも 「寝ながら学べる構造主義 」は哲学って聞いただけで逃げ出してしまう私でも「そんな考え方の時代もあったんだなあ」と納得しながら楽しく読み終えることができました。構造主義だけ...
最近死ぬってぐらい本読んでるんだけど、これは当たりだ!って思える本にはなかなか出会えないのです。そんな中でも 「寝ながら学べる構造主義 」は哲学って聞いただけで逃げ出してしまう私でも「そんな考え方の時代もあったんだなあ」と納得しながら楽しく読み終えることができました。構造主義だけでなく色々な哲学者のざっくりとした考え方がわかって、入門書として色々な人におすすめできる一冊です。
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”客観的”というのは実はいかに”自己的”であるか。それを知ったうえで、人はどうものを考え、感じ、行動するのか、”普遍的”とは何なのか、を追求するのが哲学のようです。
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かなりわかりやすい構造主義の入門書。専門用語もほとんどなく、本当にありがたい。著者のバイアスが多少かかっている感はあるけれど、それもまたひとつの解釈として面白く読めた。わかりやすいけれど、私の頭では一読で完全に理解したとは言えず、もう一度読み返したい本。
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おもしろい。わかりやすい。 難しい思想、真実をわかりやすくしている本、と思うとなんだか目眩がするけれど(その背後にある膨大さにやられて)、これは歴史の物語なんだと思うと気が楽。 点と点をどういう線でつなぐかは無限の手法があるわけで、その中の一つと思えば、気楽に読めるし、楽しめる。...
おもしろい。わかりやすい。 難しい思想、真実をわかりやすくしている本、と思うとなんだか目眩がするけれど(その背後にある膨大さにやられて)、これは歴史の物語なんだと思うと気が楽。 点と点をどういう線でつなぐかは無限の手法があるわけで、その中の一つと思えば、気楽に読めるし、楽しめる。 しかしラカンがあんなにわかりやすく書いてあるとは思わなかった。この難解な文を人語に訳しましょう、みたいな態度がとても助かった。 なんというか、正しいわからなさの前提に立たせてくれたような気もする。
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内田樹氏の著作物は結構読んでいますが、著者の思想、言説の根幹をなす通底した思想が分かりやすく書かれている名著ではないでしょうか。構造主義という切り口であらゆる側面における示唆に溢れていますが、私が個人的に一番印象に残っている部分は、「私が語っているときに私の中で語っているものは、...
内田樹氏の著作物は結構読んでいますが、著者の思想、言説の根幹をなす通底した思想が分かりやすく書かれている名著ではないでしょうか。構造主義という切り口であらゆる側面における示唆に溢れていますが、私が個人的に一番印象に残っている部分は、「私が語っているときに私の中で語っているものは、大部分が他人のことば」であるという断言です。 確かに言われてみれば何もない無から全てを紡ぎだす言葉や創造なんていうものは無いわけですが、それを見事に言い切ってくれるところに何となく安堵します。そして、例としてタクシー運転手のラジオ愛好家における効用は興味深く拝読しました。
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