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沈まぬ太陽(2) の商品レビュー

4.2

161件のお客様レビュー

  1. 5つ

    64

  2. 4つ

    54

  3. 3つ

    28

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

    1

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2016/07/17

恩地さん、ナイロビ出向から日本帰国まで。 ひとつの事故が起こるには、数多くの要因が存在する。 その事故が起こっても気付きがない会社は、もはや見込みがないと実感できる。

Posted byブクログ

2016/07/12

パキスタン駐在を終えた恩地を待ち受けていたのは、さらなる報復人事だった。イラン、そして路線の就航もないケニアへの赴任。会社は帰国をちらつかせ、降伏を迫る一方で、露骨な差別人事により組合の分断を図っていた。共に闘った同期の友の裏切り。そして、家族との別離―。焦燥感と孤独とが、恩地を...

パキスタン駐在を終えた恩地を待ち受けていたのは、さらなる報復人事だった。イラン、そして路線の就航もないケニアへの赴任。会社は帰国をちらつかせ、降伏を迫る一方で、露骨な差別人事により組合の分断を図っていた。共に闘った同期の友の裏切り。そして、家族との別離―。焦燥感と孤独とが、恩地をしだいに追いつめていく。そんな折、国民航空の旅客機が連続事故を起こす…。

Posted byブクログ

2016/05/22

1人の人間に対して会社がここまで、嫌がらせするってどういう事なのよ!と怒りつつも、恩地の愚直さや頑固さが家族を巻き込んでしまったのは、不憫すぎて、イランの空港での別れのシーンでは思わず泣いてしまった。 自分が恩地の立場でも精神を病んでおかしくなるだろうし、りつ子さんの立場でも耐...

1人の人間に対して会社がここまで、嫌がらせするってどういう事なのよ!と怒りつつも、恩地の愚直さや頑固さが家族を巻き込んでしまったのは、不憫すぎて、イランの空港での別れのシーンでは思わず泣いてしまった。 自分が恩地の立場でも精神を病んでおかしくなるだろうし、りつ子さんの立場でも耐えられなくて私ならとっくに離婚していると思う。りつ子さんは本当に、強い人だ。そして2人の子供も。 これから3巻に突入するがまた、一筋縄ではいかないかと思うとやるせないけれどとにかく先が読みたくて仕方ない小説だ。

Posted byブクログ

2016/08/16

アフリカ編を読み終えました。時代感があるのですが、その古さが心地良い(文面)。歴史や社会の勉強になり貴重な本だと思う。実話なのかはとりあえず置いといて、孤独に打ち勝つ力や真面目さが非常に感銘を受けた。

Posted byブクログ

2016/03/19

72年から73年に掛けてなので、私は高校時代。こんな苦労されてた方がいたのは本当に大変だと思う。しかし、ひどい仕打ちにここまで耐える必要はあったの?って気がしないでもない。ちとかたくな過ぎることないですか?

Posted byブクログ

2016/02/07

見せしめとして僻地に飛ばされ、苦渋を味わった恩地。反対に志を共にしたはずの行天はトントン拍子で出世していた。人はここまで卑しくなれるものなのか。現実にも日本社会では、こういう状況はいつ現れてもおかしくないと思えることが恐ろしい。

Posted byブクログ

2015/09/10

矜持を重んじる主人公の、職場での義理立てが強すぎるあまり、家庭を疎かにする部分については共感できないが、卑劣な会社の上層部に挑む心意気や情熱がアツい。まるで体感したかのような緻密な描写は作者の徹底した取材のなせる技であり読み物としての面白さにも寄与していると大いに感じる。

Posted byブクログ

2015/07/15

恩地はカラチからテヘランナイロビと流される。海外にいけるならいいじゃんなんて思うのはもともとそのコースにのっていない、2流の人が思うことなのか。 みんなが社長になりたいと思って入社するわけでもあるまいし。 そして物語はトラウマ必死の御巣鷹山編へと続く。

Posted byブクログ

2015/06/04

パキスタン→イラン→ケニアというもうひどすぎる人事にも耐えて、やっと2巻の終りで日本に戻されてよかった。けど、組合と縁を切ってれば、だいぶ前から日本に戻ることができて、家族とも一緒に住めるし、子供も日本でいじめられなくて済んだし、大事なものを色々失ってまで組合というか自分の信念に...

パキスタン→イラン→ケニアというもうひどすぎる人事にも耐えて、やっと2巻の終りで日本に戻されてよかった。けど、組合と縁を切ってれば、だいぶ前から日本に戻ることができて、家族とも一緒に住めるし、子供も日本でいじめられなくて済んだし、大事なものを色々失ってまで組合というか自分の信念に固執する必要あるのか?って思った。まぁ、ひどいのは経営陣なんだけども。もう本当に国がらみの特殊法人とかダメでしょ。読んでいて腹立ってくる。 現代とかSNSですぐ拡散できるし、ある意味いいよね。昔とか本当に不透明すぎて、苦しんでる人とか多そうだし、死んでる人とかもいるんだろうな。 それにしても華麗なる一族といい、沈まぬ太陽といい、主人公がハンターなのはなんなんだろう(笑)そこらへんの時代の時に流行ってたのか(笑) 愛と幻想のファシズムの鈴原冬二を思い出したわ(笑) 3巻はどうなるんでしょうね~。

Posted byブクログ

2015/05/06

テヘラン時代、ナイロビ時代、帰国できそうで帰国できない。J◯Lがモデルなのはわかるけど、本人もモデルがいるのかしら?JA◯に乗りたくなくなるし、国や組織を信用できなくなる恐ろしい小説。著者が山崎豊子だけに、リアリティも尋常じゃない。

Posted byブクログ