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死体を買う男 の商品レビュー

3.7

169件のお客様レビュー

  1. 5つ

    27

  2. 4つ

    72

  3. 3つ

    53

  4. 2つ

    9

  5. 1つ

    3

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2021/03/22

また一番最初の「自序」から読むと、まったく違うミステリーになる…世界を魚眼レンズでぐるっと一周させて観るような感覚。面白かった…!

Posted byブクログ

2020/09/27

江戸川乱歩と詩人の萩原朔太郎が不可解な事件に挑む本格推理小説「白骨鬼」が江戸川乱歩の未発表作と題し、雑誌に掲載される。「白骨鬼」の本編紹介と謎に包まれたこの作品に隠された真実を追う物語。 本書を読んで、動機や状況証拠を丁寧に考察することで、真相にたどり着くまでに推理が二転三転...

江戸川乱歩と詩人の萩原朔太郎が不可解な事件に挑む本格推理小説「白骨鬼」が江戸川乱歩の未発表作と題し、雑誌に掲載される。「白骨鬼」の本編紹介と謎に包まれたこの作品に隠された真実を追う物語。 本書を読んで、動機や状況証拠を丁寧に考察することで、真相にたどり着くまでに推理が二転三転する展開に、本格推理小説ならではの面白さを感じました。 本書は、江戸川乱歩の作風に見事に寄せて描かれている点が評価されており、自分自身は江戸川乱歩の小説を読んだことがないので、本家の小説も読んでみたいと思いました。

Posted byブクログ

2020/09/17

面白かったです。 江戸川乱歩の未発表作品として掲載された作中作が楽しい。江戸川乱歩と萩原朔太郎が探偵役になり、月恋病の青年の事件を追う。乱歩調の文体なので高まりました。 乱歩をキャラクターにした小説は他にも読んだことがあるので(久世光彦さんの乱歩作品もかなりいい)、乱歩のまごまご...

面白かったです。 江戸川乱歩の未発表作品として掲載された作中作が楽しい。江戸川乱歩と萩原朔太郎が探偵役になり、月恋病の青年の事件を追う。乱歩調の文体なので高まりました。 乱歩をキャラクターにした小説は他にも読んだことがあるので(久世光彦さんの乱歩作品もかなりいい)、乱歩のまごまごしてるところは本当にこんな人だったんかな…となっているのですが、萩原朔太郎も良いキャラしています。作中作を執筆した青年と、彼が心酔していた老作家とのやりとりは途中で気分悪くなりましたが、そういう事だったのか…と腑に落ちたときに心が晴れました。だからこのタイトルなのか。 二転三転する展開で引き込まれる作品でした。

Posted byブクログ

2020/09/11

ブクログ開始の本は、 歌野晶午の「死体を買う男」。 乱歩と萩原コンビの探偵物語を楽しく読み、 終わりの結末と、どんでん返しの演出は、流石の歌野晶午のミステリーだと思った。 ミステリー小説(映画やドラマでも)は、展開を予想して、5割は予想通りの展開になっていくけれど、今回はまた残...

ブクログ開始の本は、 歌野晶午の「死体を買う男」。 乱歩と萩原コンビの探偵物語を楽しく読み、 終わりの結末と、どんでん返しの演出は、流石の歌野晶午のミステリーだと思った。 ミステリー小説(映画やドラマでも)は、展開を予想して、5割は予想通りの展開になっていくけれど、今回はまた残り半分でしたね。 やっぱり! からの終章、今回は後日談での種明かしが、物悲しく、あの男の狂気じみた必死さが寂しく、みっともない中の美しさが好きだった。 あんまり読んではないけれど、乱歩のような文体はすっと頭に入って良かった。

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2020/08/19

途中はほんとに乱歩を読んでるのではと錯覚した。 何重にも掛け合わされたトリック。根拠は薄弱でほとんど推測という感じだが、それでも妙に納得がいく。 最後に弾き出されたのは哀しい真実。 萩原朔太郎のキャラがよかった。 死体を買う男というタイトルはどういう意味なんだろう…?

Posted byブクログ

2020/08/09

乱歩を模した作中作とそれをめぐる話の多重構造。作中作自体が乱歩の贋作として結構良くできている。時代がかった文体が楽しい。一方、外側の話も作中作と絡めてラストに向かって盛り上げっていく感じが良い。

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2020/06/24

先日のお出かけ先で「3000円以上お買い上げで駐車料金割引」という謳い文句が。平日上限が1500円。んー、どうせなら本を買おうということで3000円分、歌野晶午さんの文庫本を4冊ゲット!その内の1冊がこれ。まぁ1200円に…割引300円か、微妙。まぁ出版業界に少しでも貢献したと納...

先日のお出かけ先で「3000円以上お買い上げで駐車料金割引」という謳い文句が。平日上限が1500円。んー、どうせなら本を買おうということで3000円分、歌野晶午さんの文庫本を4冊ゲット!その内の1冊がこれ。まぁ1200円に…割引300円か、微妙。まぁ出版業界に少しでも貢献したと納得だけども。 そしてこの本、作中で「白骨鬼」という乱歩の未発表作が発見!?言わずと知れた江戸川乱歩と詩人の萩原朔太郎、2人が事件の謎を解明する物語。なのだが度重なる仕掛けにワクワクする本格ミステリ!ミステリ好きにはおススメ!さすが歌野さん! 作中作「白骨鬼」では、白浜の宿で夜な夜な似合いもしない女装をし、月を見ながら泣く男。そして一本松での首つり自殺。その死体が消えた。乱歩と朔太郎は犯人捜しの冒険に出る。 本編の物語では、乱歩の未発表作があったのか?作者は誰だ?と主人公はその作者と対峙し、その作中作を我が物にしようと企むのだが…。二転三転する物語。そして二重三重のしかけが!タイトルも「したいをかうおとこ」→「とおいかこをしたう」とアナグラムに!読めば納得のタイトル。 そして後日、4冊のうち1冊「絶望ノート」は既読だった事実に愕然とした。(笑)

Posted byブクログ

2020/05/14

どっちが犯人なんだろう…と最後まで考えながら読むことができた。時代背景は現代ではないが、想像しながら読めた。

Posted byブクログ

2020/05/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

まるで本当に江戸川乱歩の本を読んでるみたいだった。乱歩って小難しそうで頭にすって入ってくる文章なんだけどこの本もめちゃめちゃ読みやすかった。といいつつ江戸川乱歩すごく好き!とかそういうのじゃないけど、、。推理小説の古株代表みたいな人だから読むことは読むじゃんて感じ。という謎の弁解。 トリックは複雑怪奇のどんでんがえし!って訳じゃないけど注意深く読んだらほんとじゃーんってなるやつで、乱歩と萩原朔太郎のかわいいコンビの推理合戦も相まって楽しく暴かれてったね。この2人めちゃめちゃ頭いいんだろうけど、やってることもめちゃめちゃだから全然頭良さそうに見えない。好き。 死体を買う男というタイトルは最後の1行でなるほどーとなります。私はなった。他は知らん。

Posted byブクログ

2020/05/10

乱歩と萩原氏の掛け合い、舌戦が面白く、読めば読むほど引き込まれた。 確かに二重三重のカラクリが隠されていて、読み進めていくうちになんとなくわかった気にはなっていたけれど、最後は「やられた。」と思った。

Posted byブクログ