ゆとりの法則 の商品レビュー
システム開発のような知的労働において、成功率を上げるためにはゆとりが必要である(急がせることは逆効果)ということが様々な観点・シーンから述べられている。長年の研究結果い裏付けられた真実なんだろうと思うし、直感的にもそうだと感じられる。 しかし、外部環境・競争環境の変化にさらされた...
システム開発のような知的労働において、成功率を上げるためにはゆとりが必要である(急がせることは逆効果)ということが様々な観点・シーンから述べられている。長年の研究結果い裏付けられた真実なんだろうと思うし、直感的にもそうだと感じられる。 しかし、外部環境・競争環境の変化にさらされた企業が自社の生き残りをかけて打ち出した戦略を背景としてシステム開発が行われている現実に照らすと、エンジニアやプロジェクトマネージャに必要十分なゆとりを持つことが許される状況はあるのだろうか。こうして考えるとシステム開発プロジェクトの成否を測る上で、背景となる戦略の責任は重い。 一方で、完璧な戦略・戦術など無く、極論だけで片付けられないのが現実である。背景となる戦略を理解しながら、急ぐための戦術とゆとりを作るための戦術とのトレードオフを調整し、プロジェクト運営の最適解を生み出し続けることがプロジェクトマネージャの責務であると感じた。
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稼働埋め過ぎないでね。 って話とか 高価な人が、安価な仕事をするなよ等、 書かれてます。 アメリカ人の書籍って、話が直接的じゃないページがあって、もやもやしちゃう。 私、読むの遅いので、スゴく時間かかるし。
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10年以上ぶりの三読め。以前読んだときほどの満足度には達しなかった。以前読んだときは、職場が、本書に書かれている「ゆとりのない状態」に近かったのかもしれない。そういう意味ではエンジニア業界も含めて職場環境は改善されているのではないかと思う。まだまだ改善されていない職場やシチュエー...
10年以上ぶりの三読め。以前読んだときほどの満足度には達しなかった。以前読んだときは、職場が、本書に書かれている「ゆとりのない状態」に近かったのかもしれない。そういう意味ではエンジニア業界も含めて職場環境は改善されているのではないかと思う。まだまだ改善されていない職場やシチュエーションも未だに現存するとも思うけれど。仕事だけでなく、生活する上でも、いろいろなところに少し余裕を持たせておくと、想定外の事態が起きたときに吸収できる。それにしても、以前は気にも留めなかった「Slack」という単語(表紙に書かれている)が、今や特定の意味を持ってしまって、たるんだ部分(ゆとり)という意味だったのかと驚くことになろうとは。
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「成功している企業はのんびりした印象」、「知識労働者は代替可能ではない」、「信頼の貯金」、「きちんと管理するためには、管理をやめなければならない」、「1円を節約しても、1円の利益にならない」、「スケジュールの目的は計画であって、目標の設定ではない」、「4人のチームに事務員を1人加えた方が、5人のチームより生産能力が高い」、「効果的だが効率的ではない」、「ビジョンとはわれわれはどのような存在になれるか」、「再生を起こせる人が忙しすぎて時間が取れなければ、再生は不可能である」、「ゆとりのない組織は権威主義的になりがち」、「不確定性と向き合う」
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『ピープルウェア』や『熊とワルツを』ともに何十年も変わらないことを教えてくれる、当たり前を再考する気づきを与えてくれる一冊。 プロジェクト管理において「理想論はわかるが、実際のところはこうなんじゃないか」と思ったことがだいたい書かれているのが良い。
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時々読み返したい。 ゆとりを持つことの重要さを考えさせられる。 後半はちょっと間延び感あったので、4にした。
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中間管理職で躓きそうな問題の対処法のベストプラクティスが紹介されている。 人材の代替やリスク管理など参考になる話があったが、全体的楽しく読める本ではなかった。(読んでて常に眠気に襲われた) 目次で興味ある箇所だけ読むのがいいかもしれません。
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- メモを取りたいポイントがとてもたくさん出てくる、読んでいて気持ちいい本だった。 - 仕事を最速で完了させる為には、必要な時にすぐに稼働できるように、秘書には常にゆとりがなければならない。全員の稼働率を最大化すると、副作用として仕事が完了するのに時間がかかる。これとても面白い視...
- メモを取りたいポイントがとてもたくさん出てくる、読んでいて気持ちいい本だった。 - 仕事を最速で完了させる為には、必要な時にすぐに稼働できるように、秘書には常にゆとりがなければならない。全員の稼働率を最大化すると、副作用として仕事が完了するのに時間がかかる。これとても面白い視点だなと感じた。 - 長期間のだらだらとした残業の意味のなさを指摘しつつ、短期間の残業の効果を認めているところが好印象だった。 - 流行りのOKRのような目標管理の間違いを避難しており、主張はよくわかったがが、代わりのマネジメント方法みたいなものの提案は欲しかった。
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生物進化の歴史上、もっともその時代の環境に適応した種は必ず絶滅する。これは、その種にこの本のいうところの”ゆとり”がなかったということ。「急げと言うと遅くなる」、「目標管理は必要なし」「内部競争は破滅的である」等の指摘は、攻撃的でさえあるが、充分な説得力がある。ソフトのみならず、...
生物進化の歴史上、もっともその時代の環境に適応した種は必ず絶滅する。これは、その種にこの本のいうところの”ゆとり”がなかったということ。「急げと言うと遅くなる」、「目標管理は必要なし」「内部競争は破滅的である」等の指摘は、攻撃的でさえあるが、充分な説得力がある。ソフトのみならず、それ以外のマネージャーにもぜひお勧めしたい一冊。
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表現が回りくどく、なかなか読み進められなかった。 いくつか、理解でき、メモとりたいところはありました。 ■仕事の切り替えに伴うロス 新しい作業に移行するときの機械的作業 +悪いタイミングで中断したことによる繰り返し作業 +思考的作業の没頭にかかる時間 +フラストレーション(感情的没頭) +チームの結束効果の損失 結果:一回の切り替えにつき20分強の集中力喪失によるロスがある。 ■リスターの法則 人間は時間的なプレッシャーをいくらかけられても、速くは考えられない。 知的労働者にプレッシャーを与えると悪影響。
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