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沈まぬ太陽(3) の商品レビュー

4.4

237件のお客様レビュー

  1. 5つ

    126

  2. 4つ

    67

  3. 3つ

    24

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

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2013/03/05

ブックオフで105円で買って、予備知識なしでなんとなく読みはじめた、『沈まぬ太陽』。 頑張れ恩地さんの思いでここまで読んできて、3巻は日航ジャンボ機墜落が題材。 こんな重い題材と知らず、覚悟もなしに読みはじめたけど、読み進めずにはいられなかった。

Posted byブクログ

2013/02/09

経営のためには安全が疎かになっていいのか、そんな思いを持ち続けて読んだ。 会社の中に、そんな思いを持ちながら闘い続ける人がいるという事に、まだ安堵は出来る。 しかし大きな組織に呑み込まれていく様が、悔しくもあり悲しい。

Posted byブクログ

2013/01/12

会社の杜撰な安全管理体制と利潤のみを追及する体制から起きた御巣鷹山の墜落事故。生々しい描写により、これまでの2巻とは趣の異なった、重い展開になっています。まともに直視しながら読むのは辛いですが、企業が腐るとこういうことが起きるということを知るためにも、知っておかなければならないこ...

会社の杜撰な安全管理体制と利潤のみを追及する体制から起きた御巣鷹山の墜落事故。生々しい描写により、これまでの2巻とは趣の異なった、重い展開になっています。まともに直視しながら読むのは辛いですが、企業が腐るとこういうことが起きるということを知るためにも、知っておかなければならないことでしょう。 しかしまぁ、2巻目からこの巻あたりにかけて、本当に既得権益を追及する上層部と、そこにコネで入り込む政治家、そしてそれら俗物の縁故で会社に入ったカスの役にも立たない社員というのがいる会社に勤めてたら、俺なら1年で見切りつけて辞めてただろうなぁというのが正直な感想です。 この時代は、今と違って転職とかがあんまり一般的じゃなくって、終身雇用ありきの体質の企業が多かったんだろうから、余計にこういう酷い風土が蔓延っていたんでしょう。そう考えると、今の自由・流動的な人材の動き方は歓迎すべきなのかも。ま、今でもフツーにコネ入社の役に立たない社員ってのは、どこの企業にも少なからずいるんでしょうけどねー。

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2013/01/04

すげー!! 作者の筆が走りまくっている。 航空史上最大・最悪の墜落事故を追った山崎豊子さんの迸る情熱を感じて、全身が震えた!! 1985年(僕が生まれた年だ)8月に起こった国民航空(言わずもがな、モデルは日本航空)123便の御巣鷹山墜落事故。 乗員乗客524名のうち、生存者はた...

すげー!! 作者の筆が走りまくっている。 航空史上最大・最悪の墜落事故を追った山崎豊子さんの迸る情熱を感じて、全身が震えた!! 1985年(僕が生まれた年だ)8月に起こった国民航空(言わずもがな、モデルは日本航空)123便の御巣鷹山墜落事故。 乗員乗客524名のうち、生存者はたったの4名。 墜落前30分間の阿鼻叫喚ともいえる機内の様子、そして収容された遺体の無惨な姿が微に入り細を穿って記述されている。 読んでいると気分が悪くなるほどだが、この事故がどれだけ酷いものであったかを伝えることに山崎さんは小説家としての使命を感じ、己のすべてを注いだのだと思う。 人の命は何よりも重い。 それを奪った者は、どんなに謝罪しても、どれだけ慰謝料を積んでも、決して許されないと覚悟すべきだ。 それなのに、堂本社長や広報部長の行天は未だに自分の保身のことを考えている。 舐めてんのか!って思う。 落ちて行く機内で父親が妻子に宛ててしたためた遺書。 遺体安置所を何度も訪れ、亡くなった者の肉片を探し求める遺族たち。 息子夫婦と孫を亡くし、「私の人生は終わった」と残して四国88ヵ所巡りへ旅立った老人。 すべてが涙を誘う。 一方で、慰謝料と逸失利益(生きていたら生涯に稼いだであろうお金)による補償をし、命を金に換えればすべてが終ると考えている国民航空の連中には腹が立つ(恩地と彼の仲間だけは本当に“誠心誠意”謝罪していると思う)。 貪るように読んだ第3巻。 「沈まぬ太陽」本編はここからはじまると言っていいだろう。

