シルエット の商品レビュー

島本理生(著者)

2009/10/07

レビューはブログにて。
http://tempo.seesaa.net/article/37803695.html

2009/10/04

読みやすい。人間は気持ちだけじゃ生きていけなくて、やっぱり誰かの肌を求めているんだなと実感した。そして、雨の描写が美しい。

2009/10/04

もっと早く気付けよおま…！と叫びたくなる本でした。冠君みたいな硬派の人は深い愛情をくれそうだけど、鈍いのがちょっとなぁ。個人的には冠君に主人公を奪い返してほしい勢いだったり。男を見せろー！(ぐっ)

2009/10/04

抱きしめたいけど抱きしめられない。すきなひとでもからだのふれあいがないとだめになっちゃうんだね。さみしいや。そういう年頃ってだけじゃなくて、にんげんだったらだれしもそういうものをもとめてしまうんだろうな。

2009/10/04

大好きな彼と、大好きだった彼とを同時に別の気持ちであいする女の子のはなし。好きだけど、それだけじゃだめなんだ。

2009/10/04

好きだけれど、一緒にいられない。好きだけど、一緒にいると寂しくて仕方ない。そんな女の子の複雑な気持ちを、とても素直に書いてあって、自然と主人公の気持ちにうなずける部分もある。話の終わりが中途半端な感じがするけれど、揺れ動く女の子の気持ちのどうしようもなさを、そのままにしておいた感じがして、読後の感じは微妙だけれど、その微妙さが良いと思った。

2009/10/04

ひとをすきになる。
だれかのそばにいる。
あなたのそばにいたい。
でも、できない。
あのとき、もっと。。。

2009/10/04

どうして切った瞬間より後からどんどん痛みって増すんだろう。
ズキンズキン、と痛み出す傷。切ったものは、もうどうしようもない。歯を食いしばって、耐えるしかない。何処となく悲しいけど、少し、優しい。うっとりするような文章。17なのに、どうしてこんなに落ち着いた文章が書けるんだろう、と思った。好きな人、に触れたり、触れられたりすることって、やっぱり大切なことなのかな。そんなことを、ふと、考えた。(20040904)

2009/10/04

「他人というのは異物だから、絶対に溶けあうことのない部分がある以上、深く受け入れようとすると、どうしても苦しまなければならない。」
主人公は女子高生。人を想う痛みが、上手に表現されてると思う。

2010/01/24

他人との距離はどれくらいなんだろう。近くもあるし、遠くもある。人間は肉体を伴っているからその分だけは、どんなに近づいても離れてしまうのかな。だからこそ、なぜかとても近くなりたいと思う。心が拒否しているものを、理解しようと思っても、結局は理解しきれない。わからないままの状態を飲み込んで、無理に埋めようとすると、こころの中にしこりが残る。そういう状態だったのだろう主人公は。そのわだかまりが残ったままだったから、いつまでも何か後味のようなものを引きずっていた。それはあまりにも簡単に飲み込めるトゲだったのに、心があんまり痛いから触れずにいたんだ。ほんとは一番近くにいたかったのに、近くにはいけなかった。もどかしいほどの矛盾を抱えられるほどに丈夫にはできてなかった。一番欲しかったのは、繋いだ手のぬくもりだけだったのに。涙の跡に消えたキズアトに気が付く。