虚貌 の商品レビュー
登場人物がみんな「顔」にコンプレックスを持つことをベースに事件が進む 癌で余命少ない滝中刑事は、人の顔を(面)覚えることが出来ない 若手刑事の辻は、大きな痣をコンプレックスに感じ、化粧で隠している 芸能人の滝中朱音は、自分の容姿に自信がもてなく・・・むしろ醜悪に感じていく 21...
登場人物がみんな「顔」にコンプレックスを持つことをベースに事件が進む 癌で余命少ない滝中刑事は、人の顔を(面)覚えることが出来ない 若手刑事の辻は、大きな痣をコンプレックスに感じ、化粧で隠している 芸能人の滝中朱音は、自分の容姿に自信がもてなく・・・むしろ醜悪に感じていく 21年前の凶悪な殺人事件に、心ならずも犯人一味となった だが、仲間の策謀で主犯とみなされ無期懲役に やがて、仮釈放となった彼とその仲間達が、連続で殺害された 結構、人間ドラマが描かれていた 意外な展開も面白い ・・・・でも、誰が犯人だったの?あれれ?読み返しても分からない
Posted by
これが現実にアリならどんな完全犯罪もできてしまうでしょ〜、、って言いたくもなりますが(笑)でもその部分を含めても十分に楽しめる作品でした。前半から伏線もこまかくはられていて細かいところまで実によく書かれています。 【以下ネタバレアリ】 個人的には“復讐物”は復讐されるほうに精神的...
これが現実にアリならどんな完全犯罪もできてしまうでしょ〜、、って言いたくもなりますが(笑)でもその部分を含めても十分に楽しめる作品でした。前半から伏線もこまかくはられていて細かいところまで実によく書かれています。 【以下ネタバレアリ】 個人的には“復讐物”は復讐されるほうに精神的ダメージをガッツリ与えてから(そこで、あぁ〜、自分がした事がこうやって返ってくるんだ、と後悔と反省の念を感じさせたい)というのがストーリー的に読んでてスカっとするのですが、これは何が起こったか本人が気づくまもなくやられてしまっているので、その点がちょっぴり物足りなく感じました。
Posted by
2008.9.9 う〜ん、おもしろかったけど、読後感がすっきりしないです。 最初の事件のところから、いやぁ〜な感じがありますが、最期までいやぁ〜な感じは消えません。殺人事件だから当たり前かな?いやいや、いろんなミステリーに殺人事件が出てくるけれど、すべてがそういう感じでもないし。...
2008.9.9 う〜ん、おもしろかったけど、読後感がすっきりしないです。 最初の事件のところから、いやぁ〜な感じがありますが、最期までいやぁ〜な感じは消えません。殺人事件だから当たり前かな?いやいや、いろんなミステリーに殺人事件が出てくるけれど、すべてがそういう感じでもないし。 そうかぁ〜 ルパン?世が好きだったんだもんねぇ〜
Posted by
面白かった。ある程度予想できたところはあったけど、意外な展開もあり、楽しめた。 人は笑顔を鏡の前で練習することにより、魅力を増すことができるそうな。実践してみよう。
Posted by
社長一家が襲われた事件、従業員3人が逮捕される。それから21年後の殺人事件。癌に冒された刑事が追う。「虚貌」にこめられた意味が少しずつわかった。どんどん引き込まれてあっという間に読んだ。面白かった。'07.12.14
Posted by
一家惨殺事件の主犯格の男が出所後、当時の共犯者達が次々殺されて行く。 章毎のバラバラの人物の視点がどんどん繋がって行くのは、すごく惹きつけられて全ての人格の気持ちが入って来る感じ。 オチがイマイチ納得出来なかったけど、それでも面白かった。
Posted by
面白いんしスラスラ読める。ただ救いの無い話し出しオチがあまり納得できない。 でもすごく読みやすいのでオススメはオススメです。
Posted by
【21年前、岐阜県美濃加茂地方で 運送会社を経営する一家が襲われた。 社長夫妻は惨殺され、長女は半身不随 長男は大火傷を負う。 間もなく従業員3人が逮捕され 事件はそれで終わったかに見えたが…】 面白かったです〜!なんとなく犯人も途中で読めちゃうけどいちおう目くらまし的な伏線も...
