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果つる底なき の商品レビュー

3.5

396件のお客様レビュー

  1. 5つ

    37

  2. 4つ

    155

  3. 3つ

    153

  4. 2つ

    28

  5. 1つ

    2

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2012/03/26

銀行内部の不正に絡むミステリー。 作者が元銀行員だけあって、専門的な内容もあるので、多少難しい部分もある。企業組織のしがらみや出世への駆け引きなどの表現がとてもリアル。サラリーマン経験者ならではなのかも。

Posted byブクログ

2012/03/26

第44回江戸川乱歩賞受賞作。池井戸潤氏作「果つる底なき」。2011年に「下町ロケット」で直木賞を受賞した池井戸氏が本格的に小説界にデビューしたとも言える作品です。 元銀行員である彼だからこそ描けた銀行内部の黒い影。この作品は、銀行の融資をめぐる闇が背景となっています。 派閥や出世...

第44回江戸川乱歩賞受賞作。池井戸潤氏作「果つる底なき」。2011年に「下町ロケット」で直木賞を受賞した池井戸氏が本格的に小説界にデビューしたとも言える作品です。 元銀行員である彼だからこそ描けた銀行内部の黒い影。この作品は、銀行の融資をめぐる闇が背景となっています。 派閥や出世のためというよりも、自らの正義を優先して流され、支店の有志担当で漫然と仕事をしてる主人公・伊木(いぎ)。ある日、彼の同僚で債権回収担当の銀行員・坂本が死んだ。直前に会った伊木に「これは貸しだからな」と謎の言葉を残して。 死因はアナフィキラシー・ショック。彼の死に不審を抱いた伊木は、一人闇に立ち向かう。そして、一つ一つ、闇が光にさらされていき.... 最初の方がちょっと読むのが辛い部分もありましたが、途中から面白くなってきて、最後の方は一気に読みました。 展開として、やや無理を感じたところもあったのが難点と言えば、難点でしたが、ミステリーとしては十分楽しめました。

Posted byブクログ

2012/03/15

あんまりピンとこなかった。10年以上前に書かれたデビュー作らしいけど、それが読んでて感じられてしまうような。乱歩賞とってますが。 今度は池井戸さんのもっと新しいの読んでみようと思います。

Posted byブクログ

2012/03/29

一気に読みました。流石元バンカーだけあって、描写の精度が高く緻密。ここまで精度の高い描写だとよりリアルに恐怖感が高まりますね。ビジネスも人生も、綻びを手繰り寄せる難しさを痛感します。

Posted byブクログ

2012/03/06

銀行員である主人公が、同僚の死をキッカケに、 産業社会の闇を暴く、ハードボイルド・ミステリー小説。というトコかな。 元銀行員の作者ならではの視点で、銀行の裏側がよく見えて興味深い。 黒幕は、最後までわからなかったが、人が死に過ぎ。

Posted byブクログ

2012/03/03

下町ロケットがおもしろかったのでこちらを読んでみたが・・・難しかった。 銀行関連の知識がなくても色々と説明されてはいるが、きちんと理解できるかどうかは読む人次第。私にはきつかった。 たまにあるアクションシーンや犯行動機など、こんなこと本当におきるのか?と思ってしまい、あまり物語...

下町ロケットがおもしろかったのでこちらを読んでみたが・・・難しかった。 銀行関連の知識がなくても色々と説明されてはいるが、きちんと理解できるかどうかは読む人次第。私にはきつかった。 たまにあるアクションシーンや犯行動機など、こんなこと本当におきるのか?と思ってしまい、あまり物語に入っていけなかったのが残念。 経営者の黒いところを読んでみたい方にはいいかも。 それと、モノローグ的なものが映像化に良さそうだった。

Posted byブクログ

2012/02/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

意外には意外な真相であったが、うーん、私的にはいまひとつ。 アクションシーンもあまり乗れなかった。 まあ、98年発表の作品なので。 それを鑑みれば優秀な作品だろう。

Posted byブクログ

2012/02/27

銀行小説。 池井戸さんの本は何冊か読んだが、この作者は銀行員の人生というのを色々な方向から描いているのが面白い。 池井戸さんの本に決まって出てくるのは、銀行の不祥事。 読むたびに、社会人になるのは大変そうだ、出世を望むとこうなるのか、という思いがこみあげてくる。 大切なものは...

銀行小説。 池井戸さんの本は何冊か読んだが、この作者は銀行員の人生というのを色々な方向から描いているのが面白い。 池井戸さんの本に決まって出てくるのは、銀行の不祥事。 読むたびに、社会人になるのは大変そうだ、出世を望むとこうなるのか、という思いがこみあげてくる。 大切なものは、出世だけではないと思いはするけど、仕事をする上で出世が伴わなければ面白くないのではないか、とも思う。 作中で1番理想に近かったのは西口や高畠。実力があり、出世もしており、自分の軸を可能な限りまげない。 仕事に対する軸が、楽しさややりがいか、自分なりの正義か、何を求めるべきなのか何となく考えるきっかけになった。

Posted byブクログ

2012/02/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

中盤までの引き込みは良かったが、ラストが近づくにつれだんだん興醒めに。 どうにも犯人の動機から犯行に至る思考が納得できない。そこが「果つる底なき」暗澹たるものであれば、そこの描写もちゃんと書いて欲しかった。 弟の存在も都合良すぎ。

Posted byブクログ

2013/02/10

ひきこまれるスタートで、続く展開を楽しみに読みすすめていたのだが、金融用語が多いのがややネック。 銀行に勤めていた作者だけあって、おそらく内情を知っていればリアリティが感じられたのかもしれないけれど、融通手形?和議?などと躓きながら読んでいると、なぜこんなにも次々に殺人が起きるの...

ひきこまれるスタートで、続く展開を楽しみに読みすすめていたのだが、金融用語が多いのがややネック。 銀行に勤めていた作者だけあって、おそらく内情を知っていればリアリティが感じられたのかもしれないけれど、融通手形?和議?などと躓きながら読んでいると、なぜこんなにも次々に殺人が起きるのか、その動機の強さが理解しづらい。読み手の力量不足。いつか必ず再読を。

Posted byブクログ