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夏の庭 の商品レビュー

4.4

79件のお客様レビュー

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    39

  2. 4つ

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2014/02/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

とっても暖かい話でした。ほんわかした気持ちが伝わってきて、すごく優しい気持ちで読み進められた。文章がすごくきれいで、前半と後半の雰囲気の転換がすばらしい。背景もきれいに追っていて、感情移入ができるのに、おじいさんのことはそういった描写が少なく、なんだかあっという間な気がした。子供たちも、あっという間で、こんな気持ちだったのかな。 結末は意識していたのに、すごくあっという間で、泣きそうになってしまった。死とは、長い道の最後にあるけれど、こんなにもあっという間なんだろう。 前情報で「日本版スタンドバイミー」って言われてたけど、まさにその通り。死を考えることで、生を意識していくんだろう。正直、スタンドバイミーよりも明るい(なんというか、ジメジメしたものがない)ので、読みやすかった。 なんだかいろいろ考えられた気がする。死が悲しいという気持ちは主体的な問題であること。お化けになぜたくさんいて、名前をつけるのか。生きること、死ぬことはどんなことなのか。 これも将来の学級文庫に決定。

Posted byブクログ

2012/08/04
  • ネタバレ

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結末は、やはり予想通りのものだった。しかし、3人の少年の一夏の成長とおじいさんとの別れはやはり涙を誘う。この本を12歳の時に読めなかったことが残念。

Posted byブクログ

2012/07/30

懐かしさがあり、自分の12歳のときのことを思い出した。 庭の手入れをしたこと、スイカを丸ごと切って食べたこと、近所にはボロな家があったこと。今となっては遠いとおい思い出である。あらためて自分の過去を見て、懐かしさに胸が熱くなること少しアリ。 物語自体は現代風に思える。(そうでもな...

懐かしさがあり、自分の12歳のときのことを思い出した。 庭の手入れをしたこと、スイカを丸ごと切って食べたこと、近所にはボロな家があったこと。今となっては遠いとおい思い出である。あらためて自分の過去を見て、懐かしさに胸が熱くなること少しアリ。 物語自体は現代風に思える。(そうでもないか?今は2012年、子どもが老人に関心を示すことはないか?) 記憶と記録を考えた。デジャヴのことではない。幽霊の名前でもない。分からないから、怖さを感じる、それは一理ある。記憶は、残せない。自分の知った事体験したことを、後世に残すことは出来ない、一代限りで消えていってしまう。思い出は美化される。自分の都合がよいように、変わっていく。また、変えてしまう。忘れてしまうことは、人の特権である。 それを永く残すために、記録する、文学、音楽、美術、時代を越えて残る。時の流れと共に、時代に合わないものも出てくるが。 本書で取り上げたのは、少年と老人の友情なのかな?高齢になれば子どもに還るといわれることもある。老人の生活の質が変わったことが、内容より読み取れたので、とても良いことであると考えた。今後の福祉や公共事業に伝えていきたいことである。

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2012/06/14

読み終えたのは小学生の頃だったのですが、ラストは号泣でした。悲しい気持ちと、温かさがあり、最初に出会ったのがこの本で良かったと思っています。

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2012/05/30

三人の少年と出会って段々おじいさんがイキイキしていくのが伝わってきました。 花火のシーンが印象的!

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2012/05/20

人が死ぬって不思議なこと。 いつも聞いていた声が聞こえなくなるのは寂しいこと。 大人が知らないところで、こどもはいろんなことを体で学んでいくんだなー。 いつか自分にもこどもができたら、この本を読ませてあげたいな。

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2012/05/13

20年前の作品。なぜ、20年前に出会えなかったのかとても悔しかった。そしたら少年たちにとても近い年齢だったのに、と。 平成の子どもは身近な人の死にさえ、もっと実感がわかないのだろうと思う。戦争も遠くなった。昔語りをしてくれる大人がいなくなった。しかし、ほかの形でも伝えていくことが...

20年前の作品。なぜ、20年前に出会えなかったのかとても悔しかった。そしたら少年たちにとても近い年齢だったのに、と。 平成の子どもは身近な人の死にさえ、もっと実感がわかないのだろうと思う。戦争も遠くなった。昔語りをしてくれる大人がいなくなった。しかし、ほかの形でも伝えていくことが大人の役割なのだとも思う。 死について考えることが、自分の生きることを考えることだと、やんわりと気付かせてくれる作品。今年の夏は、ぶどうを食べようとすると泣いてしまうかもしれない。

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2012/04/26

お爺ちゃんっ子だった私は、 読めば読むほどお爺ちゃんを思い出し 最後は涙が止まらなくなり困りました。 本当にいい話です。 映画も今度見てみたいです。

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2012/04/15

死体を見たいと願う三人の少年のお話。 今にも死にそうだと噂されるおじいさんを監視するうちに仲良くなるが、結局おじいさんは死んでしまう。 おじいさんとの関わりを通じて成長していく少年と、 おじいさんが心を開いていく様子が、 夏を思い出させてくれる。 とても爽やかな気分になれる一冊で...

死体を見たいと願う三人の少年のお話。 今にも死にそうだと噂されるおじいさんを監視するうちに仲良くなるが、結局おじいさんは死んでしまう。 おじいさんとの関わりを通じて成長していく少年と、 おじいさんが心を開いていく様子が、 夏を思い出させてくれる。 とても爽やかな気分になれる一冊でした。

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2013/03/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

小学6年の夏、ぼくたち3人は人の死ぬ瞬間を見たいという好奇心から、町外れに住むおじいさんを見張ることにする。観察されているときがついたおじいさんは、やがて、少年たちが来る事を楽しみにするようになる。少年たちとおじいさんとに友情が芽生えてきたやさき、「死」が訪れる。 「死」を考える、一夏の成長物語。

Posted byブクログ