沈まぬ太陽(1) の商品レビュー
全巻は登録しないが、たまたま手にとって読んで感動してしまった本。個人的にはJALが大嫌いになった本でもある。 作者の取材に感服するし、本当に一企業がこんなに人の人生を左右して良いのか?と本当に怒りを覚えたりもする。 たくさんの人に薦めて、みんな「良かった」と言ってくれる本。
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『沈まぬ太陽(全5巻)』 私達の記憶から絶対に消し去ってはいけない。 1985年8月12日、御巣鷹山の悲劇を。 520名もの尊い命を一瞬にして奪った惨劇は、偶発的なことではなかったのだ。 『人命を預かる責任』と『空の安全』を第一に考えるべき企業を、『国家』という巨大...
『沈まぬ太陽(全5巻)』 私達の記憶から絶対に消し去ってはいけない。 1985年8月12日、御巣鷹山の悲劇を。 520名もの尊い命を一瞬にして奪った惨劇は、偶発的なことではなかったのだ。 『人命を預かる責任』と『空の安全』を第一に考えるべき企業を、『国家』という巨大な闇が飲み込んでいく… 不条理な企業に不屈の闘いを挑む男『恩地元』の生き様を通して「人間の真実とは何か」「良心とは何なのか」を問う、山崎豊子渾身の大作である。 3巻の「御巣鷹山編」は、涙無しでは読むことが出来なかった。 それは“悲しみの涙”と共に“怒りの涙”である。 突然家族を奪われた遺族の悲しみは20年経った現在でも癒えることはない。
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日本のフラッグキャリア的な某航空会社がモデルで、そこで組合活動に尽力した結果様々な苦労を強いられる主人公。昨今のブームに乗っかって、読み始めてみました。うーん、重い・・・。そして、濃い・・・。主人公は、なんでココまで理不尽な扱いを受けるのだ!。世界的航空会社だけに、左遷(島流し?...
日本のフラッグキャリア的な某航空会社がモデルで、そこで組合活動に尽力した結果様々な苦労を強いられる主人公。昨今のブームに乗っかって、読み始めてみました。うーん、重い・・・。そして、濃い・・・。主人公は、なんでココまで理不尽な扱いを受けるのだ!。世界的航空会社だけに、左遷(島流し?)のレベルが半端じゃない。それに、会社上層部の面々の憎たらしいこと!。こんな、あからさまな悪人っているか〜?、と思ってしまいます。「御巣鷹山編」が読みたかったのですが、とりあえずアタマから読み始めました。う〜む、先は長い。で、とりあえず★×3からスタート。
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山崎豊子の一大傑作! 日航の腐敗組織を描いた数々の著書の中でも群を抜いている。 今の日航の現状を10年前から予見していたといっても過言ではない。
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読んでいるあいだ、日航機事故のことや 日本航空のこと、 主人公のモデルとなった方のことをネットで調べながら、 ようやく読み終えました。 事故が起こったのは確か小学校5年生の夏休み。 ほんとに衝撃的でした。 余談ですが、高校のときの友人のお父様が 事故を起こした機体の直前の...
