アンダー・ユア・ベッド の商品レビュー
主人公より旦那の方がずっとホラーな存在じゃん。 主人公の境遇は怪異というより、しんどいものだし。 こういうのを純愛ホラーっていうのだろうか…。
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読み終わって本を抱きしめキスしたくなった作品。タイトルからは想像も付かない爽快な一冊。ストーキングをしている対象の女性が、夫から凄まじいDVを受けているという話。ストーカーを応援したのは初めて。最後はどうなるんだろう?とページを捲る手を止められなかった。快作。
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ある雨の降る晩。突然、僕は佐々木千尋を思い出した。19歳だった彼女と僕がテーブルに向き合ってコーヒーを飲んだこと。彼女の亜麻色の髪、腋の下の柔らかそうな肉、八重歯、透けて見えたブラジャーの色や形…9年も前の、僕の人生のもっとも幸福だった瞬間―。そして僕は、佐々木千尋を捜してみるこ...
ある雨の降る晩。突然、僕は佐々木千尋を思い出した。19歳だった彼女と僕がテーブルに向き合ってコーヒーを飲んだこと。彼女の亜麻色の髪、腋の下の柔らかそうな肉、八重歯、透けて見えたブラジャーの色や形…9年も前の、僕の人生のもっとも幸福だった瞬間―。そして僕は、佐々木千尋を捜してみることに決めた。もう一度、幸せの感触を思い出したいと願った―。それは盲目的な純愛なのか?それとも異常執着なのか?
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純愛なのかストーカーなのか、結局ストーカー。 寂しい男の話。 ストーカー行為自体は理解できないけど忘れられない人が いるっていうのは素敵。 どこでどう歪んでしまうのか。
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見事に人間のエゴを描いてるなぁと感心。 大石圭の作品の主人公はとにかくクズか、社会的名声を持っている人間かの二つだけど、この作品では前者。 ラストの緊迫感、大好き!
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201105読了 書物の中の愛の感じでめろんさんが紹介していたので早速読んでみた。ひとり、モンスター的な人物がいるのでホラーにカテゴライズされるのかもしれないが、すべて「起こりうる」。相手のことを知りたくてベッドの下に潜む男、興味を惹きたくて兄を池に突き落とす男、DVから逃れられない女。 主人公の、相手のことを知りたい欲求についてもここまでくると愛のようなものに見えてくる。
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彼は、大学時代にたった一度だけマンデリンを一緒に飲んだ女性を探し、その近所に住み、時に家に忍び込んでそばによりそう。彼はストーカーだが、純粋な想いに胸を焦がしている。 敷石を持ち上げると、そこには無数の名もなき虫たちがいる。彼らは名もなきちっぽけな生き物だが、彼らなりの小さなの希...
彼は、大学時代にたった一度だけマンデリンを一緒に飲んだ女性を探し、その近所に住み、時に家に忍び込んでそばによりそう。彼はストーカーだが、純粋な想いに胸を焦がしている。 敷石を持ち上げると、そこには無数の名もなき虫たちがいる。彼らは名もなきちっぽけな生き物だが、彼らなりの小さなの希望、夢、怒り、悲しみそして彼らなりの小さな-だが情熱に満ちた恋と喜びがある。
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家族にもクラスメイトにも忘れられるような存在の主人公。 友達もいなく、仕事もあまり続かない。趣味もなく、生きがいもない。たったひと時幸せだったときの記憶を思い出し、そのときの女性を探し、盗聴やプレゼントを始める。 でも悪気はないのです。 物語を読んでいるようでいて、主人公の内面をかなり重視した描き方になっているからどんどん同情的になって切なくなってしまった。 あと、私映像のグロは大丈夫だけど小説の家庭内暴力シーンは結構キツイんだな、と発見。 読んでてしんどかったけど、いいお話だった。
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ストーカー男の話なのだが、やっぱり大石圭氏は、こういうの書くのうまいなぁ。。って思いました。読んだ後せつなくなった。
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ストーカーなのに、なぜか爽やかな感じがしました。 粘着質という先入観があって読んだのですが、彼は多くを望んでない。 むしろ、あきらめの上に生きている。そこはあわれだと思ったし、想像もつかないというか、実感がわかなかった。 だから淡々としているなあと思いました。
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