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夏の庭 の商品レビュー

4.4

77件のお客様レビュー

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2015/08/26

人は死んだらどうなるのか? 主人公と同じ小学生の頃は私も考えたような氣がする。答えが出たのかどうかは思い出せない。大人になった今、死は近くなった気もするし、遠くなった気もする。 おじいちゃんが死んでしまった時、私も同じように もっと一緒にいたかったって思ったけれど、それは私自...

人は死んだらどうなるのか? 主人公と同じ小学生の頃は私も考えたような氣がする。答えが出たのかどうかは思い出せない。大人になった今、死は近くなった気もするし、遠くなった気もする。 おじいちゃんが死んでしまった時、私も同じように もっと一緒にいたかったって思ったけれど、それは私自身の問題だったと本を読んで気づかされた。 死んでいく人がみな、登場人物のおじいさんのように 満ち足りた気持ちで死んでいくとは限らないけれど、私自身が死を迎える時には おじいさんの様に満足した表情で死にたいと思う。 今はまだまだ やりたい事だらけで無理だけど。 図書館の子供向け推薦図書の中から手に取った本だったけれど、大人が読んでも 考えさせられる事が沢山で 満足の一冊

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2014/04/22

死んだ人を見てみたい。そんな思いから近所の老人を見張ることにする6年生の少年3人組。老人が見られていることに気付き、次第に交流が生まれる。 小6という心身ともに変わっていき変わることに悩む次期が、静かにユーモラスに描かれています。死という未知のものに対する恐怖は好奇心となり少年た...

死んだ人を見てみたい。そんな思いから近所の老人を見張ることにする6年生の少年3人組。老人が見られていることに気付き、次第に交流が生まれる。 小6という心身ともに変わっていき変わることに悩む次期が、静かにユーモラスに描かれています。死という未知のものに対する恐怖は好奇心となり少年たちを動かしますが、次第に好奇心だけでない気持ちを抱かせることになる過程が素敵です。おじいさんの庭に溜まっているゴミを捨てにいこうとし、おじいさんに見付かり怒鳴られる。しかしそれを切っ掛けに交流が生まれる。おじいさんも少年たちと付き合うようになり生活に張りが出る。そして生まれる世代を超えた繋がり。これは肉親でないからこそ成し得る関係なのかも。 あらすじを読んだ時から最後の展開は思い描いていましたが、実際その場面になると涙ボロボロでした。しかしただ単に悲しいというのではないんですね。「だってオレたち、あの世に知り合いがいるんだ。」その言葉が心に沁みました。

Posted byブクログ

2014/01/16

小学6年の夏、ぼくと山下、河辺の3人は“人の死ぬ瞬間”に興味を持ち、町外れにひっそりと一人で暮らすおじいさんを見張ることにする。一方、少年たちの見張りに気付いたおじいさんは煩わしさを感じつつも、やがて少年たちの来訪を楽しみにするようになり、精力的に活動するようになる。様々な岐路に...

小学6年の夏、ぼくと山下、河辺の3人は“人の死ぬ瞬間”に興味を持ち、町外れにひっそりと一人で暮らすおじいさんを見張ることにする。一方、少年たちの見張りに気付いたおじいさんは煩わしさを感じつつも、やがて少年たちの来訪を楽しみにするようになり、精力的に活動するようになる。様々な岐路に立つ少年たちと孤独であったおじいさんとの、奇妙な交流を描いたひと夏の物語。 最初は純粋な好奇心から始まった観察が、やがて互いにとって世代を超えたかけがえのない時間へと変化していく。ところが夏の太陽がきらめく時間はそう長くは続かない。覚悟をして読み始めたものの、ラストは涙がこみ上げるものがあった。寂しさは感じるけれど、同時に晴々とした気持ちにもなるのは、少年たちの成長が見て取れるからだ。更におじいさんの最期の表情を綴った描写が、全てを語っている。 人と人が出会い、互いの時間が重なる時間はそう多くはない。言葉にすると月並みになってしまうが、人との出会いから少しでも多くのことを学ぼうと思う。 登場人物それぞれの心情に想いを寄せながら、「生」と「死」について向き合える良書です。

Posted byブクログ

2013/11/11

わからないから、怖い。という「死」の解釈にうんうん、と思いながら読みました。 ちょうど高学年とか中学生位になると、死ぬってどういうことかなぁって考えることがあった気がするなぁ。多分12歳だったら私はよく理解できなかったと思うけれど。 生き生きとした3人の男の子の描写が、死をくっき...

わからないから、怖い。という「死」の解釈にうんうん、と思いながら読みました。 ちょうど高学年とか中学生位になると、死ぬってどういうことかなぁって考えることがあった気がするなぁ。多分12歳だったら私はよく理解できなかったと思うけれど。 生き生きとした3人の男の子の描写が、死をくっきりとさせている感じがしました。

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2013/06/24

「死ぬところをみたい」という動機から一人暮らしのおじいさんをみはる話…としてしか知らなかったけれど、最後まで読んでみたらとてもいいお話でした。おじいさんが見られていることで、元気を取り戻してしまうところが、おかしくもあり嬉しくもあり。花火のシーンはほろっとしました。前半よりも後半...

「死ぬところをみたい」という動機から一人暮らしのおじいさんをみはる話…としてしか知らなかったけれど、最後まで読んでみたらとてもいいお話でした。おじいさんが見られていることで、元気を取り戻してしまうところが、おかしくもあり嬉しくもあり。花火のシーンはほろっとしました。前半よりも後半が好き。

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2013/02/05

小学生三人組と、近所に住む死にそう(だった)じいさんの話。 不穏な空気が一変してほほえましい関係に。良かった。 三人組の行動力に驚く。

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2013/01/07

大好きな一冊。少年達とおじいさんが交流をする様になってそれぞれが少しずつ変わっていく優しい話でした。

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2012/12/23

久しぶりの児童書。死ってほんとになん なんだろうな。私はどうしても難しく考 えてしまうけど小学生の彼らのような死 の価値観が新鮮ではっと気づくものが あった。

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2014/02/15
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※このレビューにはネタバレを含みます

とっても暖かい話でした。ほんわかした気持ちが伝わってきて、すごく優しい気持ちで読み進められた。文章がすごくきれいで、前半と後半の雰囲気の転換がすばらしい。背景もきれいに追っていて、感情移入ができるのに、おじいさんのことはそういった描写が少なく、なんだかあっという間な気がした。子供たちも、あっという間で、こんな気持ちだったのかな。 結末は意識していたのに、すごくあっという間で、泣きそうになってしまった。死とは、長い道の最後にあるけれど、こんなにもあっという間なんだろう。 前情報で「日本版スタンドバイミー」って言われてたけど、まさにその通り。死を考えることで、生を意識していくんだろう。正直、スタンドバイミーよりも明るい(なんというか、ジメジメしたものがない)ので、読みやすかった。 なんだかいろいろ考えられた気がする。死が悲しいという気持ちは主体的な問題であること。お化けになぜたくさんいて、名前をつけるのか。生きること、死ぬことはどんなことなのか。 これも将来の学級文庫に決定。

Posted byブクログ

2012/08/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

結末は、やはり予想通りのものだった。しかし、3人の少年の一夏の成長とおじいさんとの別れはやはり涙を誘う。この本を12歳の時に読めなかったことが残念。

Posted byブクログ