片想い の商品レビュー
図:上下2段もので時間がかかると思ったけど一気に読んでしまった。 ジェンダーの問題は深い。 出版社/著者からの内容紹介 旧友美月と再会した哲郎は、彼女が性同一障害で現在は男として暮らしていると告白される。美月は他にも大きな秘密を抱えていた
Posted by
初めて読んだ東野圭吾の作品 心に突き刺さる感覚を覚えるショックの連続を提供してくれた本 モダンなトピックだと、あの頃は感じたけど、今はよくあることなのかもしれない
Posted by
性同一性障害をミステリーの根底に置いた作品。 「片想い」という題名のセンスが光る。 性同一性障害で悩む美月。彼女は己は「男」であると悩む。 しかし、私にはやはり彼は「女」だと思う。 ラストが意外な結末であった。 また、誰も触れていないが、「夫婦とはなんぞや?」という問いかけにも思...
性同一性障害をミステリーの根底に置いた作品。 「片想い」という題名のセンスが光る。 性同一性障害で悩む美月。彼女は己は「男」であると悩む。 しかし、私にはやはり彼は「女」だと思う。 ラストが意外な結末であった。 また、誰も触れていないが、「夫婦とはなんぞや?」という問いかけにも思えた作品である。
Posted by
男と女は、メビウスの裏と表の関係にあると思っています。 ふつうの一枚の紙ならば、裏はどこまでいても裏だし、表は永久に表です。 両者が出会うことはない。 でもメビウスの帯ならば、表だと思って進んでいったら、いつの間にか裏に回っているということになる。 つまり両者は繋がっているんです...
男と女は、メビウスの裏と表の関係にあると思っています。 ふつうの一枚の紙ならば、裏はどこまでいても裏だし、表は永久に表です。 両者が出会うことはない。 でもメビウスの帯ならば、表だと思って進んでいったら、いつの間にか裏に回っているということになる。 つまり両者は繋がっているんです。この世のすべての人は、このメビウスの帯の上にいる。完全な男はいないし、完全な女もいない。 またそれぞれの人が持つメビウスの帯は一本じゃない。ある部分は男性的だけど、別の部分は女性的というのが、普通の人間なんです。 男を黒い石、女を白い石とするだろ。美月はグレーの石なんだ。どちらの要素も持っている。しかも五十パーセントずつだ。 だけどどちらに含めることもできない。元々、すべての人間は完全な黒でも白でもない。黒から白に変わるグラデーションの中のどこかだ。 彼女はそのちょうど真ん中ということになる。 人間の脳というのは、たぶん不安定なんだと思うよ。その日の体調や周りの環境なんかで、そのグラデーションでの位置がふらふらとずれたりするんだと思う。 俺たちだって日によっては少し女側に寄ったりするんだ。だけど九十五パーセント黒が九十パーセントに変わったところで大した影響はない。 ところが五十パーセント黒が四十五パーセントになったら大違いだ。白のほうが十パーセントも多くなる。
Posted by
「性同一性障害」という重い題材をミステリーを絡めたのがこの作品。ただでさえ重い題材を扱っているのに、そこに学生時代の友情やら夫婦の在り方などをも絡めたために「もうお腹一杯」という気がしなくも無いが、それなりに読めるのは東野圭吾という作家の筆力ゆえか。 ただ、前述したようにもう少し...
「性同一性障害」という重い題材をミステリーを絡めたのがこの作品。ただでさえ重い題材を扱っているのに、そこに学生時代の友情やら夫婦の在り方などをも絡めたために「もうお腹一杯」という気がしなくも無いが、それなりに読めるのは東野圭吾という作家の筆力ゆえか。 ただ、前述したようにもう少しテーマを絞って「性同一性障害」を掘り下げた方が、その前に無力感を感じる主人公とジェンダーの狭間に揺れるヒロイン?を描けたような気がしないでもない。「メビウスの輪」の例えは確かに面白かったけれど
Posted by
一気に 読んでしまいました。 途中、仕事に行くため 中断しなくてはならなくて 仕事中も 先が気になって仕方なかったです。 性同一性障害がテーマ。 人間関係を描くのが うまいなぁ。
Posted by
たしか……初めて読んだ東野作品。 性同一性障害を扱った話。 このときはまだ東野圭吾にハマるとは想像もしていなかった。
Posted by
あまーい片想いの話が読みたいのならオススメできませんw 大学のアメフト部の同窓会の後、西脇の前に現れたのは、マネージャーの日浦三月。 彼女は男になっていた。 そして人を殺していた。 戸倉殺しから発覚していく、大きな闇。 男と女という性に悩む人たちの、大きな秘密。 ...
あまーい片想いの話が読みたいのならオススメできませんw 大学のアメフト部の同窓会の後、西脇の前に現れたのは、マネージャーの日浦三月。 彼女は男になっていた。 そして人を殺していた。 戸倉殺しから発覚していく、大きな闇。 男と女という性に悩む人たちの、大きな秘密。 片想いって恋愛用語かと思ったけど、そうでもないなって思いましたー 社会には片想いだらけ
Posted by
大学時代のアメフトメンバーが巻き込まれる殺人事件。この殺人の解明に意味はなく、関わってくるのは性同一性障害。スポーツ鑑賞は好きなんですけど、アメフトは知らなくて(^^;;・・ポジションの役割が登場人物の個性になってるみたいです。 ここで出てくる性同一性障害は興味本位や性的なもので...
大学時代のアメフトメンバーが巻き込まれる殺人事件。この殺人の解明に意味はなく、関わってくるのは性同一性障害。スポーツ鑑賞は好きなんですけど、アメフトは知らなくて(^^;;・・ポジションの役割が登場人物の個性になってるみたいです。 ここで出てくる性同一性障害は興味本位や性的なものではなく、異常として扱っていない。現実に僕はチャットで話した程度で、差別意識は持ってないと思いますが、それほど考えた事もありませんでした。ミステリーだけじゃなく社会問題の一面としても読めます。東野圭吾、見直しました(~0~)
Posted by
タイトルの「片思い」からしてこの本を手に取った人は 軽い甘さを伴った恋愛もの、と先入観がまず起こるでしょう。 しかし中身は想いの詰まった内容です。 この世に「性」を授かって生まれた人間として 生涯のうち読んでおきたい本なのかもしれない。
Posted by