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悪童日記 の商品レビュー

4.4

448件のお客様レビュー

  1. 5つ

    217

  2. 4つ

    136

  3. 3つ

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2009/10/04

あくまで無機質な文章をつらぬくことで、異質な読後感。 たくさんの本を読んでいる人ほどそのすごさが分かるだろう。逆に言うとあまり耐性のない人にはお勧めできない本ではある。 アゴタ・クリストフは母国語でない言語でこの小説を書いているわけだが、 そのこともこの文体に大きく関係しているだ...

あくまで無機質な文章をつらぬくことで、異質な読後感。 たくさんの本を読んでいる人ほどそのすごさが分かるだろう。逆に言うとあまり耐性のない人にはお勧めできない本ではある。 アゴタ・クリストフは母国語でない言語でこの小説を書いているわけだが、 そのこともこの文体に大きく関係しているだろう(あとがき参照)

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2009/10/04

高校生のとき、図書室にあったのを何気なく手に取った。 とにかく面白く、夢中で読み終え、ラストに文字通り衝撃を受けた。 描かれている状況はとても過酷だが、主人公達は結構うまく状況を切り抜けているし、陰湿感があまり漂わず、さらっと読めてしまう。読後悲しみとも感動ともつかないものが残る...

高校生のとき、図書室にあったのを何気なく手に取った。 とにかく面白く、夢中で読み終え、ラストに文字通り衝撃を受けた。 描かれている状況はとても過酷だが、主人公達は結構うまく状況を切り抜けているし、陰湿感があまり漂わず、さらっと読めてしまう。読後悲しみとも感動ともつかないものが残る。読み返しても面白い。

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2009/10/04

三部作だけど正直この一作目だけでいい。感情の一切の排除を徹底した、客観的に書かれた日記なのに、胸に迫るものがある。

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2009/10/04

大事なはずの人の死が、凄惨な毎日のなかでどうでもよい出来事に還元されていく。どうして悪を為してしまうのか、悪を為すということは根源的に異質なものへと変質してしまうことなのか。他人ごとのように綴られた無垢で悪辣で残忍な僕らの物語。

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2009/10/04

第二次大戦中の東欧の僻地で繰り広げられる戦争の狂気と前近代的な土俗性がまざった悪夢のような世界なのだが、すべて「ぼく」ではなく「ぼくら」という人称で描かれることで、おとぎ話のような透明感と非現実感と黒いユーモアとが常に張り詰めている。 モチーフはコジンスキー「異端の鳥」とも共通す...

第二次大戦中の東欧の僻地で繰り広げられる戦争の狂気と前近代的な土俗性がまざった悪夢のような世界なのだが、すべて「ぼく」ではなく「ぼくら」という人称で描かれることで、おとぎ話のような透明感と非現実感と黒いユーモアとが常に張り詰めている。 モチーフはコジンスキー「異端の鳥」とも共通するが、ユーモアとふてぶてしさがあるのが大きく違うところ。

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2009/10/07

『ふたりの証拠』『第三の嘘』をあわせた三部作の一作目。気になって気になって三作一気に読みました。美麗字句は皆無な淡白な文章で、研ぎ澄まされた語り口。「ぼくら」の行く末に夢中になった。

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2009/10/04

国境近くの村で過ごす祖母の下に疎開してきた双子が戦火の中、厳しく逞しく時には大人を欺きつつ生き抜く様を冷徹で無感情な独特の筆致で描く。最後の一行がとても鮮烈。何度読んでも深い余韻を味わえる稀有な作品。

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2009/10/04

大戦下、東欧のある国を舞台に淡々とした筆致で語られる衝撃の物語。三部作の一作目です。リアルな残虐性、異常性も、どことなくおとぎ話のように非現実的なものに聞こえるのは、極度に無駄を省いた語り手の双子の文体のみならず、彼らの人間離れした知性さと美貌のせいかもしれない

Posted byブクログ

2009/10/04

面白い!初めて読んだ新しいタイプの小説。つまらない本を何冊も読むよりは、これを一冊読んだほうがいい。 テーマ、文体、内容など衝撃的なので、 大急ぎで続編を読むことに。

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2009/10/04

かなり面白いです。 もう続きが気になって、続偏となる (ふたりの証拠)(第三の嘘)まで 一気に読みました。 友達に勧めてる本です。

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