アンダー・ユア・ベッド の商品レビュー

大石圭(著者)

2018/06/17

佐々木千尋との思い出を大切にしてきた三井直人。

三井には夢があった。
もう一度千尋と見つめ合ってコーヒーが飲みたい。

千尋は結婚して、姓が浜崎になっていた。
ただ…その夫である健太郎はDV夫だった…。

三井は完全なるストーカーだけど、千尋と同じように三井をヒーロー的な存在として読み進めていました。
危害を加えない、お金くれる、娘・木ノ美に優しくしてくれる、内職手伝ってくれる…なんて、そんなストーカーいないよ！

守ってあげられて良かった。
犯罪者だけど、千尋にとってはヒーローだよ。

「三井くん」って呼んでもらえて良かったね。

2018/12/28

ストーカーがDV夫からヒロインを救う。何かものすごく粘着な文章と設定だが、誰だってこういう風に生きなければならなかったかもしれない。悲しい。

2016/11/22

異常です。ド変態です。でも…読んでいるうちに主人公を応援したくなりました。

ストーカーは犯罪なのですが、これは純愛なのかなとすら錯覚しそうに。実際に主人公の行動を想像すると本当にめちゃめちゃ気持ち悪いのですが、でも私はとても好きです。(好きって言って良いのか…)

古代魚や熱帯魚が出てくるシーンを丁寧に描いてあるところも、私は魚が好きなので嬉しかったです。淡々と描いてあるので独特の不気味さもあります。

何度も読み返している好きな話なので本当は☆5にしたいですが、この本を好きですと言う勇気が…☆4.5くらいの気持ちの☆4です。

2016/07/20

主人公？の「ぼく」はそこそこ順調にイカれてる粘着気質のストーカーなのですが、その主人公の気持ち悪さを遥かに凌駕するほどのヒロイン夫婦の破綻ぶりが素晴らしく、主人公が幸せになっても良いんじゃないかなあ、と思わせるようなストーリー展開でした。ラストも美しさを感じて良かったです。サスペンスと言うより、ラブストーリーですね。

2016/07/17

学生時代に一回だけコーヒーを飲んだだけの女性を追いかける、ピュアで一途なストーカー男が主人公。
女性の結婚相手が本当に外道なので、ストーカー主人公がいい人に見えてきて、応援したくなるという、ある意味やばい話。
でも男性と女性で評価が分かれそうです。
ストーカーはストーカーですしね。

終始暗い雰囲気で、淡々と話が進んでいきますが、淡々としているのが逆に恐怖心を煽るのに一躍かっていて、引き込まれました。
山場っぽい山場がないといえばそれまでなんですが、平行線で先がどうなるかわからない不気味さが好きです。
個人的にはかなり記憶に残る作品でした。

2016/03/09

純愛であって欲しい、主人公を応援したい…
という気持ちで読みましたが、それは読者が主人公を知ってるからで、行動だけ知ったら、単なるストーカーで気味悪い男。
ラストに関しては、他に方法があったのでは…と思うけど、そんな事言ったらこの作品の意味がなくなってしまう。
想像したのと少し違うけど、ホラーだった。

2015/01/30

内容はストーカー、ＤＶなど閉塞感あふれるものだが、
主人公の立場になると、これはある意味純愛ではないか、
と思えてしまう。　ラストのほんのささやかな心のふれ合いが救い。

2014/11/19

ストーカーが主人公という変わった小説。
ホラー？サスペンス？
登場人物がそれぞれに闇をもっている。

2014/11/02

だいぶ以前に何かで高評価だった気がして手に取ってみたが、
予想通りそのまんまの展開を辿っていく。
ここらへんはミステリよりの思考だが仕方ないとして、あまりに見るものが少なかった。
一文上手い表現があるとは思ったが。
今であればこの作中の行為は怖くは思えないかな……。
思いっきり違法ではあるが。

ミステリ 　：☆
ストーリー ：☆☆
人物 　　　：☆☆
文章 　　　：☆☆

2014/08/27

2014/8/27
当初気持ち悪かった主人公がだんだんマシに思えてくる。
DV男は問題外だけど主人公がストーカーしてる女もろくでもないんだもん。
途中から主人公に感情移入してヤバイと思ったので結末を先にチラ見しちゃったわ。
まあ最低の終わり方ではなかったけど、やっぱり簡単に殺してはいかんわ。
あのDV夫は最低の糞野郎だから殺されても「よし！」って感じやけどあんな杜撰な殺し方で逮捕されるのも馬鹿馬鹿しい。
録音して証拠もいっぱいあるんだから、社会的に殺して屈服させないとスッキリしない。
せめて殺す前に命乞いぐらいさせればよかったのに。
とか思うぐらいDV夫はまれに見る糞な登場人物でした。
女もイライラさせるねん。
DVにあうとあんなに弱くなるの？
くっそ、私は絶対洗脳されないぞ！
と結婚の予定さえない私が意味のない決意を新たにした。
これならネット上の名作「ヒクソン妻」の方がいい。