【21年前、岐阜県美濃加茂地方で 運送会社を経営する一家が襲われた。 社長夫妻は惨殺され、長女は半身不随 長男は大火傷を負う。 間もなく従業員3人が逮捕され 事件はそれで終わったかに見えたが…】 面白かったです〜!なんとなく犯人も途中で読めちゃうけどいちおう目くらまし的な伏線もあるから最後までどうなるんだろ?と読めました。 ただ、ラストは私好みではなかったなぁ。 娘さんのラストはいらなかったのでは? あれが逆の結果のがよかった。 お父さんが息子を助けるシーンは胸を打たれました。我が子だけは命がけで守りたいという強い思い。それはすごく共感できました。
Posted by
おそるべきリーダビリティっていうのは嘘じゃないなと思った。文章ももちろんだけど、全てとってもかなり読みやすいし、吸引力がある。場面転換や視点が数々あるのにしっかり纏めて読者を引っ張っていけてるのは力量。 視点がバラバラに飛ぶくせに人間が薄っぺらいというわけでもなく、伏線もそ...
おそるべきリーダビリティっていうのは嘘じゃないなと思った。文章ももちろんだけど、全てとってもかなり読みやすいし、吸引力がある。場面転換や視点が数々あるのにしっかり纏めて読者を引っ張っていけてるのは力量。 視点がバラバラに飛ぶくせに人間が薄っぺらいというわけでもなく、伏線もそれぞれにしっかり張ってある。造りとしてめっちゃ丁寧だから、安心して読める。 ただ、まあ、どこでも言われるだろうけど、トリックがね。これの困ったところは、このトリックが作品の流れ全てにあるところ。極端な話をすれば、話全体はこのトリックの伏線になっている。現実的には間違いなく不可能でめちゃくちゃなトリックではあるんだけど、この作品の中ではトリックがただの手段ではなくて、テーマのレベルにまで引き上げられている。 だから、まあ許してしまおうという気にはなった。こんなの絶対に無理だし、終盤のアレには「都合よすぎやろぉ」と思わないでもなかったけれど、ただの欠点として捉えるくらいかな。致命傷ではない、と思う。むしろ整合性をつけて云々しはじめたら作品全体のバランスが崩れてもっと酷くなるところだった。 不可能犯罪を可能に、というところに魅力を感じるガチガチのミステリ読みの方々には、そりゃ叩かれるだろうなと思った。でも、清涼院流水に比べれば五億倍はマシ。
Posted by
岐阜県美濃加茂地方で運送会社経営の一家が襲われ、夫妻は惨殺、子供2人は重症を負うという事件が起き、従業員の3人が逮捕される。 そして21年後、主犯で無期懲役とされた男が仮釈放されると、新たな殺人事件が起きる。 まず、登場人物が結構多いけど、 複雑でわけがわからなくなるわけでは...
岐阜県美濃加茂地方で運送会社経営の一家が襲われ、夫妻は惨殺、子供2人は重症を負うという事件が起き、従業員の3人が逮捕される。 そして21年後、主犯で無期懲役とされた男が仮釈放されると、新たな殺人事件が起きる。 まず、登場人物が結構多いけど、 複雑でわけがわからなくなるわけではなく、それぞれ丹念に書かれていて、それぞれ関わりあったりしていてオモシロイ。 タイトル通り、「顔(貌)」に関して、コンプレックスなり問題を持っている人物 を登場させて、顔・表情などなどに対して、いろんな考え方が書かれているのも興味深い。
Posted by