V字回復の経営 の商品レビュー
力強いリアリティ
フィクションなのだが、過去、著者がコンサルタントとして関わった会社の事例を元に創られたストーリーであり、力強いリアリティがある。再生する企業とそうではない企業の差を握る鍵が、この物語にはある。
yui
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
三枝さんがコンサル実務で培ったノウハウの要点を小説ベースでわかり易く解説してくれている。 変革がどれほど難しいのか、既存事業部門からの抵抗をなだめつつも周囲を味方につけて改革していく様子が描かれている。 高い熱量とリーダーシップが人の心を動かしていく! どうしても既存業務があると、そのやり方(ぬるま湯)になれてしまって、危機感をもつことが難しいですよね。 自分も気を引き締めて、やるべきことをしっかりやっていこう。 2年で変われない組織は10年あっても変われない。
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本書は、経営改革による事業立て直し物語である。前書きによると物語といっても完全なフィクションではなく、著者のコンサルタントとしての経験から作り出されたものらしい。確かに、臨場感があるのでその通りなのだろう。なので、非常に面白いし、参考になる。しかも、物語の折り目折り目で、純粋ビジ...
本書は、経営改革による事業立て直し物語である。前書きによると物語といっても完全なフィクションではなく、著者のコンサルタントとしての経験から作り出されたものらしい。確かに、臨場感があるのでその通りなのだろう。なので、非常に面白いし、参考になる。しかも、物語の折り目折り目で、純粋ビジネス書的な要点をつかんだ解説があるため非常にわかりよい。 規模はどうあれ、腐った組織に所属して、その組織をどうにかしたい人には、ぜひ読んでほしい一冊。
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経営再建について物語でその手法を説明している。 まず改革の中心となる人を任命して、その人が社内で人を見つけるのに2か月、チームができてプランができるのあ4か月。 お金で評価する欧米式経営ではなく、他の評価の仕方で対応する日本式経営による回復手法について。 日産のゴーンを意識されて...
経営再建について物語でその手法を説明している。 まず改革の中心となる人を任命して、その人が社内で人を見つけるのに2か月、チームができてプランができるのあ4か月。 お金で評価する欧米式経営ではなく、他の評価の仕方で対応する日本式経営による回復手法について。 日産のゴーンを意識されている。
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「この危機を現場の改革で!」とか「予算必達!費用削減」とかって言われ続けてると、段々耐性が出来てきて、選挙の街宣車が「xxを!xxをお願いします!」とか「最後のお願いに参りました!」と変わらなくなっちゃうんだろう。 その事には弊害があって、無関心というより「五月蝿くて一方的なモ...
「この危機を現場の改革で!」とか「予算必達!費用削減」とかって言われ続けてると、段々耐性が出来てきて、選挙の街宣車が「xxを!xxをお願いします!」とか「最後のお願いに参りました!」と変わらなくなっちゃうんだろう。 その事には弊害があって、無関心というより「五月蝿くて一方的なモノ」というレッテルになり得る。 街宣車が「xxをお願いします!」だけじゃなくて「まず病院施設の3割増のため年間予算の2割を投じます!」とか「不採算のうちAは人口構成上、回収できないので年内でヤメます」とかだったらどうか。 サニー・ベイカーら著の「世界一わかりやすいプロジェクトマネジメント」では、プロジェクトの前提に必要なものは「期間」「予算」「合意」であるとしている。 本書は、国内企業コンサルの経験をもとに、権限を委譲し、こうしたプロジェクトをキックすることがどういうことか、泥臭い現場感情も交え、腹に落としてくれたと感じた。
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不振事業の再生を物語形式に綴られた本である。 途中に不振事業の症状50と改革の要諦50が散りばめられている。 そこそこのボリュームがあるのだが、面白すぎて一気に読んでしまった。 改革を行う4人のリーダーが緻密な再生シナリオによって業績を回復させていく。 業務改善などという生易し...
不振事業の再生を物語形式に綴られた本である。 途中に不振事業の症状50と改革の要諦50が散りばめられている。 そこそこのボリュームがあるのだが、面白すぎて一気に読んでしまった。 改革を行う4人のリーダーが緻密な再生シナリオによって業績を回復させていく。 業務改善などという生易しいものではなく、まさに改革と呼ぶほど劇的な変化を起こしていく。 特に興味深かったことは、社員のマインドをいかにコントロールするかで成否が決まるというところだ。 社員は人間なので感情、つまりマインドがある。 これを無視しては改革は成功しないということのようだ。 とにかく、普通の人が経験もできないし、習得もできないような情報を得ることができるすばらしい本です。 経営に興味がある人や会社に不満のある人にお勧めの本です。
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新卒のころに、同期の間で本書が大ブームになりました。(入社当時、会社が未曾有の経営不振だったため。) 企業再建の理論ももちろん学べるが、なんと言ってもシナリオの中で経営不振下におけるリーダーシップやメンタリティの重要性をリアルに感じ取れることが本書の最大の魅力だと思う。 一時期...
新卒のころに、同期の間で本書が大ブームになりました。(入社当時、会社が未曾有の経営不振だったため。) 企業再建の理論ももちろん学べるが、なんと言ってもシナリオの中で経営不振下におけるリーダーシップやメンタリティの重要性をリアルに感じ取れることが本書の最大の魅力だと思う。 一時期、コンサル業界が注目を集めたが、この本の影響が大きいのではと思う。(きっと、多くの企業が同じような事例を体感しているからでしょうか。)
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日本の製造業に勤めている人は読むと目からうろこかもしれません。スバラシイ。 どこまで自分の組織で実現できるか分かりませんが、少なくとも今の組織を見つめる上で重要な示唆に富んでます。
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企業変革のポイントがストーリーを通して紹介されている。 この本で説明されている不振事業の症状の多くが自分の今勤めている会社にも当てはまっており、自分の会社への危機感を感じながら読んだ。 企業変革に責任を持つ人間は相当な覚悟を持って臨まなければならないし、熱い心を持って変革をやりき...
企業変革のポイントがストーリーを通して紹介されている。 この本で説明されている不振事業の症状の多くが自分の今勤めている会社にも当てはまっており、自分の会社への危機感を感じながら読んだ。 企業変革に責任を持つ人間は相当な覚悟を持って臨まなければならないし、熱い心を持って変革をやりきらなければならないと感じた。 まだ自分は経営をする立場ではないが、会社への危機感と変革者の心構えを持って、組織を変えていきたいと思う。
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不振事業の症状50は目に鱗。 実際に解ってはいるけれども、書き出してみるとこんなにも多くの症状があるのかと驚きを覚えた。また、これらがかつて自分が所属していた組織にもあてはまっていたので、臨場感を抱きながら読んでいた。 一度読んだだけで全てを頭に留めておくのは、難しいと思うの...
不振事業の症状50は目に鱗。 実際に解ってはいるけれども、書き出してみるとこんなにも多くの症状があるのかと驚きを覚えた。また、これらがかつて自分が所属していた組織にもあてはまっていたので、臨場感を抱きながら読んでいた。 一度読んだだけで全てを頭に留めておくのは、難しいと思うので何度も繰り返して読んでみたいと思う。 素晴らしい良書に出会えたことに感謝
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