読んでいるあいだ、日航機事故のことや 日本航空のこと、 主人公のモデルとなった方のことをネットで調べながら、 ようやく読み終えました。 事故が起こったのは確か小学校5年生の夏休み。 ほんとに衝撃的でした。 余談ですが、高校のときの友人のお父様が 事故を起こした機体の直前のフライト(大阪→東京)に 乗っていたそうで。 堕ちてゆく機内で書かれた遺書や、 必死に何とか羽田に戻ろうとする、乗組員の声の記録された ボイスレコーダー。 特に3巻目の御巣鷹山編を読んでいる間は、 寝ても醒めてもこの事件のことばかり考えていました。 この作品に関しては、 一方的な立場からしか書かれていないという批判もあるようで。 もう少し日本航空や、事故のことを調べてから読み返せば また違った読後感を得られるかもとは思います。 それにしても緻密な取材に基づいた、重厚な作品であることは 間違いないでしょう。 本当にモデルになった日本航空や政治家が こんなに腐敗し、混沌としていた(している)としたら…。 そのことが安全管理に不備を招いているとしたら。 どんな交通機関にも「絶対安全」はありえないことだとはいえ、 飛行機に乗るのが怖くなってしまいます。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
やばいやばいやばい。 おもしろいおもしろいおもしろい。 山崎豊子さんの本は、「白い巨塔」「女系家族」「華麗なる一族」などを読んで来ましたが、なんとなく文章(特に会話の部分)に古さを感じて、おもしろいんだけど読むのに疲れる…という感じでした。 しかし、しかし! (一人盛り上がる)これは、比較的最近に書かれた物だからなのか、その古臭さがまるでなく、もう夢中で読みました。 恩地元のやってることは正しい、まっすぐで正しくて、こうあるべきなんだろうけど、やっぱり私は妻と子供の母親としての目線で見てしまうので、「私たちのためを思うなら、もうちょっと妥協しても…」と感じてしまう。 でもそれじゃあダメなんだよなぁ…。 困ったなぁ。これ、5巻まであるのに、うちにはこの1巻しかなく、しかも読み終わってしまった。 今日、急いで4冊まとめて買ってこなければ!!! これは映画化、「不毛地帯」はドラマ化されてますね。 不毛地帯も読んだことないから、こちらも買いかしら…。
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明るい希望のある本が好きなはずなのに・・・一気に読んでしまったディープな長編。しかもこれが一冊では終わらない!3か4まで一気です。ウガンダ滞在中に読んだからさらにリアル!カンパラや柏田さんが登場します。もうすぐ映画化されると聞いたけど、こんなに長いのにどうやって2時間にまとまるの...
明るい希望のある本が好きなはずなのに・・・一気に読んでしまったディープな長編。しかもこれが一冊では終わらない!3か4まで一気です。ウガンダ滞在中に読んだからさらにリアル!カンパラや柏田さんが登場します。もうすぐ映画化されると聞いたけど、こんなに長いのにどうやって2時間にまとまるのか気になるところです!
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J○Lをモデルとした、国民航空という会社の腐った体質に真っ向から勝負を挑み、人生の歯車を大きく狂わされる主人公が、カラチ、パキスタン、ケニアといった日本からはるか遠く離れた辺境の地へ左遷されながらも自らの信念を通し、労働者の権利、空の安全をを守ろうとする。 実在の登場人物がモデ...
J○Lをモデルとした、国民航空という会社の腐った体質に真っ向から勝負を挑み、人生の歯車を大きく狂わされる主人公が、カラチ、パキスタン、ケニアといった日本からはるか遠く離れた辺境の地へ左遷されながらも自らの信念を通し、労働者の権利、空の安全をを守ろうとする。 実在の登場人物がモデルになっている部分が多いため、100%ではないにしろ半分くらいは真実の物語なんであろう。 しかし、主人公の頑なさと、家族のことより自分のプライドを守りすぎる姿にはちょっと時代を感じすぎてしまう。 もっといいやり方はあったはず、上層部のいやらしいやり方や利権にまみれた姿には吐き気を催すほどだが、主人公もやりすぎの感はある。 後半、御巣鷹山編や会長室編も読もうとは思うが、もうちょっと柔軟に戦ってほしいなぁと最近の若者は思ってしまう。
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某飛行機会社の汚さを容易に想像できるあたり、事実とどれくらい異なるかは別としてヤマトヨさんの筆の力に酔った。 男のロマンでもあるけれど、それを支えた妻の描かれ方もまたいい。
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実在の人や事件を元に描かれているから臨場感と迫力が違う。組織の一員としての誇り、人としての尊厳を貫こうとする主人公・恩地の生き様に震えた。 特に、日航ジャンボ墜落事故を詳細に描いた「御巣鷹山編」は涙なしには読めない…。今さらだけど事故の大きさ、悲惨さを再確認したよ。これだけでも...
実在の人や事件を元に描かれているから臨場感と迫力が違う。組織の一員としての誇り、人としての尊厳を貫こうとする主人公・恩地の生き様に震えた。 特に、日航ジャンボ墜落事故を詳細に描いた「御巣鷹山編」は涙なしには読めない…。今さらだけど事故の大きさ、悲惨さを再確認したよ。これだけでも一読の価値あり。 まさに今、破綻寸前で会社再生中のJALだけど、やっぱり自業自得なんだろうなー、これ読んでJAL乗りたいとは思わんよなー、と。近々公開される映画も必見だな。
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