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2012/09/24

国民航空の、安全対策を軽んじて営利を追求するという経営方針が、500名以上の犠牲者を出す世界最大最悪の墜落事故を招いた。安全神話を持つ米ボーイング社のジャンボ・ジェット機が、御巣鷹山の険しい山中に墜落したのだ。遺族の世話係となった恩地は、遺体の検視、補償の交渉に奔走し、会社と遺族...

国民航空の、安全対策を軽んじて営利を追求するという経営方針が、500名以上の犠牲者を出す世界最大最悪の墜落事故を招いた。安全神話を持つ米ボーイング社のジャンボ・ジェット機が、御巣鷹山の険しい山中に墜落したのだ。遺族の世話係となった恩地は、遺体の検視、補償の交渉に奔走し、会社と遺族との間で板ばさみになる。上層部は、これらを恩地をはじめとする職場の“窓際”に追いやられた社員や、定年間近の社員ばかりに押し付け、お金で早々に事件を解決しようとしていた。 悲惨な飛行機事故の悲惨な実態が、一部の遺族の実名を交えながら克明に綴られる。特に、バラバラの肉片に成り果てた遺体を遺族が身元確認する場面は、あまりに酷過ぎて読むに耐えない。このような実態を小説化し、世の中に訴えた作者に感服する。

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2012/09/05

日航機墜落事故が起こったのは、 息子を妊娠したことがわかったころだった。 TVや新聞から映し出されるあまりにも悲惨な事故の様子に 妊娠中の私を夫が気遣った。 その事故から2年後に生まれた娘が、何をきっかけに関心を持ち出したのかわからないが、日航機墜落事故について調べだした。 この...

日航機墜落事故が起こったのは、 息子を妊娠したことがわかったころだった。 TVや新聞から映し出されるあまりにも悲惨な事故の様子に 妊娠中の私を夫が気遣った。 その事故から2年後に生まれた娘が、何をきっかけに関心を持ち出したのかわからないが、日航機墜落事故について調べだした。 この作品も息子→娘→私の順にバトンタッチし読み進めたものである。御巣鷹山篇だけでも読んでと娘は私に言い、息子は読むなら1巻からという。はやくこの3巻にたどり着きたくて必死に読み進めた。本当に読んで良かった。御巣鷹山の日航機事故は、決して 忘れてはいけない事故。遺族の方の想い。事故の悲惨さ。遺族係として、遺族の方と真摯に向き合う主人公恩地元。 日航機事故とこの作品は一生涯、忘れることはないだろう。 事故のことを知らない世代も娘のようにこの作品を通して 日航機事故を知ってほしい。

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2012/08/30

とうとう事故が起こってしまいました…! 大きな山場ですね、まだまだ続きが楽しみです。 12.08.28

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2012/07/04

これはたまらん。 御巣鷹山の墜落事故は自分が高校生の時。 そろそろ記憶が薄くなっていた頃でしたが、しっかりと当時のことを思い出させられました。 御巣鷹山篇だけ1冊ですが、1冊で良かった。 切なすぎる・・・・ こんな本は久しぶりだ。 いろんな意味で読んで良かったと思う...

これはたまらん。 御巣鷹山の墜落事故は自分が高校生の時。 そろそろ記憶が薄くなっていた頃でしたが、しっかりと当時のことを思い出させられました。 御巣鷹山篇だけ1冊ですが、1冊で良かった。 切なすぎる・・・・ こんな本は久しぶりだ。 いろんな意味で読んで良かったと思う。

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2012/07/03

遺族の精神状態やエピソードの部分は恐らく実話をベースにしていると思われて、そう思うほどに切なくなる。

Posted byブクログ

2012/06/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

3巻が山場だよね。また3巻だけ読みたい。 映画化もされてるけど、、、 5巻は長いけれど、この壮絶さは映画だと全然伝わらないと思うのでやはり読むべきかと。

Posted byブクログ