悪童日記 の商品レビュー

アゴタ・クリストフ(著者),堀茂樹(訳者)

2009/12/07

非常に簡潔な文体の中に戦争の極限状態を詰め込んである。比喩や感傷的な説明が一切省略されていることが状況のリアルさを浮き彫りにしている。ぼくたちという双子の主人公の名前やどちらが話しているかも明らかにされない進み方など今までにないものを読んだという感想。

2009/11/12

いつか読みたい、そんな小説です。
まあ、きっかけはＭＯＴＨＲＥ３なんですけどね…；
レビューを見てみる限り、かなり陰鬱な内容のようですが。

2009/11/09

mother３の双子がリンクしているかと思うと…！とても興奮します←

かなりブラックだけど、すごく面白い。

2009/11/09

戦争が激しくなる中、小さな双子が魔女と呼ばれるおばあちゃんのもとに疎開する。
そこでの日々についてのお話。

すんごい強い本。
あまりに強くて、泣きたいのに泣かせてもらえずぐいぐいと引っ張られていく感じ。
それでいて、読みながら体の周りに付いている余分なものがぽろぽろと落ちていきます。

かなりいい本。

2009/11/05

読むきっかけ・期待：どこかでオススメされていたのが頭に残っていた。泥棒日記と混同していたかもしれない。
感想：衝撃的。作者の実体験を参考にしているという、戦時下の残酷な世界が淡々と語られる。（その語り口については文中でルール化されている。）ピカレスクとしてだけではなく、おばあちゃんとの共犯的な信頼関係などそれでも彼らにも人間的に感じられるところがあって、非常にプリミティブな魅力にあふれている。
ラスト一文が衝撃的で、すぐに次の巻を読まずにはいられない。

2009/10/28

鬱屈した内容がさばさば書かれている。何にこのもやもやをぶつけたら良いのか。ラストですっとするというか、置いてけぼりをくらった気分。続きを読んだ。

2009/10/21

彼らの生き方に拍手するしかない。
戦争中に生きてるということをそれぞれ見出した彼ら。
生きていくために必要なことを彼らは
やったにすぎないのでしょう。
どんなに汚い文章もこんなにきれいに感じる

2009/10/15

簡素な文章
過度な表現が使われない文切々と伝わってくるものがありました
どう終わらせるのかと思っていたら、すとん、驚くほど唐突に、綺麗に終わりました
この終わり方、とてもすきだなあ

2010/04/07

2009/09/16

「感情を排し記した、大きなノート」

冷徹な４つの目で事実のみを書き記した、
双子の日記というコンセプト。

もちろん、そこには感情も確かに存在するわけで、
淡々と書かれていながら、そのことを意識すると、
日誌を書いている双子の心情の裏側にぞっとさせられる。

2009/10/04

糸井重里さんが作ったMOTHER3というゲームの主人公とその双子の兄がこの小説の登場人物と同じ名前だと知ったのが読むきっかけになりました。
ぼくら、が置かれているのはすごく過酷な状況なのに何も言わず淡々と生きている二人に、自分が泣いてしまうことが何度かありました。
この続きの『ふたりの証拠』と『第三の嘘』を読むことで、この物語のもっともっと奥を見ることができると思います。