1,800円以上の注文で送料無料

ローマ人の物語(3) の商品レビュー

4.1

136件のお客様レビュー

  1. 5つ

    38

  2. 4つ

    49

  3. 3つ

    27

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2011/05/28

シチリアの制海権を巡っての海戦。ローマ人の考え出した戦略は、苦手な海戦を得意な陸戦に変えるものだった。  有効な戦略とは、相手の得意な分野で戦えない状況を作り出す事。 ハンニバルとの長い戦いが始まります

Posted byブクログ

2011/05/20

第一次ポエニ戦役(紀元前264年から前241年)とその後の前219年までを描く。カルタゴとの戦端、「カラス」の発明、続出する海難事故、象や海の恐怖からの克服。ハンニバル登場以前の物語だが、一気に読めた。「ローマ人の面白いところは、何でも自分たちでやろうとしなかったところであり、ど...

第一次ポエニ戦役(紀元前264年から前241年)とその後の前219年までを描く。カルタゴとの戦端、「カラス」の発明、続出する海難事故、象や海の恐怖からの克服。ハンニバル登場以前の物語だが、一気に読めた。「ローマ人の面白いところは、何でも自分たちでやろうとしなかったところであり、どの分野でも自分たちがナンバー・ワンでなければならないとは考えないところであった」。

Posted byブクログ

2011/05/02

著者は、この巻『ハンニバル戦記(上中下)』のすべてを、高校生用の教科書用に合わせるなら、下記のようになると語っている。 ―イタリア半島を統一した後、さらに海外進出をくわだてたローマは、地中海の制海権と商権をにぎっていたフェニキア人の植民地都市カルタゴと死活の闘争を演じた。これを...

著者は、この巻『ハンニバル戦記(上中下)』のすべてを、高校生用の教科書用に合わせるなら、下記のようになると語っている。 ―イタリア半島を統一した後、さらに海外進出をくわだてたローマは、地中海の制海権と商権をにぎっていたフェニキア人の植民地都市カルタゴと死活の闘争を演じた。これを、ポエニ戦役という。カルタゴを滅ぼして西地中海の覇権をにぎったローマは、東方では、マケドニアやギリシア諸都市をつぎつぎに征服し、さらにシリア王国を破って小アジアを支配下に収めた。こうして、地中海はローマの内海となった― ……『ハンニバル戦記(上)』16頁 たったこれだけのことに一巻(分冊文庫版では三巻)を費やしたのだ。だが、本書を読み終えてから、上記の五行の文を読み返すと、その内容の落差に驚かされる。いや内容そのものに違いなく、要点をまとめれば確かにそうなる。だが、あまりにも印象が違い過ぎる。 五行で語れるはずがない、溢れんばかりの物語が詰まっているのだ、そこには多くの人がいて、ときに苦悩しときに喜ぶ。幾多の感情がうねるように時代を流れていく。 上巻は物語としてはまだプロローグに過ぎないが、武将ハミルカルとその息子ハンニバルの登場という重要な伏線がある。だからこそ、この壮大な歴史物語のプロセスを愉しむために必須のプロローグだ。

Posted byブクログ

2011/03/15

20110315読了。 紀元前264年から20年間ほどの第1次ポエニ戦役を描く。 まだハンニバルは出てこないが、父親のハミルカルが出てきたり イタリアの剣、マルケルスが出てきたりする。

Posted byブクログ

2011/03/15

第一次ポエニ戦争と第二次ポエニ戦争までの戦間期が扱われている。年号でいうと、紀元前264年から紀元前219年。 同時代史として、中国では秦の始皇帝が統一を果たしている(紀元前221年)。日本ではだいたい弥生時代が始まって、ようやく日本史がスタートするくらい。 そう考えると、やっぱ...

第一次ポエニ戦争と第二次ポエニ戦争までの戦間期が扱われている。年号でいうと、紀元前264年から紀元前219年。 同時代史として、中国では秦の始皇帝が統一を果たしている(紀元前221年)。日本ではだいたい弥生時代が始まって、ようやく日本史がスタートするくらい。 そう考えると、やっぱり古代ローマってすごいなって思う。戦間期を扱うところで、当時のローマの軍政や税制などが扱われてるけど、すごく体系化されてる。日本史で言ったら奈良時代くらいに相当するんじゃないかってくらい。 第一次ポエニ戦争には、ハンニバルもスキピオも登場しないから内容としてはそこまで盛り上がらない。意外だったのは、カルタゴがそこまで強くないということ。国力はあるんだろうけど、既に国としての全盛期が終わっており、考え方とかも硬直してたんだろうなぁ。 とりあえず早く4巻を読もう。

Posted byブクログ

2011/03/12

『日本で使われている高校生用の教科書によれば、私がこの巻すべてを費やして書く内容は、次の五行でしかない』だそうだが、全ての巻を費やして書く内容は教科書のどの程度を占めているんだろう?

Posted byブクログ

2011/03/11

ハンニバルがかっこいい、そして強い!でもスキピオの方が好き。 教科書では確かにほんの数行だったし、授業でもポエニ・ハンニバル・大スキピオの固有名詞しかやらなかったのがもったいない。マルサケスなんてどこにものってないし。 ローマ人の物語はこの上中下しか読んでないけれど、これだけでも...

ハンニバルがかっこいい、そして強い!でもスキピオの方が好き。 教科書では確かにほんの数行だったし、授業でもポエニ・ハンニバル・大スキピオの固有名詞しかやらなかったのがもったいない。マルサケスなんてどこにものってないし。 ローマ人の物語はこの上中下しか読んでないけれど、これだけでもローマの強さがわかった気がした。

Posted byブクログ

2015/05/11

 北アフリカの大国カルタゴに戦いを挑む、戦いには勝利するが天災でローマ軍も多大な損害を被ることになる。領海を失ったカルタゴ国内の戦闘的な一派がスペインに移住をする。その中心にいるのがハンニバルなのだ。ポエニ戦記後半へとお話はつづく。

Posted byブクログ

2011/02/05

敗戦の責を問わないローマ人。現代ではこのような寛大な処置はなかなかできない。ここにローマの強さの秘密があるのだろう

Posted byブクログ

2010/12/24

海軍を持たなかったローマが、ついに地中海の覇者カルタゴと激突!第三巻はローマが突貫工事で海軍を作り上げ、シチリアを巡ってハンニバルの父・ハミルカルらと火花を散らす様が描かれる。 いかに海軍が労働・技術を収益しなければならないか。また、一回の戦で100隻沈没ということが頻繁に起こる...

海軍を持たなかったローマが、ついに地中海の覇者カルタゴと激突!第三巻はローマが突貫工事で海軍を作り上げ、シチリアを巡ってハンニバルの父・ハミルカルらと火花を散らす様が描かれる。 いかに海軍が労働・技術を収益しなければならないか。また、一回の戦で100隻沈没ということが頻繁に起こる残酷さ、それすら飲み込む歴史の力のようなものを感じる話が目白押し。

Posted byブクログ